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女子大生3人が旧居留地でBarデビューしてみた!

 みなさんは、Barと聞くとどんなイメージを持ちますか?
「大人の社交場」「少し背伸びをしていく場所」「お酒を嗜む場所」…大学生の私たちにはそんなイメージがありました。

『Barに行ってみたいけど…少しハードルが高いなぁ』そう思っていた私たち3人ですが、今回なんと神戸・旧居留地でBarデビューをしてみました!

2軒のお店にご協力いただき、撮影とインタビューをさせていただきました。
「Barってどんな場所?」「学生だけど行ってもいいの?」など、Barへ行ったことがなかった学生目線の素朴な疑問から、マスターに伺ったお店のこだわりまで、旧居留地にあるBarの魅力を幅広くお届けします。


【 BAR REQUEST 】
まず最初に訪れたのはBAR REQUESTさんです。
旧居留地の高砂ビル1階にあり、とても歴史情緒あふれる外観に、はためく赤色の屋根が特徴です。

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中に入ってみると、暗めの店内の中にレトロな照明がぼうっと浮かび上がっています。カウンターだけでなくテーブル席や、カップルにおすすめの窓際の席もありました。意外と広い店内に驚きつつも、”まさに想像していたBar”といった雰囲気に少し緊張する私たちです。

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ずらりと並ぶお酒に圧倒されながらカウンター席に座らせていただくと、マスターの南谷さんが早速カクテルを作ってくださいました。

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私たちが最初に頂いたのはこちらのとってもかわいいカクテルです。完成を見た瞬間「かわいい…!」の声が止まりませんでした。
左側はマスカットのリキュール、右側は苺とヨーグルトのリキュールを使っていただいたそうです!

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さらにこちらはチョコレートのリキュールを使ったノンアルコールカクテルです。お酒が飲めない方も楽しむことができます。どのカクテルも甘くて飲みやすく、とても美味しくいただけました!

それではカクテルを楽しみながら、インタビュー開始です。
最初に、本当にBar未経験の私たちは『そもそもBarとは何か?』教えていただきました。

・マスター南谷さんが思う『Barとはどんな場所か』
 Barは、非日常を味わえる場所です。おしゃれな雰囲気の中でお客様に日常を忘れてリラックスしていただくために、BAR REQUESTさんでは店内に時計を置いていませんでした。
また、友人や家族に話しづらいことを知らない人に打ち明けられる場、ともお話しされていました。居酒屋などのお店では一緒に来た人だけで話すことが多いです。しかし、Barではお互い初めて会うお客様同士が打ち解けて仲良くなることが多く、身内に話しづらいことも知らない人だからこそ打ち明けることができるので、ストレス発散にもなります。

・マスター南谷さんが思うBARの楽しみ方
 Barはそれぞれのお店に個性があるため、様々なお店を訪れて自分に合ったBarを探す楽しみ方ができます。
また、置いているお酒もBarによって異なるので、そのお店でしか飲めない味を見つけることも楽しみ方の一つだそうです。

・予算はどれくらい?
 
Barではチャージ料+お酒の値段がスタンダードです。チャージ料はお店によって異なるため300円~1,000円以上のお店もあります。BAR REQUESTさんはなんとチャージ料なし!学生もチャレンジしやすいですね。
 お酒の値段は700~800円が多いため、1、2杯飲むならば2,000円ほどでしょう。

それでは、BARについての基本知識もついてきたところで、いよいよBAR REQUESTさんについてお話を聞いていきます!!

・BAR REQUESTについて
 BAR REQUESTのお客様の年齢層は広く、20~80代のお客様がいらっしゃっています。また、ビルの一階で路面に接していることから意外にも一見さんが多く、学生が来ることもあるそうです!(このお話を聞いて、私たちの中で 初めてのBARへ入るハードルがすごく下がりました…!)
  旧居留地にはBARをはじめとする“夜にお酒を飲む場所”が少なく、またおしゃれなレストランなどは数多くありますが一人では少し入りづらいことから、仕事帰りの男性がふらっと立ち寄れる場所にもなっているそうです。

・BAR REQUESTの魅力
 南谷さんが思うBAR REQUESTの魅力の一つは、旧居留地の建物自体が作り出す雰囲気◎。お店がある高砂ビルは1949年に建てられました。今の建物にはない天井の高さがお気に入りだそうです。ただでさえ天井が高い造りのビルですが、もともとロフトがあった部分を取り払ったらしく、とても開放的な店内になっていました。確かに、駅から少し離れたこのエリアでなければ、ここまでの重厚かつ開放的な雰囲気はなかなか味わうことができなさそうだと思いました。

