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日常の下手へた写真が愛おしい件

トイカメラを入手したこともあって、日常的にシャッターを押す回数が増えている。わたしの所持しているトイカメラは台湾発のpapershootと言って、フィルムカメラのようにその場では写りを確認できない仕様だから、その不便さが結構たのしい。

そりゃまあ下手な写真ばっかりなワケだ。ピントが来てなかったり、ぶれてたり、ハチャメチャだったり。
そういった写真は削除するしかないのだが、ときに「ああん、なんだか消したくないよう」と愛着の湧く写真と出会うのであ〜る。

マクロレンズってむずくね?

表題の通りである。マクロレンズむずくね?

こちらはいままでで一番うまくいった例。よりによって明治アソートセット

これは仕事中に集中力が切れて要らんことをしはじめた際に撮ったやつ。データを確認してびっくりしたのだ。ちゃんと撮れているから。
だって他には、

こうだったり、
構図が意味不明だったり、
見切れていたり、
ピンが来ていなかったり。
被写体をギリギリ認識できるレベルであったり、

それはまぁ、下手っぴなのである。
しかし失敗へたへた写真も愛らしいもので、削除する手を止めてなぜか保存してしまうのが不思議でしょうがない。

レンズのゆがみで顔が伸びに伸びてしまったインコもひょうきんで可愛い。

むかし美術の時間で言われた「失敗なんてないんだよ」という言葉を思い出して、そういうことか、なんて頷いたりする。

街スナップでもいろいろ

他にも、

謎構図だが、太陽光がなんだか心地良かったり、
気持ち良く寄ってて構図もピンもめちゃくちゃだけど、とりあえずうまかった記憶だけ取り持ってたり、

一般的には「失敗」カテゴリーなのだけれど、気分は悪くない。むしろこの素人さが救いようもなく気軽で良い。一生上手くならないでいいから、たのしさだけを全面に押し出していきたい。
それくらいの気軽さと身軽さ、心地よさを思い出した。

生活なんてさ、完璧じゃなくていいよね

日々仕事に明け暮れている。わたしは結構仕事が好きなようだし、息絶えるその日まで働けていたら嬉しいなとも思う。
それもあってか、私生活なんてさ、不備だらけでもいいんじゃないかな。

完璧にしたいのは仕事だけでいい。
例えば趣味の写真でピントが来てなくても構図が謎でも逆光でもいいんだもの。私生活でゴミ出しできなくてもお茶碗洗えなくても、怠惰な日曜を過ごしても、まあ愛らしいものでしょう。

なんてとりとめも無いことを綴る、土曜22時。
今日も格段と変化はない。健やかで堕落した1日を過ごしたまでよ。