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大手各社DX人材の募集要項と考察 2021年12月

こんにちは、Oshioです!

2021年はDXが前年以上に活性を見せた年になりました。2019~2020年頃は一部でPoCを繰り返す程度の流れだったのに対し、2021年は多くの大手企業がDXを経営戦略に組み込み、採用も本腰が入り始めました。
特に小売や物流業界は、実物の商品を扱うことからデジタルの恩恵は大きく、有名企業は人材獲得に力を注いだ1年となりました。

このnoteでは、2021年12月31日時点での日本の大手企業におけるDX人材の募集要項をまとめ、要項から各社の状況を考察したいと思います。
主に現場の職種に焦点を当てて考察します。そのため、「他社がデジタル人材でどんなエンジニアを採用しているか知りたい」という方は特に関心が強い内容になるかと思います。是非、最後までお付き合い頂ければと思います!
(なお、募集要項は公開情報のみに限定して調査しております)

株式会社セブン&アイ・ホールディングス

まずは、業界内で注目を浴びているセブンから入ります。
セブン&アイ・ホールディングスは数年前からDXを推進しており、昨年(2020年)、リクルートテクノロジーズ社でCTOをされていた米谷氏がグループDXソリューション本部長のトップ迎え入れたことで一部で話題になっておりました。

それ以外にも、今は亡きセブンペイのリリースや、経済産業省と東証が共同発表したDX銘柄2021に選定されるなど話題性に富んだ企業なわけですが、2021年ではどんな採用を行っているのか、募集要項に移ります。

2021年12月31日時点のDX系の募集はdodaで発見されました。(公式の採用ページやその他サービスでは見つからず)
職種はエンジニア・購買調達担当・人事担当の3種類です。IT/DX領域専属で購買担当を設けている点はなかなか珍しいですね。

今回は現場に焦点を当てるため、エンジニアに絞り詳細を見ていきます。

募集要項と考察

【ポジションサーチ】アプリエンジニア/SI出身者歓迎/セブン&アイグループ
■職務概要:
セブン&アイ・グループ内で発生するDXプロジェクトに付随する新規サービス及び既存事業における開発業務に携わっていただきます。
企画・要件定義・基本設計・製造・テスト・リリースまでを一貫して行い、新機能開発やUX改善などの業務も行います。
■職務詳細:
・セブン&アイホールディングスグループ全体の開発基盤を理解し、維持・改革のサポートを行います。
・ソリューション提案およびサポート業務において、必要に応じて自身でプロトタイプ作成やサンプル提供を行います。
・開発メンバーの一員として、開発の実行体制を構築し、自身うも手を動かして実装を行います。
■ポジションの一例:
・フロントエンド/サーバーサイド/バックエンドの開発
・iOS/Androidに関するアプリケーション開発
・プロジェクトマネジメントおよびエンジニアチームマネジメント
■対象プロダクト例:
新規サービスに関わる非公開プロジェクトが多いため、詳細は面接内でお話させていただきますが、toC・toBシステム両方のプロジェクトがございます。
アジャイル開発がメインであり、レガシーなシステムは携わらない予定です。
■本ポジションの魅力
・開発言語、環境はプロジェクトによって異なり、幅広い経験を積むことが可能です。
・小規模~大規模様々なプロジェクトに携わることができます。PoCとして企画から1か月半でリリースするものもあれば、1年以上のものも存在します。
・現在、社員4名の組織ですが、将来的には数年で50名に増員、7~8割内製化したいいうビジョンがあり、立ち上げフェーズの組織で裁量をもって働くことが可能です。

<応募資格/応募条件>
■必須要件
Webアプリケーション開発経験(Java, Node.js, Python, Ruby等)
■歓迎要件
・Javaのフレームワークを利用した経験(spring等)
・AWSを使用したインフラの構築・運用経験
・Dockerを使用したWebサービス運用経験
・技術選定や開発フローの改善などテックリード的経験
・ご自身でプロジェクトを前進させた経験

<予定年収>
700万円~

doda - 株式会社セブン&アイ・ホールディングス

セブンのDX部署では、グループ全体を横断的に見れるFrontend/Backendエンジニアや、PL/PMOを幅広く求めているようです。当然、Agile開発ですね。フルスタックに動けるリードディベロッパーだと強くはまりそうです。

応募資格に目を移すと、Java, Node, Python, Rubyなど、記載されている言語は多岐に渡っています。ただ、歓迎要件にSpringが明記されていることから、Javaでの開発が中心かと推測されます。この辺りは若干エンタープライズの香りがしますね。

年収は700万からと、日本におけるエンジニアの平均年収から考えるとかなり高給です。

プロジェクトは具体的には書かれておりませんが、グループ全体のtoC, toBに関わるということです。また、PoCもあれば、1年以上のプロジェクトもあると記載されていますので、読み替えると、1年以上の大規模DXプロジェクトも推進中と受け取れます。なかなか大掛かりです。

