2023年の創作活動を振り返る

 今年は完成に漕ぎ着けた長編小説の総数が少なかった。去年と比べて半分以下に減っている。既存の作品を改稿して別の賞に応募、などは普通にあった、むしろメインと呼んでもいいくらいの割合だったが、新作が滞りがちというのはやはり望ましくない。そういう意味で、創作活動に陰りが見られた一年と言えるのではないか。原因としては、プロットの構築を含む、執筆の前段階の作業が思うようにいかなかったこと、これに尽きる。書籍を通じてストーリーの作り方の情報を摂取するなどもしたし、賞は基本的にプロットではなく作品で勝負するものだということも頭に入っている。試行錯誤自体はしているのだが、苦手意識もあり、満足がいく努力ができなかった。完成プロットのストックが常にいくつかあって、書こうと思えばいつでも書ける状態にしておくのが理想だったのだが、とてもではないがその段階にまで達せなかった。来年はここが一番の課題となってくるだろう。
 選考結果については、あまりにもレベルが低い話になってくるので、わざわざ書く必要はないだろう。とにかく、階段を一段ずつ昇っていくこと。同時に、精神衛生の観点から、一段でも昇って心に潤いを与えることの重要性も感じている。そのためにはある程度数を打つこと。しかし、あまりにも低レベルだと一段も昇れないので、一作一作のクオリティを上げなければならない。要求されるものは多いが、気力は萎えていないので、来年も引き続き努力していきたい。
 読む方は幅広く読めたが、もう少し難解な作品にも挑戦していきたい。映画をたくさん観れたのはよかった。インプットはそこそこ充実していたのではないかと思う。
 結局、書く方で結果が出ていなくて、それが暗雲を投げかけている。創作活動に関して反省が多い一年だったが、無事に年を越すことができそうだ。来年の自分に期待をしつつ記事を閉じたい。

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