モノクロで東京散歩をしてみる【papershoot日記】
台湾発のトイカメラ・papershootを入手してから約1ヶ月。日々のワンシーンがどんどんドラマチックになる魔法にかかってしまった。
最近のマイブームは、よく見知った街をモノクロモードで撮影することだ。
例えば、東京・有楽町の交通会館前広場をカラーで撮影するとこうなる。
それをモノクロモードにすると、
もう行くことのできない、遠い過去のような写真になるから不思議だ。
今回は、そんな令和における東京周辺をモノクロで撮影した雑記を綴る。
東京〜有楽町ガード下
ずっと昔から、ここの一角だけ時間の流れが止まっているな、と思っている。有楽町と東京駅を結ぶガード下の飲み屋街だ。
わたしは旧有楽町駅舎が好きだった。かつての駅舎は薄暗くて、所々がひび割れていておどろおどろしかったから、子どもの頃からずっと妖怪が住んでいると密かに信じていた。
見事に建て替えられ、かつての面影はどこへやら。妖怪たちはどこへ引っ越したんだろう、ちゃんと居場所を見つけられたかなと心配していたのだが、この高架下が残っている限りしばらく安心だね。
見たこともない都会の妖怪たちに呼びかけながらシャッターを切る。
ぽこピー展ファイナル
ぽんぽことピーナッツくんというVtuberを知っているか。ぽこピーは良いぞ。
有楽町マルイでぽこピー展ファイナルが開催されていたため訪問した。令和最先端コンテンツであるVtuber展をレトロに撮影するのだ。シュールに撮れたらいいな。
ぽこピーの企画でかなり好きだったのが、平成レトロをかき集めたやつ。
わたしもガッツリ平成序盤生まれなので、懐かしさで胸が潰れそうになった。レトロなんて…!と思ったが、もう30歳になってしまう人間が何を言うかと自己ツッコミを入れざるを得ない。
著者近影
おまけとしての著者近影だ。同行者にシャッターを切ってもらった。
モノクロのコーディネートにモノクロ撮影は、なんだか映えてたのしい。あとこのカメラは良い感じでぶれてくれるので、顔面がガッツリ描写されないのもわたしにとって良い点だ。
ちなみに著者近影の撮影日は平沢進のライブだったために、かなり意気込んで服装を決めた。普段はあまり自画像を残さないのだが、この日ばかりはたくさん撮影してもらった。ありがとう同行者。
懐かしんだり、明日を読んだりして、日々は進む。そんな瞬間に無心でシャッターを切れるのってちょっと豊かだな。
そんなこんなで、穏やかで、たいしたことのない日々が続く。