超絶コミュ障かつ人前で話すのが苦手なHSPが勉強会の講師体験をしてみた話
ある日、参加しているコミュニティで勉強会をしたいねという話になった。
おぉー、いいね。勉強になるし、楽しそう。
心の中で鼻歌を歌ってワクワクしていたら、
「おおしま、講師をやってみないかい?」
メンバーの1人が、zoomの画面越しで、そう言った。
……。
ん?
聞き間違いかな?
ん?
私が?
人に?
教えるとな?
待って、待って。
私以外、みんな実績つよつよな方ばかりなのよ。
いつもふざけたnoteしか書いていない人間が、圧倒的な実績を持つ皆さんに、何を教えられるっていうんだい。
そしてタイトルのとおり、私はコミュ障で人前で話すことが苦手なHSP気質が強い人間だ。
できるわけない。
呼んでもいないのに「できない理由」たちが、とめどなく登場する。
そんなふうに考えていた時、ふと、声が聞こえた。
「どうせ無理に決まってるよ。恥かく前に、やめときなって」
誰かが言う。
聞いたことがない声だった。画面越しの、メンバーの声じゃない。
じゃあ誰だ?
それは、私だった。
頭の中にいるもう1人の私が、ニヤニヤしながらつぶやいていた。
みんな「やってみたら」と言ってくれているのに、できっこないと自分を否定しているのは、紛れもなく自分だった。
いや、違うな。
自分だけ、だった。
「……」
グッと唇を噛みしめる。
確かに、勉強会の講師なんて引き受けたら、失敗するのは目に見えている。
いくら少人数だからといって、みんなの時間をもらうわけだから、下手なものを出すわけにはいかない。
でも、この機会を逃したら、きっと失敗すらできないんだろうな。
メンバーのみんなは、練習のつもりでいいよ、とも言ってくれた。
失敗できる場所なんて、どこにもないよ。
いつやるの?
今でしょ!
東進の林先生も、そう言うはずだ。
えーい、ここでやらなきゃ男がすたる(女ですが)。
そう思った私は「どうせ無理だ」と言った自分の声を、頭の中からシッシッと追い出し「よろしくお願いしまぁぁぁす!」と、引き受けることにした。
危うく、鼻血を出しながらエンターキーを押すところだった。
断れない性格は重々自覚しているが、それだけじゃない。確実に、私の「やってみたい」という意思もあったのだ。
「フン。まぁ、やってみりゃいいじゃないか」
さっきと同じ声が聞こえた。つまり、私の声だ。
おい。変わり身が早過ぎないか。
ふむ。そんないい加減さも、私らしいのかもしれないな。
資料準備編
勉強会に向け、まずは資料作りから始める。
テーマは「LP制作基本のき」。
せっかくなのだから、リサーチした情報をまとめただけの資料じゃなくて、体験を交えたものを作ろうと思った。
自分にしか作れないものを、作りたかった。
最初はCanvaのスライドで作ろうと思ったが、思った以上にボリュームが出てしまったので、マインドマップで紹介することにした。
ひとまず、大まかな構成を仕上げてみたものの、どうもしっくりこない。
私にしか作れなくて、なおかつ有益だと感じてもらえるものにするため、あーでもないこーでもないと、何度も修正する。
しかし、資料を作っただけでは、いけない。
当日喋るための原稿が必要だ。
資料を見ながら臨機応変に話すなんて器用なことは、私にはできないからだ。
何を喋るか、全部頭の中のセリフを文字起こししていく。
えーと、ここはですね。
といった、そんなものいらんやろ、と思うようなセリフも全て入れてある。
なにしろ初めてなので、もし頭の中が真っ白になっても、とりあえずこれを読めばセミナーは続けられる状態を作っておきたいのだ。
勉強会の前日。
なんとか、資料と原稿が仕上がった。
原稿の文字数を数えたら、1万1,000文字。
NHKのアナウンサーが1分間で話す文字数は、300文字程度だそうな。
つまり、30分は話せる計算になる。
質問やワークの時間を入れたら、ちょうどいいボリュームなのではないか。
出来上がったとき、有森裕子さんの名言がふと頭に浮かんだ。
「自分で自分を褒めたいと思います」
の、アレである。
普段は「自己肯定感激低人間」なのだが、珍しく自分の頑張りを認めることができた。
よーがんばった。
あとは私ににまかしとけ。
「はい」と自信を持って託せないほど頼りなげな未来の自分に、そう言われた気がした。
できることはやった。
あとは当日、やりきるのみだ。
勉強会当日編
「ぐーきゅるるる……」
その日は朝からお腹の調子が悪かった。
緊張すると、私の腹はいつもゆるくなるのだ。
しっかりと準備したのだから、あとはなるようにしかならない。心配しても仕方ないと言い聞かせつつも、体は正直である。
そしてそのまま開始時刻を迎え、なんとか無事にセミナーを終えることができた。
終了後はヘロヘロになるだろうと思って、いつでも布団に飛び込めるよう、セミナー開始前にベッドをととのえておいた。
しかし、実際にはヘロヘロどころか、終了後も妙に気合いが入った状態になっている。
これこそが、講師ーズハイ(造語)……!
勉強会は、1時間を少しオーバーした。コミュニティの皆さんは誰もが超絶忙しいのに、よくこんなにも長い時間に付き合ってくれたなぁと思う。感謝。感謝どころか、LOVEです。
勉強会を終えて
勉強会を終えて、1人反省会をした。
話すスピードはどうだったかしら、緊張すると吃るクセがあるので、聞き取りにくくなかったかしら……などなど振り返ると、反省点がいくつも出てくる。
他にも、原稿を読んでいたので、目線が真下に向いていたと思う。
なるべく目線を上げて、できればカメラを見ながら話せたら良かったな。
私は融通が効かないと言うか、その場に合わせた対応が苦手なので、ガッチリとシナリオを固めてから臨んだ。
臨機応変に……ができないのだ。
なので、きっと私は講師には向いてない。
それが今回やってみてわかった。
でも、講義中は楽しかったし(聞いてくれる人が優しかったからね)、終えた後のやり切った感は最高だった。
世の中の講師の皆さん、心から尊敬しますゼ……!
今回の勉強会は、たくさんの学びを与えてくれた。
講師の大変さ、難しさ、面白さ。
一歩踏み出すことで、いつもと違った景色が見えたこと。
自分には無理だと思うことでも、ダメ元でやってみてもいいかもしれない。最悪、恥をかくだけだもの。
もしかしたら、これからの人生で、また同じようなことがあるかもしれない。
その時わたしはどうするのだろう。
やっぱり無理だと諦めるのかな。
それとも、どうせだから一度やってみようと挑戦するのかな。
ちょっとアピール
ちなみに前述したとおり、今回の勉強会では「LP制作の基本」についてお伝えしました。
これまで4本のLP制作に携わってきたので、経験を踏まえながら、ライターとしてできることや、考えたことなどを中心にまとめたものです。
お腹と性格はゆるめの私ですが、顧客心理に鋭くささる言葉で、LPをお届けします。
取材ライターとしても活動しているので、丁寧なヒアリングに強みがあります。
また、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)という気質があるので、共感力が高く、顧客心理の深掘りが得意です。きめ細やかな対応を常に心がけており、質の高いサポートを提供できます。
商品やサービスの「購入」や「お問い合わせ」を増やしたいとお考えの方は、お気軽にご相談くださいませ!
X(旧Twitter):https://x.com/hana_writer_
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?