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【育児日記】2y9m "さびしい"というきもちを知る

ゴールデンウィーク中、1泊2日で実家に遊びに行きました。

きっかけは、こつぶが引っ張り出したアルバム。
じぃじとばぁばと自分が映っている写真を見て、

「じぃじ。ばぁば。ここ、いきたいの」

そういえば年末に帰ったのが最後で、今年はまだ一度も帰っていなかった。
GWが存在しない旦那はずっと仕事だし、こつぶと2人で公共機関を使って旅をするのもいいかも。

ということで、こつぶがJRに乗るのは2回目。
カタンコトンとゆられながら1時間ほどの旅。
駅まで迎えにきてくれたじぃじとばぁばを発見するやいなやダッシュでじぃじとばぁばに飛び込んで行きました。

コロナ禍もありまだ片手で数えるくらいしか実家に戻れず、写真や月に数回のテレビ電話しか繋がりがなかったけど、きちんとじぃじとばぁばの顔を覚えているんだなあと感心。

人混みすごいので特にどこに行くわけではなく、美味しいものをたくさんテイクアウトして帰宅。
実家は一軒家なので、階段があるのが嬉しいのか何十回も階段を往復させられました。

こつぶからみて曾祖父母にもご挨拶。
おりんをめちゃくちゃリンリンリンリン鳴らしまくってたので、厳しかった曽祖母は「うるさいね、ちゃんと躾なさい!」って怒ってそう。笑

じぃじが生まれた時に、おじいちゃん(こつぶからみたらひいひいじいちゃん、高祖父母!)が出生祝いに買ってくれたという虎の乗り物を乗り回す。
やっぱり、木で出来ているものって強いなと思う。いつまでも"もつ"もんなあ。

1950年購入の虎の乗り物。すご。

「じいちゃん喜んでるだろうな。まさか玄孫まで乗って遊んでくれるとは思ってなかったろうな
という父の言葉に、はっとした。
何気なく繰り返し毎日過ごしているだけの日々でも、脈々と代が繋がって私がいてこの子がいるんだなあと、当たり前だけどなんだか奇妙な気持ちになった。

ちなみにこつぶはテンションがあがりすぎたのか、正真正銘生まれて初めてお昼寝を1回もせず、朝7時から夜20時半まで起きて遊んでいました。
「まだねないの!」とごねる2歳児を抱いてふとんにころがすと、さすがに限界だったのか1分くらいで気絶していた。笑
そして翌日、いつもは6時半くらいに起きるこつぶが8時くらいまで寝ていた。12時間くらい寝ている。

たくさん遊んで、
たくさんじぃじとばぁばに抱っこしてもらって、
たくさんウルトラマンのおもちゃをもらって、
たくさん美味しいものを食べて、
たくさん寝て、
あっという間の1泊2日。

駅について、「じぃじとばぁばとバイバイしよう」と声をかけると、
「ばいばい しないの」
と口をへの字にして今にも泣きそうな顔。
ここで初めて、じぃじとばぁばの家では1回も泣いてなかったなと気づいた。

「お家に帰らなくちゃ。パパが待ってるよ。また遊びにこよう」
「いつでも遊びにおいで。待ってるからね」
私とじぃじ・ばぁばのお話を理解したのか、自分から
「じぃじ、ばぁば、ばいばい」
と手を振って改札を抜けた。じぃじとばぁばも笑顔で手を振ってくれた。

角を曲がってじぃじとばぁばが見えなくなると、腕の中で大号泣。
じぃじとばぁばの前で泣かずに偉かったね。

今までは、思い通りにならないとか、嫌だとか、転んで痛いとか、自分の気持ちを押し通すために泣くばかりだったけど、これまでとは明らかに違う泣き方。
抱っこしている腕の中で小さくなりながら、自分でもよくわからないといったような感じでビービー泣いている。


ああ、きっとさびしいんだね。

「じぃじばぁばとばいばいして、さびしいね。また来ようね」
とこつぶの頭を撫でながら、JRが出発するまでの時間ホームで泣きたいだけ泣かせた。
そのうち泣き疲れてコテンと寝てしまったので、そのまま乗車。
2歳児を抱っこしながら、学生の頃毎日通学のために乗っていたJRの景色を見つめながら帰路についた。

お家についてからも
「じぃじとばぁば いきたいの」
と思い出したように泣いていたけれど、そのうちいつものこつぶに戻った。

”さびしい”という気持ちを覚え、ひとつ大人の階段をのぼった2歳児でした。

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