心理学のプロ岡本真梨子さんに聞く、心の整え方とは?

岡本真梨子さんプロフィール
合同会社てにをは 代表
・公認心理師
・人間科学修士(対人援助領域/発達臨床心理学)
Gallup認定ストレングスコーチ®
・元 一般財団法人田中教育研究所 常勤研究員
・公益社団法人日本サウナ・スパ協会認定 サウナ・スパ健康アドバイザー
心理・教育領域の知見や研究・対人援助・相談支援の経験と、大企業~スタートアップ企業における経営・人事・事業開発・組織開発の経験とを融合した、人と組織の課題解決のご支援を、領域を問わず展開中。EBA(エビデンスベースドアプローチ)×VIC(バリューズインフォームドケア)を信条に、科学的な根拠に基づいた心理教育と、一人ひとりの価値観を尊重した支援、の両方を重んじた対人援助を実践している。自身を「つなぎ手」と位置づけ、心理・医療・企業・家庭・地域・アカデミア等と連携したアウトリーチ型の支援を行っている。文部科学省課題解決型高度医療人材養成プログラム(東京大学医学部附属病院精神神経科TICPOC地域連携コース)在学中。

組織(企業・学校・NPO等)に対しては、コンサルティング(人事・組織開発)・教育(コミュニケーション・メンタルヘルス・リーダーシップ)、新規事業開発支援等を提供。個人に対しては、カウンセリング、コーチング、心理教育を提供。これまでご支援した方は、幼児~経営者まで、のべ2万人にのぼる。
また、官×民、アート×ビジネス、地方×新規事業等、異領域や、様々な価値観・バックグラウンドを持った方々をつなぎ、新しい価値を創出する活動に 、プレイヤーとして、またプロジェクトマネージャー/ディレクターとして従事している。

私は、福島の南相馬で初めてお会いしましたが、エネルギッシュで全てを包み込んでくれるような方でした。そんな尊敬する岡本真梨子さんにお話をお伺いしました。


心理学を活用した「対人援助」を軸にさまざまな領域で活動


■企業:人材育成・組織開発・コンサルティング
■企業の経営者や管理職(個人):エグゼクティブコーチング・ストレングスコーチング
■個人(障害のある方・病気の方・お子様〜高齢者の方まで):心理療法・カウンセリング
■地方・行政・官との連携、教育など



岡本真梨子さんの生い立ちとは?


幼い頃はすごく体が弱く、皆が外で遊んでいても家の中や幼稚園にある本を読んでいるような子で、周りが何をしているか?には興味がなく、自分のしたいことに一人で黙々と没頭していたようです。

そこには、周りと違っていてもありのままの真梨子ちゃんを見守りませんか?と言ってくれた当時の幼稚園の先生と、サポートしてくれた母親の存在があったそうです。


どこにいても集団から常に「浮いている」自分への違和感から、人間そのものに興味を持つようになり、思春期以降はその時期特有の人間関係の中で悩む経験をしたことで、徐々に「人はなぜ本音と建前があるのだろう?」「なんで人ってこんなことを考えるのだろう?」という人間の心理に興味が移っていったとのこと。



読書や勉強による新しい知識から得た「今を生きる力」


喘息や虚弱体質で周りと同じことが出来ない中で、疎外感や不自由さを感じることはあったものの、一方で、本を読むことや勉強することは得意でいくらでも自由になれる場所だったそう。本の中や映画の中であれば、どんな国にでもどんな時空にでも行ける。勉強ならいくら知識を吸収しても息苦しくならないし、楽しいばっかりだったとのこと。今でもその時身につけた知識や教養が自分を作ってくれているとのこと。