個人的に最も気になったのは、社員数です。
大規模プロジェクトも動いている中、現在、社員4名とのことで、かなり小規模な印象です。協力会社のメンバーを含めても10数名規模でしょう。部署の担当領域は「セブン&アイ・グループ内で発生するDXプロジェクトに付随する新規サービス及び既存事業における開発業務」とあるため、同社におけるDXの中核を担う組織なはずなのですが、まだまだこれからといったところです。
ただ、将来的には拡大していくことを匂わせておりますので、これから更に採用に力を入れていくと予想されます。

まとめ

セブンのDX部署では全社横断で活躍するAgileなディベロッパーが求められていました。
チーム体制自体はまだまだ小さく(4名)、これから拡大していくものと思われます。

株式会社ファーストリテイリング

一般的にはユニクロで有名なファーストリテイリング社ですが、ITに力を入れていることでも有名です。

ファーストリテイリングは、2014-2016年ごろ、元P&Gの玉置氏(現Panasonic)や元AWSの大谷氏がジョインした頃からクラウド化や各種デジタル化の動きを強めてまいりました。これは今から6~8年前ですから、国内の大手小売ではかなり先取りしてデジタル化を始めていたことになります。
ちなみに、当時、私はまだスマホゲームを作っていた頃なのですが、完全別業界でありながらファストリのIT強化のことは耳にしてました。

さて、本題の募集要項についてです。同社のDX系の募集は公式採用ページがかなり手厚いです。
/careers/ja/mid-career/dx/と、専用のパスを切っているあたりに本気度を感じます。

職種ではPM・エンジニア・データサイエンス・UIUX・IT戦略の全5種類が募集されていました。その上、各職種ごとに領域やサブ職種が分かれており、全て合計すると28種類もの募集が行われています。DX要員としてはかなり大規模な募集です。

今回は現場、且つ、具体的に募集要項が記載がされているエンジニア(アプリケーションエンジニア)を詳細に見ていきます。

募集要項と考察

アプリケーションエンジニア / Application Engineer
応募資格 Qualifications
■部署概要
デジタル業務改革サービス部は、常にお客様視点で業務の”あるべき姿”を定義し、最新のIT技術を活用した業務改革をリード、実現することをミッションとしています。”有明プロジェクト”実現のため、EC・店舗システムの他、サプライチェーンを中心とする基幹システムの内製開発も加速度的に進めており、プロジェクトマネージャーの他、内製開発エンジニア、データサイエンティスト、UI/UXデザイナーなど、幅広い職種の人材が活躍しています。その中でも、アプリケーションエンジニアはシステム構築・運用の中核として、システムの基本設計から実際の構築、テストからサービスローンチ、運用までを一貫して担当しています。

■職務内容
職種は以下の通りです。会社の規模拡大に伴い、活躍の場は幅広くあります。
・エンタープライズアプリケーション開発エンジニア
主にサプライチェーン・自動倉庫などの生産・物流・配送高度化の開発および運用に携わって頂きます。またSAP製品(S/4 HANA Finance、CAR、PI etc)を活用した基幹システムの開発・運用を行っていただきます。

・データ連携・ETL開発エンジニア
クラウド上に実現したグローバル企業間データ統合・データ連携のシステム構築・拡大に携わっていただきます。

・データレイク開発エンジニア
ファーストリテイリンググループのビッグデータを一元管理するデータレイク及びデータ連携の設計・開発に携わっていただきます。

・ファーストリテイリング共通グローバル基盤開発エンジニア
クラウド上で実現した共通サービスとして全社展開しているバッチ処理基盤、データ連携基盤、認証認可基盤などの内製開発、および開発したプロダクトの業務アプリケーションへの展開に携わっていただきます。

・ECバックエンドエンジニア
マイクロサービスアーキテクチャで構築したECプラットフォーム群の設計・開発・グローバル展開に携わっていただきます。

・ECフロントエンドエンジニア (Web)
React/Reduxベースで構築したECフロントエンドの設計・開発・グローバル展開に携わっていただきます。

・ネイティブアプリエンジニア (iOSまたはAndroid)
フルスクラッチで構築したEC・店舗用のiOSおよびAndroidネイティブアプリの設計・開発・グローバル展開に携わっていただきます。

・QAエンジニア
品質管理の戦略実行およびFR デジタルエコシステムの品質問題解決に試験自動化を通じて携わっていただきます。

■必要な経験・スキル・能力
・IT技術を愛し、問題に真摯に向き合い、ポジティブで、強い責任感・考え方が柔軟な方
・ロジカルシンキング。言語を超えて、意図や背景を理解し、問題解決に導く能力
・日本語または英語での卓越したコミュニケーション能力
・プログラミング経験 5年以上 (Java、Javascript、Go、Pythonなど)
・システムの基本設計・詳細設計・テストの経験 5年以上
・システムの運用経験 3年以上

