渦中
みんな口だけだよ。
本当に苦しみの渦中にいる子を救いたいのなら、言葉じゃなくて行動で示さないとわかんないもん。
その子をその渦中から、無理矢理にでも引きづり出すくらいの覚悟じゃないと。
その子を救うことなんて、出来ない。
そしてそれを私に対して行い、
渦中から引きづり出すように支えてくれた子がいる。
だけど私はその子に対して、
引きづり出すように救うことなんてしていなかった。
所詮わたしも口だけなんだよ。
悲しいし呆れるしみっともないけど。
親友が、亡くなったとの知らせを受けた。
学生時代もホテル時代も、いまも、ずっと、
絶対的に味方をしてくれて、絶対的に励ましてくれて
絶対的に、信じてくれた、存在を、
私は、救うことが、できなかった。
私は所詮口だけなんだなって、いま、
文字にしているところ。
涙が溢れてとまらないや。
知り合って11年目。
こんなに、早くに、お別れになるとは、思っていなかった。
私がいまこうしていられるのも、
彼女の存在が本当に大きい。
自分が嫌いだった、日々しんどくて辛かった頃
私のことを心配して
何度も新潟から千葉まで会いに来たのは
唯一、彼女だけだった。
ああ。大きすぎる。
私にとって、彼女の死は、大きすぎる。
これから、その事実と共に私は生きていくことになる。
って、最後に彼女の顔見に行く前に書いた。
火曜日の夕方。
でも、投稿する勇気はなかった。
いざ、葬儀場へ行ったら、入り口に彼女の名前が見えた。本当なんだ。またこみあげてくる。
それから、ご家族と、ご挨拶した。
失礼のないように、YouTubeでお焼香のあげかたやら香典の渡し方やらをいちおう予習したんだけどね、
やっぱり彼女のお父様が涙されてる姿をみたり、遺影という形で彼女と再会したりした私は、冷静じゃいられないね。お焼香あげるとき、数珠つけるの忘れてたってことに帰り道で気づいた。
お母様にも、お父様にも、お伝えした。
本当にありがとうございました、と。
本当に大事な存在でした、と。
なかなか、頭を上げられなかった。
彼女を産んでくれて、本当に本当に、ありがたい。
私を心から、支えてくれた唯一無二の、存在だった。
あれから、3日経った。
まだ全然、受け入れられていない。
寝る前、起きてすぐ、そのほか、
暇さえあればずっと彼女のこと、考えてる。
何処から出てくるのかわからない声をだして
手で顔を覆いながら
とめどなく溢れる涙をこらえようと
その声があわよくば彼女の耳まで届いて
私がこんなにも泣き顔であること
彼女に、知ってほしいんだよ。
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