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2022年2月の記事一覧
カラスは白い破片を咥えてあさっての方向。
カラスは白い破片を咥えてあさっての方向。
黒土の畑。
厚いゆきぐも。
カラスはどんどん見えなくなる。
ぼくは黄色のレジ袋を提げ、堤防を歩いていた。
記憶しないことは幸せだと思った。
「片付けてしまうがいい」と思っていた。
残り続けるのは不自由で。
情報で息するのは苦しい。
河川敷ではプラスチックやビニールや、スチロールやゴムやデータが長く存在し続けることに固執していた。
旋回飛行するカラスが「
どうせ許してもらえるから、多少の拒絶は見せるし。
どうせ許してもらえないから、君に依存してる面も見せてる。
紺色の作業着のまま文庫の漱石を読む君。
それが見栄だと私は知ってる。
君は、誰に嫌われたくないと思っているの。
事実「この言葉は自分に宛てられているのでは」という勘違いが
たくさんの渇きを癒してきたのだ
どうせ不特定多数の鳴き交わし
人の顔見ても恥ずかしいだけだし
土に湧いてる「しあわせ」を啜って当座癒えれば良いとかいう
場面行動の積み重ねが
遠い星を探しに行くのにも
案外 必要