損得

損をしないような生き方は

得なんてする由もない

誰かのために生きるなら

誰かもまた君のために生きるさ

人はいつまでも

一人であって、違わないけれど

一人と一人が交われば

また次の命も生まれるのだよ

損を切り捨てる思考は

後々余計に損をする

誰かの幸せを祈るなら

誰かもまた君のために祈るさ

心はいつだって

内にあって、見えないけれど

一人と一人が触れ合えば

体温を通して染みるものだよ

それが誰であれ

都度出会い、別れるとしても

人と人とが紡ぐ時は

いつの日にか実を結ぶものだよ