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【1年ぶり二回目】この一か月でAR界隈が最高にぶちあがってるよって話

またしてもAR界隈が最近ぶちあがってます。メタバースがーAIがーって言ってる場合じゃない!
ということで記事を書きました。
この記事の要約はこうです。

AR界隈が最高にぶちあがってるので皆でARをしよう!!!!!!!!

前回のおさらいとこれまで

AR界隈がぶち上ってから一年、何が起こっていたのか簡単におさらいしていきます。
前回記事はこちらです。

①コロナ禍が収まりつつある

世界的にコロナウイルスの影響が収まりつつあり、昨年にも増して「街に出よう」という機運が高まってきました。
また、様々な企業がこぞって発表していたVPSも徐々に使われ始めています。

②こぞってMRデバイスが出てきた

Meta Quest2から着実に進歩を重ねてきたMR。満を持して発表されたQuest Proはあまり受け入れられず、表面的には失敗に終わりました。
エンタープライズ向けとして出ただけあって、一般には普及してないけどAR/VR業界の企業は結構買ってるっぽい。
しかしMeta Quest Proを皮切りに、外界をカメラでとらえ、VR機器に映し出す「カラーパススルー」を搭載するスタンドアローンのデバイスが次々と登場してきました。
自分が知っているだけでも、ThinkReality VRX(Lenovo)、VIVE XR Eliete、OPPO MR Glassがあります。(発表時期はProより前のもあるかもですが発売日で見ています。PICO4はQuest Proよりわずかに前だった)

現在出ているスタンドアローンのVRヘッドセットにおいて、カラーパススルーは当たり前の物になりつつあります。
しかし、カラーパススルーという点では、Quest Pro以来大きなブレイクスルーはありませんでした。一部LiDARなどを搭載しており正確性を求めた機種もありますが、お値段もそれなりの物に。
(つかっているチップセットもほとんどがQuest2と同じSnapdragon XR2、またはQuest ProとおなじXR2+であり、性能的にも大きな進歩はありませんでした。)

急に来た(1年ぶり二回目)

5月~6月初旬

今年はAIブームの真っただ中。どこをみても生成系AIの話題で持ちきりです。
その影響もあってか、Googleの製品発表会(Google I/O)はAI一色でした。ただし、AR関連の発表はないわけではなく、VPSを作るために必要なつよつよツールがひっそりと発表されたり、街中でインベーダーゲームをするゲーム発表されたりがしていました。めちゃ楽しそう。

一方、NianticはAR技術を詰め込んだゲーム「Peridot」の公開や、世界最大級のXRの祭典「AWE」でマルチプレイ用の機能を発表したりしていました。

あまり話題になっていないものの、着実に街中でARをする要素が整えられてきています。

そして他のビッグテックも水面下で動いていたのです…
毎年出ると言われていたAppleのヘッドセットですが、今年は例年にも増して信憑性が高まっていました。XR関連のメディアが招待されるなど「これで出さなかったらいつ出すんだ」みたいな状況になっていました。

6月2日

おそらくそのこともあり、Metaは動いたのでしょう。6月2日に開催される「Meta Quest Gaming Showcase」の直前、突如として発表されたのです。

待望のQuest3。Quest2から約2年半、その間の研究成果がいかんなく発揮されたデバイスです。次世代のチップセットを搭載し、性能は倍!お値段は1.5倍!(74800円~)
余談ですが、同時にQuest2もアップデートにより性能が上がることが発表されたので(どういう原理だ)、いつの時点の性能を基準にしているのかよく分からないことになっています。

さらに、MR機能も強化され、カラーパススルーに加え深度センサーが搭載されています。似たような機能を持つデバイスが軒並み10万円を超えているのをみると、コスパに優れたデバイスと言えるでしょう。
発売は秋とのことですが、9/27のMeta Connectで詳細が発表されます。

6月5日

Appleが毎年開催している発表会「WWDC」が開催。Quest3で盛り上がったXRデバイス業界はいよいよ最高潮の盛り上がりを見せます。
発表されたのが「Vision Pro」と呼ばれるデバイスでした。お値段はなんと50万円。販売は来年です。

「いや買えんやないかい!」と思いのあなた。それはそう。Proの名前の通り、一般向けの物ではないでしょう。

しかし、この製品を通して、Appleは自身の考えるAR体験(AppleはSpatical Computingと呼んでいます)を発表しました。
同時に、こういったAR体験に関わる膨大なナレッジを公開しました。
要は「来年これがでるから準備してね」という感じです。
※ちなみに、Appleはこの発表の中でメタバースという言葉を使っていませんし、それらしい映像も出していません。切り離して考えた方がよいでしょう。

MRのデバイスは出てきていても、何がよいUIなのか、どうやったら作れるのかはあまり出ていなかった(Meta等が出していたけどまとまっていなかった)ため、大きな変化が起こるでしょう。
個々の技術は目新しいものでなくても、その融合度の高さや、ビジョンはAppleらしいものでした。
これはデバイスから普及を図りナレッジを創出していくMetaとは真逆の戦略と言えるでしょう。こういう戦いを見るとわくわくしますよね。

またおそらくですが、Appleの公開したノウハウを使ってまずはQuest2/Pro/3のMRアプリが徐々に作られ始めていくのではいでしょうか。自分ならそうします。全部Unityで開発できますし。
そうして環境が整えられたところにVisionProが発売され、もう一段階ステップアップしていく…そんな気がします。

1年をかけて作られたカラーパススルーを使って、「MR」のなんとなくの共有イメージが浸透してきたところに、相次いで次世代デバイス(とナレッジ)が発表されたのは喜ばしいことでしょう。

まとめ

外でARを楽しむVPS、家でAR(MR)を楽しむデバイスの数々。それぞれの土壌は十分に整ってきました。

というわけで。
AR界隈が最高にぶちあがってるので皆でARをしよう!!!!!!!!

以上!

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