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お湯で溶かせる魔法:スティックタイプのインスタント・ドリンク

 COVID19いわゆるコロナウイルスが蔓延してからはや三年、一躍流行った言葉が「おうちカフェ」と「家飲み」。もはや自粛にはウンザリ!というムードも漂い切って、政府が公的にコロナウイルス終焉を(その良し悪しはともかくとして)宣言したこともあり、今やかなり街に賑わいが戻ったけれど、家の中を満喫しましょうという新しいブームは残ったように思う。

 もっとも私はたいへん内向的な人間なので、ステイホーム・ムードの前から大抵の場合家の中で過ごしていた。なにせブログタイトルの通り、お城の中で暮らしているのだ。今も昔もラプンツェルさながら、家の中で楽しむことは大得意である。ということで、今回は家の中で楽しめる飲み物の話。

 この間ドリンク・カップの話をしたときに触れた、スティックタイプのインスタント・ドリンクの話をしましょう。私はお酒とコーヒーとを人生と切り離しようのないほど愛しているのだけれど、別にそれしか飲まないというわけじゃない。ときどき、まあ、たぶん本当に時々なんだけれど、甘いものが飲みたくなる時もある。お酒を飲んでうっとりしたり、コーヒーを飲んでほっとしたいばかりじゃないのだ。ちょっと甘やかされたいような気持になったとき、ふいに甘いものが欲しくなる時がある。
 大抵作業で一息ついたときとか、冬のちょっと寂しいくらい寒い日とかに、なんとなく飲みたくなるのだ。スティックをさらさら注いでお湯で溶けば現れる甘い飲み物なんてちょっと魔法みたいで便利よね。この秋の入り口なんてなおさら。

 さて甘い飲み物の代表といえばココア、と私は信じている。
ココアって物語にもよく出てきませんか?すすり泣く子供に親が作ってあげるとか、仕事で疲れ切ったルームメイトに誰かが作ってあげるとか、辛党の男が間違って買ったふりをして慰めてあげたい意中の相手にご馳走してあげたりとか。味ももちろんそうだけれど、ココアは甘い心を内包している飲み物なのだ。甘いっていうのは恋心ではなくて、相手をいたわりたい愛の心のこと。優しい気持ちって言うこと。
 でもインスタントのココアって、結構おいしくないものが多い気がする。こんなことを言っては本当にいけないのだけれど、こう、スプーンでサクッとすくってお湯なり牛乳なりで溶くココア。チョコレートを手ずから刻んで作るホットチョコレートの足元にも及ばないあ、なんだかぺらぺらの味がするのだ。水っぽいというのかしら。ああもう本当にごめんなさい。一個人の感想ですから怒らないでね。

 でも一つ、本当にすごくおいしいココアを見つけた。
それがこれです。

ずばりスティックタイプのココア。これがなんと、本当においしい。手作りのホットチョコレートみたいに濃厚なのだ。そして本当に素晴らしいことに、ミルクではなくお湯で溶くだけでもう十分においしいの。ぜんぜんうすっぺらくない。甘やかさ、が十分に満ち満ちている味がする。

 ちなみに味の素のCAFE LATORYシリーズは大抵本当においしいので、バラエティセットを買ってみて試すのも楽しいだろうなあと思う。


 もう一つ、これは飲んだことがないのだけれど、友人がものすごく絶賛していたので。これがはちみつ独特の、濃厚で癖のある甘さが再現されていて本当においしいんですって。彼女はよく「神様がこの世に作ったものは、はちみつと整数だけ」と言っていた。私はどうしても、どうしても甘いコーヒーが飲めない。ちょっと冷たいものならうんと疲れていたり浮かれていれば飲めるけれど、あたたかいのはどうしても無理。だから飲んだことはないのだけれど、彼女のそのセリフを思い出すたび、はちみつの名前を冠したこのコーヒーを買ってみたいなと思ってしまう。


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