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Wine log #JPN003 東御ヌーボー2019

巨峰の微発泡ワイン 遊びじゃない本気のワイン

香りは巨峰の甘い香り
しかしながら飲み口はほんのり甘い、渋みまで感じる無濾過ワイン。

「ネタ系観光お土産ではない」ワイン
だけど人に飲んでみて!と渡しやすい、身近なワイン=良いワイン

はて?観光ワイン?
各観光地のお土産屋さんでワインコーナーが目立つようになってきました
その地その地で作られた特産品を果実酒として売り出しています
それは悪いことではなく、もっとたくさんの人に広がってほしいと思います
お酒を通してその地の特産品を知るという事はとても大事なことですし
一つの産業として成立するからこそ日本でのワインの存在が引き立つのです

ワイナリーが観光お土産用として販売しているワインも多々ありますし
チャレンジ精神の強い生産者の方が果実酒を作ることもある
どんな形のお酒があってもいいですし、繰り返し言いますが
「そういう産業が成り立てば様々なワインが表に出てくる」わけで
様々なワインが登場すればするほど
ワイン好きには楽しみがふえるというわけです

巨峰=食べるブドウというイメージを覆す

どうしても巨峰というと食べるもので
ワイン用のブドウではないイメージです
しかし、ぶどうはぶどう。
ワインにしてみたらどうなるだろう
チャレンジしているワイナリーはたくさんあります。

誰も使ったことのないブドウを使ってみたり
ワインに向いていないブドウと言われているブドウを使っていいワインを作ろうとチャレンジしてみたり。

いろんなチャレンジの結果、ワイナリー独自の道が出来ていく
そんな道を見ているのもまたたのし。

巨峰は糖分が非常に高く、ワインとして醸造すると糖が残りやすい。
その残りやすい糖をいかに利用していくか、腕の見せ所ですね

はすみふぁーむさんは、
その糖をわざと残しながら「無濾過ワイン」として醸造
まるで巨峰を食べているような、すこし皮を残した巨峰を食べたかのような
そんな果実味を表現することでワインの特徴づけを行っています。
加えて発酵途中のガス感、まさにすりたてのヌーヴォ。

ワインは糖が残るとすごく甘くなってしまいます。
アイスワインや酒精強化ワインなど
その糖を利用しているワインももちろんあります。

お土産ワインも、甘いワインが結構あるような気がします。
渋めの本格ワインやお酒をあまり好まない方にもお土産として渡せるように甘いワインがお土産ワインとして売られていることがあります。

使われる品種はナイアガラや巨峰、みんなのよく知るブドウを使って
特産の中でも親しみのあるものを買って帰ってもらおうという良き気遣い。
日本の良いところです。
ただ、ぶどうの品種から、どうしても甘くなってしまい
割りものとしてサイダーで割ったりとか、いろんなアレンジで飲まれる場合が多い気がします。
いろんな楽しみ方があって勿論良いと思いますが、ワイン好きとしたら本格的にナイアガラや巨峰のワインを飲んでみたい!と思うはずです。

このワインはそんなお土産ワインで使われることが多いという巨峰を
大真面目にワインとして大成させています。

いつか飲んでみたいなと思っている
福岡県久留米市にある巨峰ワイナリーさん
(本当にこういった名前のワイナリーさんです)なども
大真面目に巨峰ワインを研究しています
巨峰ワイナリーに関しては、作られるワインすべて巨峰100%!
かなり興味あり!です。

巨峰で作られたワインってなぁ、と思うより
一度飲んでみると印象がガラッと変わります。
巨峰ワインのヒントは果実味だったのか!と。

はすみふぁーむ とは

「はすみふぁーむ」は長野県 東御市にある比較的新しいワイナリーです

ワイン用ブドウや巨峰の栽培を行っており
自分たちでもワインを醸造し、その頭角を現してきています。

オーナーである蓮見喜昭さんは著書がたくさんあり、ワイナリー創設の過程をたくさん記しています。
ワイナリーってどうやって設立するのだろう、といった興味に対しての答えを記してくれているので、読みごたえがあります。

ワイナリーにまだ行ったことがないので
行くのを楽しみにしているワイナリーさんでもあります。


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