■歓迎する経験・スキル・能力
・B2CでのAPI・バッチなどの開発経験・運用経験
・ファッションアパレル業界、ECでの業務システムの構築・運用経験
・AWS、GCPなどの主要クラウドプロバイダーでのクラウド利用経験
・マルチナショナルなチームでのエンジニアとしてのリード経験
・フレームワークやライブラリなどの共通的・汎用的に利用されるものの構築経験
・大規模ウェブサービスの構築・運用経験
・生産・物流などのサプライチェーンの構築・運用経験
・社外パートナー・システムインテグレーターと共に開発・運用した経験
・継続インテグレーション・継続デプロイメントなどの自動化技術の知識
・テスト方法論や品質管理の経験・理解
・アジャイルでの開発経験
・分散システム,高い並行処理システム,高可用性システムの開発経験

■参考情報(私達が利用している技術要素の抜粋)
・プログラミング言語 : Java, Javascript, Go, Swift, Kotlin
・クラウドインフラ : AWS, GCP、Docker(全てコンテナベースです)
・データベース : PostgreSQL, Oracle、SAP
・キャッシュ : Redis
・開発ツール関連 : Github、Slack、JIRA, Terraform、Jenkins
・運用監視関連 : Datadog, Grafana

■年収
・年収レンジ:960万円-2,010万円 (月給:57万円-112万円)

ファーストリテイリング採用情報 - アプリケーションエンジニア

要項もかなり詳細でとてもイメージが掴みやすいですね。

部署はデジタル業務改革サービス部で、「有明プロジェクト推進」実現に向けた部署なようです。ちなみに、有明プロジェクトとは2017年からファーストリテイリングで行われている全社のDX推進の名称です。詳細はIRの「有明プロジェクトについて~“情報製造小売業”の実現に向けて~」をご参照ください。

アプリケーションエンジニアと銘打っていますが、Frontend/Backendを作る職種もあれば、ETLやデータレイク周りや、QAなど、開発に属するすべてのエンジニアをアプリケーションエンジニアと総称しているようです。
ただ、応募資格にある経験・スキルから察するに、専門領域を設けて募集をしているものの、基本的には全方位的に学習していくような貪欲なエンジニアが求められているように思えます。記載されているCloud経験, Agile, CICD, 分散システムの開発経験などは全エンジニア職で求められることでしょう。

さて、年収ですが、なんと960万円-2,010万円と大変高収入です。しかも、ポテンシャル採用であっても580万円からとのこと。
この金額は高給取りとして名高い外資系コンサルティングファームの年収と遜色なく、エンジニアとして見れば破格です。本気度を感じます。

まとめ

ファーストリテイリングでは幅広い職種でDX人材を募集しておりました。
求められているエンジニアは全方位的に貪欲に学習できるようなエンジニアで、給料はかなり手厚く、ITにしっかり投資している様子が伺えました。

また、DX人材の要項自体がかなり具体的に記載されている点から、ファストリのDXは既にかなり道のりを歩んできた後なのでは無いかと思いました。(「デジタル化とは何か」を理解してないと具体的に書けないため)
これからDX人材を集めようとする会社は、同社の事例は非常に参考になるのではないかと感じました。

株式会社日立製作所

2021年に経済産業省と東証の共同で発表されたDX銘柄2021で、映えあるグランプリに選出されたのが、日立製作所です。
昨年、DX人材専用の新卒採用コースを用意したことでも一部で話題になりました。

採用情報に関してですが、概要は公式の採用ページに記載がありました。DX推進は「デジタルトランスフォーメーション推進部門」が行なっており、主に、以下4つの領域でサービス提供しているとのことです。
・データアナリティクス支援
・RPAサービスの提供
・IoT化支援
・Lumadaの社内環境整備

Lumadaとは、日立製作所が提供しているソリューションポータルサイトのことです。ポータルサイト上でソリューションの検索・リサーチができる上、各種クラウドサービス上にサービスのデプロイもできるそうです。
アプリケーションのエンドポイントも設定できていることから、ボタンぽちぽちで環境構築と、ある程度のサービス開始までを一括してやってくれちゃうようです。これはもし活きているなら結構便利そうですね。DX系の案件やっていると、こういった足回りに時間を取られて、本来、取り組むべき作業や設計に集中することができなくなったりするので、もし、本当に有用なものであれば皆使いたがるでしょう。

採用の具体的な内容は公式ページにログインしなければ見えなかったため、今回はdodaに掲載されている情報から考察をしたいと思います。
調べてみると、多くのDX関連の募集がありましたが、今回は現場職であるアプリケーション事業部の募集を詳細に見ていきます。(おそらく、この募集が最も本記事の趣旨に即しているものと判断しましたが、間違っていたらご指摘下さい)

