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生物多様性を守るための損得と経済学 ~ダスグプタ・レビュー~

生物多様性と今の世界

皆さん、生物多様性って聞いたことがありますか?
あまり聞き慣れないかもしれませんが、実はこれからの世界を考える上で重要なキーワード。

文字からすると、色んな生き物が生きている世界を保とうよ、という感じですよね。その通りです。

では、実際の世界はどうなっているの?

≪生物の絶滅数≫

恐竜の時代は、1000年に1種が絶滅していたそうです。
西暦1600年ごろは、4年に1種が絶滅。
1900年ごろは、1年に1種が絶滅。
1975年ごろは、1年に1000種が絶滅。
そして、現在、1年に40000種が絶滅しているそうです。

とんでもないスピードで絶滅種が増えています。
これは、明らかに人間の活動によるものです。
その結果、、、

哺乳類の質量の96%は人間の家畜です。
ゾウからアナグマ、ヘラジカからサルまで、他のすべてはわずか4%です。
また、現時点で生きているすべての鳥の70%は家畜です。
鳥の大部分が私たちが食べるためのニワトリなのです。

鳥インフルエンザが一度発生すると大騒ぎになるわけですね。

生物多様性と損得勘定

とはいえ、だから人間がいかんとか言うつもりもありません。
私も人間ですし。

人間にとって困ったことは、生物が多様でなくなると、例えば、感染症が壊滅的な影響力を発揮するのです。(人間にも当てはまりますね。)

人間にとっての損得から考えても、この辺りで何か対策をしないと
結果的に大損するのではないか?

これを経済学の観点から、学術的にまとめたレポートが、2021年2月に英国政府の要請で発表された「ダスグプタ・レビュー」になります。

・・・・・・
詳しい方なら、何か思い当たることがあるのでは。
そう、気候変動の経済学のレポート「スターン・レビュー」です。

今や、気候変動は世界の主要な課題です。
気候変動が大変だと科学者が騒いでいても、なかなか社会は動きませんでした。「今手を打たないと、大損するぞ!」と言われることで、社会は動いてきたのです。

RuleWatchers勉強会資料_ダスグプタレビューの意義

これが、気候変動の次は生物多様性だ、と言われる所以です。

ダスグプタ・レビュー

この生物多様性を守るために、我々は何が出来るのか。

ダスグプタ・レビューを誤解を恐れず一言で言うなら、

「GDPを止めて、生物多様性をバランスシートに載せろ!自然資本の考え方を導入するべきだ」


という内容です。

この大切なレポート、なんと本編は英語で600ページを超えます。
サマリバージョンでも100ページ。ヘッドラインメッセージで10ページ。中には、具体的な施策も色々と書いてあります。

オシンテックで、運営するプラットフォームのユーザーであるRuleWatchersの皆さんと早々に勉強会をやった時、ヘッドラインメッセージを私の方で勝手にざっくり和訳しておきましたので、興味のある方はぜひご活用いただければ幸いです。

一緒にこういうトレンドを学んでいかれたい方は、無料で申込める RuleWatcher Community へのお申込みを是非どうぞ!

知的好奇心にあふれる楽しい仲間を探しています。


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