心理学のプロ、岡本真梨子さんがこれから創りたい世界


大学院を修了してからこれまでずっと、心理学などの専門性や知見を、老若男女どんな方でも「より楽に自分らしく」生きるために活用することを目的としたビジネスを展開してきたが、今後は、より広義な意味で、自分らしく、ありのままでより良く生きていける人を増やすために活動をしていく予定とのこと。今後は、公認心理師をはじめ、医療・教育・福祉・行政・司法・産業界の専門家同士が越境的につながり、より縦横無尽な支援ができるように、また、支援者と非支援者がお互いにGiveしあえるような世界を創りたいと考えているそうです。Voicyでお聞きしたエッセンスをいくつかまとめてみました。

キーエッセンス

◆人生のモットー:「今を生きる」Carpe diem(カルペ・ディエム)

・明日が来ると思わないで、今この瞬間を精一杯生きる
・「いつかやる」ではなく、とにかく「今」を、後悔のないように生きる
・今日という日を、自分に正直に全力で生きていたら、思わぬ出逢いやサポートがあり、自分には無理だろうと思っていたことも不意にできるようになり、見える世界が広がる!
・やりたいことがあるならまずやってみる!


◆人間は一人ひとり、まったく違う。誰かを目指さなくていい

・心理学の研究員時代、数百人以上に心理検査をしたが、一人として同じ認知特性を持った人はいなかった
・一人としてすべての認知機能が「平均点」という人に出会ったことがない
・誰しも必ず能力は凸凹している、ただ、凸凹の度合いや種類が違うだけ
・同じ問題に対しても、皆違う解き方をする
・誰かのようになろうとしても意味がない。とことん「自分になる」ことを目指すのが良い

◆自分らしくいるための一歩を踏み出すには?

①自分は他者とは違う、ということを受け入れる
②自分のことを知る(思考・感情・行動・価値観・モチベーション・美しいと感じること・嫌いなこと・元気がでるきっかけなど)
③これらは自分一人ではなかなか気づけないので、他者との関わりの中で知る


◆自分を良い状態で保つ方法は?

①自分の傾向やパターンを知ることが大事
他者との関わりの中で気づく、友人・家族・パートナーなど他者から教えてもらう、心理検査や様々なアセスメントなどを手がかりにする(例:ストレングスファインダーなど)
②自分の取り扱い説明を増やしていく
どういう時にモチベーションがあがり、どういう時に落ち込むのかなど、最初は他の人の事例を参考にしつつも、最終的には自分ならではの取り扱い説明を作り、自分の取り扱いを上手になる


◆「心を整える」ために真梨子さんがやっていること

【動的マインドフルネス】
・美しい景色の中で体を動かす(登山など)
・ダンス・歌う・ピアノなど
・サウナ(頭脳的なことが持ち込めない環境)
・デジタルデトックスして、本当に読みたい本に没頭する
・家族や親しい人と楽しむ!


◆経営者で活躍している方ほど自分のための時間を確保している

・自分を良い状態に保つためには、そのための時間が必要
・どんなに忙しくても、仕事や家庭の時間以外に、セルフケアの時間を抽出することが大切
・多くの経営者のコーチングやカウンセリングをしているが、パフォーマンスの高い人は優先的にセルフケアの時間を確保している


◆強みが見つからないと悩む人へのエッセンス

・誰しもその人にしかない個性・長所・魅力がある!
・自分のことは、分かっているようで自分が一番分からないので、「人の力を借りる!」(専門家、友人、パートナー)
・専門家であればあるほど、第三者の力を借りています


〜まとめ〜

今は心理学や対人援助のプロとしてご活躍されている岡本真梨子さんも、幼い頃は病弱で周りの人ができることもできなかったことや、集団から浮いてしまっていた悩みなどがありました。その中でも、自分の好きなこと・出来ることを全力でしているうちに、活動の幅や関わる人が広がって今のご活躍に繋がっているのだなあと感じ、明日からも前向きに進むパワーをたくさんいただきました。

私たちも「自分が出来ること」に目を向けて、やらない後悔をしないようにエネルギッシュに生きていきたいですね!

今日もワクワクしながら楽しんでいきましょう。最後まで読んでくださってありがとうございました。

詳しい内容はVoicyでもお話しているので、ぜひご視聴いただけると嬉しいです。
ではまた!












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