募集要項と考察

【ソリューション/サービスの企画・開発・提案(①~③)】最新技術を活用したDX、課題解決の実行

■配属組織について:
◇アプリケーションサービス事業部は、金融、産業、社会といった様々な業種のお客さまに向き合い、アプリケーションを通してお客さまの課題解決や価値の創生を進めています。事業部が担当するアプリケーションは、社会を支える大規模なミッションクリティカルなものが多く、社会的にも大きな責務を担っています。
◇なかでも、サービスソリューション本部では、アプリケーション開発のプロフェッショナルとして培った開発技術や、お客さまと向き合ってきた実績から、お客さま自身のデジタルトランスフォーメーション実現に直結するソリューション・サービスを創生し、業種横断的・国内外に展開しています。
・アプリケーションサービス:統合開発プラットフォーム、DevOps技術導入支援、アジャイル開発コンサルティング、マイグレ―ションサービス、等
・デジタルソリューション:感性分析サービス、ブランドモニタリング、DataPreparationService等

<参考URL>エンタープライズアプリケーションサービス
https://www.hitachi.co.jp/products/it/appsvdiv/index.html

■業務内容(ミッション/期待する役割・責任):
◇ソリューション・サービスの立案から開発、そして提案・拡販を通じ、実際にお客さま課題の解決・価値創生を担当いただきます。
◇お客さまに向きあい、社会課題の解決をめざして社内外ソリューション・新技術を用い、企業ひいては社会全体での価値創生を行います。
◇クラウドやAI、データサイエンスなどの最新技術を活用しますが、単なる技術の専門家としてではなく、テクノロジー適用を通してお客さまビジネスの価値創造、リアルな課題解決に取り組んでいただきます。

■職務概要(具体的な業務内容):
下記領域を軸としたソリューション・サービスの高度化を実施中であり、当該領域の専門性を武器にお客さまとともに問題解決、価値創造に取り組んでいただきます。
(1)デジタルテクノロジー
(2)クラウドテクノロジー
(3)アジャイルコーチング
※担当アドバイザーに問い合わせいただければ、詳細の内容をご説明いたします。

<応募資格/応募条件>
■テクノロジー、ビジネスの両面から、実際にお客さま課題の解決、価値創造に取り組みたい方で、特に下記いずれかのテクノロジー分野の経験、専門性をお持ちの方
(1)デジタルテクノロジー:ブロックチェーンを利用したシステム構築経験
(2)クラウドテクノロジー:クラウドネイティブ化、マイクロサービス化の構築経験
(3)アジャイルコーチング:実案件でのアジャイルコーチング経験。アジャイル関連の活動経験

<予定年収>
600万円~1,100万円

doda - 株式会社日立製作所 【ソリューション/サービスの企画・開発・提案(①~③)】最新技術を活用したDX、課題解決の実行

職種としてはクライアントに対するソリューション提案 + 開発なようですが、募集要項に具体的なスキルセットが記載されていないのが特徴的です。「構築経験」が求められているので、具体的なスキルは必ず必要かと思うのですが、募集要項上は記載しない方針なようです。ブロックチェーンなんて、ソリューションによって特徴全然違いますが「なんでもいいからやってたらOK」なのでしょうか。
ちなみに、LumandaのソリューションSEの方ではJavaが必須要件となっておりました。

領域としてはブロックチェーン、クラウドネイティブ化、Agileに分かれているようです。ブロックチェーンが別ですが、クラウドとAgileの部分は初期段階のDX案件に多いものですね。従来、オンプレで運用していたシステムをCloud化 & 移行はAgileで、という案件は非常に多いです。おそらく、同社に依頼が来る案件も例外ではないかと思われます。

年収に関しては600万からと、平均的なエンジニアの年収からみると高額です。ただ、先述のセブンやファーストリテイリングと比較すると、若干見劣りする感はあります。
ちなみに、「じゃ、日立製作所は高額なDX人材募集やらんのか」と言うとそうでもなく、別口で募集しているDXプロデューサでは1,000万円~1,400万円と高額募集をしておりました。

まとめ

日立製作所ではソリューションも開発も幅広くできるDX人材を求めていました。募集要項に具体性が欠けているため、実際にどんな案件を行っているのか、どの程度DXが進んでいるのか、といったところまでは考察できませんでした。
これは主観が入った推測になりますが、日立製作所ではDX案件自体はあるものの、当人たちもどんなスキルセットの人材を揃えるべきか模索中なのかな、と感じました。

総評

ファーストリテイリングさんはかなり先に行っているが、他はまだまだこれからが本番なのかな、といった内容でした。
来年以降も日本ではDXのトレンドは続くと思われますので、また定期的にウォッチしていきたいと思います。

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