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貴方とともに

からん、氷と氷が打つかり合う音が聞こえた。
いつの間にか寝てしまっていたらしい。
「あ、起きた?」
ふわり、と彼女が微笑んだ。
「うん、今何時?」
彼女はふふ、と微笑み、言った。
「10時だよ。」
「…?、」
「ニ時間寝てる。」
「うそっ!?」
がばっ、と起き上がると、運悪く顎に当たってしまったらしく、「いでっ」と情けない声を出していた。
「〜〜〜っ、つーちゃん…。」
「えへ、御免〜」
へらり、と笑うと彼女も笑った。
私はこの瞬間が一番好きだ。
「今日は、どうする?」
彼女の手を握り、言うと、彼女は目をぱちくりとさせて言った。
「つーちゃんはどうしたい?したい?それも厭だ?」
「ん…、後でやる。」
「そっか」
他愛のない話をした。
軽いキスをした。
手を握った。
そして、ハグをした。
「ね、」
声を掛ける。
バクバク、と心臓が五月蠅い。
「ん?」
優しく微笑むあーちゃん。
きゅ、と服の袖をつかみ、言った。
「し、しない…?」
あーちゃんが目を見開いた。
そして、「うん。しようか。」




あとがき

こんにちは!作者です。
次回はR18となります。
ご注意を!
(年齢制限できなそうでしたら、支部にてあげます。)

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