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牡鹿戸
2024年1月31日 15:38
他人の欺瞞を許さない者が自己の欺瞞に耐えられるはずもないスカイツリーの下の人為的なシタマチ落ちつける椅子ひとつ見つけられない遊離目的自動航行無意識にエスカレーターを次々と乗り継ぐなぜ自分の無意識は上へ 上へむかうのでしょう
2024年1月25日 12:27
遠いひとり旅をしていたおばあさんが帰ってきた年に植えたのだそうです小道の脇の垣根紅色のさざんか北関東の台地は毎年の西の風ふきっつぁらし凍えて震える集落広がる土煙り色枯れた夕暮れ遠い峰を雪雲がふさいでいる雪は積もんねえから死ぬほどじゃねえけど菜の花やハイビスカスはねえからやさしくはなれないほんと半端な土地だぃねって笑いかけるさざんかと根を下ろ
2024年1月16日 14:03
2023.12.31除夜の鐘白い息ゆれる火の粉 舞い上がって溶け落ちる人がわらう腕時計ちらちらスマホのロック画面つけたり消したり日付変わるまでの何十秒は毎年やたら長いもの住宅地はみんな電気がついていたし普段さみしい参道に屋台が並んでいるしへんな夜みんな ひとつのできごとを待っている人というものが人というものが一年に一度おなじ ひとつのおおきなできごとの 到
2024年1月4日 20:51
記憶には何が残って何が残らないのだろう日記帳の重みの分捨てたらぼくは軽くなるのか西の風強く情動は疼く