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●散文、雑記、詩っぽいの。

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2024年1月の記事一覧

他人の欺瞞を許さない者が
自己の欺瞞に耐えられるはずもない

スカイツリーの下の人為的なシタマチ
落ちつける椅子ひとつ見つけられない

遊離目的自動航行
無意識にエスカレーターを次々と乗り継ぐ

なぜ自分の無意識は
上へ 上へむかうのでしょう

紅色のさざんか。

紅色のさざんか。

遠いひとり旅をしていた
おばあさんが

帰ってきた年に
植えたのだそうです

小道の脇の垣根
紅色のさざんか

北関東の台地は
毎年の西の風ふきっつぁらし

凍えて震える集落
広がる土煙り

色枯れた夕暮れ
遠い峰を雪雲がふさいでいる

雪は積もんねえから
死ぬほどじゃねえけど

菜の花やハイビスカスは
ねえから
やさしくはなれない

ほんと
半端な土地だぃねって

笑いかける
さざんかと根を下ろ

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おおきな夜。

おおきな夜。

2023.12.31

除夜の鐘
白い息ゆれる
火の粉 舞い上がって溶け落ちる
人がわらう

腕時計ちらちら
スマホのロック画面つけたり消したり
日付変わるまでの何十秒は
毎年やたら長いもの

住宅地はみんな電気がついていたし
普段さみしい参道に屋台が並んでいるし
へんな夜
みんな ひとつのできごとを待っている

人というものが
人というものが
一年に一度
おなじ ひとつの
おおきなできごとの 到

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記憶には
何が残って
何が残らないのだろう

日記帳の重みの分
捨てたらぼくは軽くなるのか

西の風強く
情動は疼く