TWO-TOP
集英社 週刊ヤングジャンプ
高校時代から夢見てきたヤングジャンプでの連載。そして初めての週刊連載。
そして我が母校をモデルにした男子校のヤンキーサッカー部ネタw
連載当初は、かなりお気楽に描けていたのだが、コミックス2巻から担当さんが変わり、急遽世界を目指すサッカー漫画に変貌!(^◇^;)
またこの担当さんがマニアックなサッカーファンで、高校サッカーでとんでもない凄いのがいますよと、ユースと高校サッカーとの大会に新潟まで連れて行かれ、とんでもないものを目撃してしまう。
空高く上がったボールが落ちてきて足に吸い付く!
まったくバウンドしない。そのまま吸い付いた!!どんなトラップ技術でも少しは弾むし、ましてや試合中のプレイ。
それがまだ無名に近い小野伸二でした。
まさにこれを試合中に目の前で目撃してしまったら、もうどうにかなってしまいそう。漫画だよ!いや、漫画でも嘘っぽい(^◇^;)
この頃からTWO-TOPにおけるサッカーの見方が変わってきて、現代戦術なども勉強するようになったが、、、難しい!
サッカーのネームを描くのに、こんなに苦しい思いをしたのも初めてでした。
月刊少年ジャンプと違い、ヤングジャンプはほとんど担当編集者とのマンツーマンでネームを作り上げる。
しかし野人岡野雅行物語の時の副編集長からの助言が、連載漫画だからといって安易に次の回に引くような展開は避けろ。1話の中で何か必ず完結させるような作り方をしろ、と。
そして一回だけ褒められたのがこの回。
大人の勝手なマネージメントで、制裁処分が下ってしまったギドに、仲間が日本でのプレイ出来る環境を与えてくれたエピソード。
褒められたのはこの一回っきりでしたけどw
TWO-TOP裏話ネタですが、まだこの頃はアディダスやプーマなどのメーカーのロゴやデザインはグレーゾーンで、こっそり描いても特に怒られる事はなかった。但しナイキは例外。訴えられたら面倒だから描かないようにと(^◇^;)
色んなユニフォームやシューズのカタログを漁り、ナイキ以外で適当に決めて描いていましたが、umbroというメーカーから手紙が編集部にあったと。
やべえ!!!!訴えられる??????とビビりまくりましたが、うちのメーカーを漫画に描いてくださってありがとうございます、との事(^◇^;)
お礼にカタログやロゴ入りの財布などいただきました(笑
優しい!!umbro!!!大好きw、という事で、後半のTWO-TOPはumbroが多く描かれています。
正直、燃え尽きた。
これでサッカー漫画はもう描けないな、と。
いや、サッカーが大好きだから、半端な出来にはしたくないし、ブレイン(原作者)なしでのサッカーは、やはり今の読者からしてもキツイ。
どんどんとサッカーも進化しまくっているし、読者に新たな驚きを見せるには、最先端の知識が必要だとつくづく感じました。
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