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【商品開発キャンプ】みやざきフードデザインキャンプ終えて

去年の9月からスタートした、宮崎第一信用金庫さん主催、宮崎市役所協賛で「みやざきフードデザインキャンプ」。無事先週のワークショップで終了いたしました。参加していただいた事業者さんと完成した5商品。
もうすぐ、お披露目できるかなと思います。

そもそも、みやざきフードデザインキャンプって?
コロナ禍での、商品販売方法が変わってきている。その中で地元に根付く信用金庫として事業者さんのチカラになれないものか?
と、大きなお題で話をもらったのが最初でした。
これは中々難しいな…とも思いましたが、第一信用金庫さんの熱意で僕もワクワクしながら企画を書いていったことを覚えています。

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事業者さんに何を残すか

まず考えたことは、事業者さんとデザイナー、信用金庫さんの正しい関係性の未来です。
いまなんとなく売れない商品等を、なんとなくデザイナーがデザインしてしまって、ハイ終わり。
これは一番避けなければいけません。

デザイナーは事業者さんの課題を把握し、デザインでのサポートを考える。
信用金庫さんは事業者さんの販売ルートや、今後を一緒に手を取れる関係性に。信用金庫さんはデザイナーと、知識と経験を共有し、これからのお客さんにフィードバックする。
理想はこれだなと。

9月に希望事業者さんを募るセミナーを行い、抽選で6事業者(最終的には5事業者になりました)さんを選定させていただき、半年かけて商品開発を行っていく…という大まかな作戦を。
ワークショップの内容や、セミナーなどは事業者さんの様子を見ながら考えつつ、ゴールはざっくりと決めて、デザイナーも少人数・関わる人も少人数で。お互い初めてのことなので決定権をなるべく持たせていただきフットワーク軽くやりましょう!と。
いま考えると、一介のデザイナーに全権限を与えていただき、最後まで何も言わずに見守っていただいた、第一信用金庫さんに感謝します。
いや、ホントに不安ですよね。

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抽選で選ばれた事業者さんとワークショップが始まります。
今回のデザインキャンプで、とても良かったなと思ったことの一つに、各事業者さんに各支店の営業さんが担当でついていただきました。
ともにネーミングからパッケージから…商品アイデアからデザイン完成まで全て一緒に考えてもらいました。いつも窓口に来るお客さんとは、違う課題を持った事業者さん。ほとんどの事業者さんは、融資のお願いに行く前段階の相談が必要なんですよね。その部分から一緒にタッチできたのは大きかったと思います。

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自分たちの商品を自分たちで作る

今回のデザインキャンプの目的は「正しい関係性」。
事業者さんが、僕ら以外のデザイナーとデザイン発注を行う際にも、スムーズに、そして希望通りに制作発注が出来るようになればと思っています。
ですので、ヒアリングをして、僕らがデザインで答えを出す…ということはしませんでした。

自分たちの商品をもっと理解する。
ネーミングの決め方。
パッケージのいろいろ。
デザインの決め方。
値段設定。
PRのための様々な手段。

このようなことを、毎回2時間、事業者さんと一緒に勉強していきました。
デザイナーに話を聞いてもらったら、デザイン出来上がってくる。
こんな流れを想像していたら、大変に辛い時間だったかもしれません。
でも、参加事業者さんは毎回積極的に話や質問もしていただき、「自分たちの商品を自分たちで作る」という意識が強まっていくのを感じました。

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コンネさんでのテスト販売へ

ワークショップの内容はとても大変でしたが、面白い物になりました。
今後も僕の仕事の中で重要なウェイトを占める経験になったと思います。
僕がデザインで寄り添いたいこと。


車椅子を作ってあげて、ゴールまで一直線
よりも
自分のペースで、自分の足で歩けるようなサポートを。

今後も僕のデザインの考え方は変わらないと思います。

長く一緒に考える時間を過ごしながら、各商品への愛情も、事業者さん・信用金庫さん・デザイナーで熟成されました。もうデザインは完成です。

早く売りたいです。

3月末、新宿コンネさんでテスト販売を行います。
「みやざきフードデザインキャンプ」のブースを作っていただけます。
その後、色々な場所でこの商品が歩いて行ってくれると思うと、とても嬉しいです。

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最後に、一緒に頑張った
はなうた活版堂のゆうすけくん。商品開発アドバイスでお願いした、元地区あつめの長鶴(小松)さん
第一信用金庫の方々、参加事業者の方々、まだまだこれからですがありがとうございました!

#商品開発 #デザイン #デザイナー #宮崎


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