傘
君が僕を避けるのは
心に負い目があるから
それでも僕が笑えるのは
君を包む自信があるから
情けない顔も見た
最高の顔も見た
舞い散る雪の中で君は
何処に目を向けるの?
凍えた心にはもう届かない
そして僕は静かに傘を置いた
君の過剰なまでの意識
僕をボロボロにする
それで君は笑えているのか
胸のうちは晴れているのか
くだらない事もした
でも幸せだと思っていた
戸惑う僕の前で君は
小さくかぶりを振る
止まない雪はないのに・・・
そして君は静かに吹雪の中へ消えた
明日には晴れるはず
雪も次第に融けていくはず・・・
舞い散る雪の中で君は
何処に目を向けるの?
凍えた心にはもう届かないのだろうか
融けない雪はないはず
絶対なんてないはずだろう
そして僕は静かに傘を差した。
私の為に注いでくださった想いは、より良い創作活動への源泉とさせていただきます。こうご期待!!