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・BAR REQUESTのコンセプト
 お店のコンセプトを聞いたところ、コンセプトはないそうです。何かに特化してしまうと興味がない人は全く来なくなってしまうため、幅広くいろんな人に来てもらえるように、あえて決めていないとのこと。そのおかげでBAR REQUESTには、日々多様なお客様が多様な使い方で立ち寄ります。南谷さんは、お店で過ごす時間にお客様自身が価値を見出してくれることを大切にしているとおっしゃっていました。私たちもBAR REQUESTで過ごすゆったりとした時間や、南谷さんとのお話がとても楽しく、その“時間”に価値があると感じました。

・BAR REQUESTの今後
 これから南谷さんがBAR REQUESTをどのようにしていきたいかお伺いしました。BAR REQUESTの目標は長くお客様に来ていただくことだそうです。また、南谷さん自身の夢は同世代の方が集える場を新たに作ることだとおっしゃっていました。そう思ったきっかけは、コロナ禍の2か月間の休業。これまでほぼ毎日働いていた南谷さんはこの期間にとても寂しさを感じられたそうで、同じように感じている同年代の方も集まることができる場を作る、という夢ができたそうです。

最後に南谷さんから見る旧居留地の魅力についてお伺いしました。

・旧居留地の魅力
 旧居留地の魅力は美しい街並みと、旧居留地に居ることをステータスだと感じている方が多いこと。街の方々がそうして高い意識を持っているからこそ、美しい景観が保たれているのではないかと考えられていました。

旧居留地という美しい景観の街で、ゆったりとした非日常的な時間を過ごすことができるBAR REQUEST。マスター南谷さんや他のお客さんとの会話を楽しむのも良し、何人かでテーブル席を囲むのも良し、様々な楽しみ方ができそうです。みなさんもぜひ足を運んでみてください。

BAR REQUEST
〒650-0033 中央区江戸町100番地高砂ビル1階 
TEL:078-332-2466
営業時間:16:00~25:00
Facebook:https://m.facebook.com/pages/category/Bar/Bar-Request-バーリクエスト-308927209187051/?locale2=ja_JP


【 書庫バー 】
続いて訪れたのは書庫バーさんです。元町駅から徒歩約5分、神戸大丸よりすぐ近くの三星ビルの2階にあります。

階段を上がると左手に、本棚に見立てた不思議なドアが。先ほどのBAR REQUESTさんとはまた打って変わった雰囲気にドキドキしながら中へお邪魔します。

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店内には壁沿いに沢山の本がずらりと並んでおり、7つのカウンター席と、静かに読書に没頭できそうな読書席も用意されていました。

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2階の書庫として使っていた場所を改装されたそうで、お店は比較的小さな作りで落ち着いた雰囲気でした。

私達を優しく迎えてくださった店長さんは新田谷ももさんです。とてもお洒落なお姉さん!ご年齢を伺うと、私たちより2つだけ年上の22歳とのこと。若い女性の方がバーテンダーをしているイメージがあまりなかったので、最初は少し驚きました。ここは私達が想像していたようなマスターが1人でお店を切り盛りするBarとは違い、何人かの方が交代でバーテンダーを務めるそうです。

それでは、ももさん(と呼ばせていただきます!)にインタビュー開始です!

・ももさんが思う『BARとは』
 Barは人と人の出会いや繋がりが広がる場所。初めは知らない人同士でも、Barへの来店を通じて仲良くなり、プライベートで遊ぶ関係にまでになる方も多いそうです。常連客が多いお店だと1人では行きにくいのかなと思いがちですが、バーテンダーがお客様同士を繋ぐので安心して来てほしいとおっしゃっていました。(心強い…!)

・書庫バーについて
 まずは壁一面の本が気になります。どういった本が置かれているのか、 またそのルーツをお聞きしました。
 ここにある本は主にアートやデザインに関する専門書で、元々はオーナーさんの私物だそうです。これらの本を保管し実際に書庫として使っていた場所を、そのままBarにしたのが、この “書庫バー” というわけです。また、少し上を見上げると漫画や小説も。こちらはお客様が持ち寄ってくれたものだそう!そのため専門書以外にも様々な本が充実している印象でした。
 ももさんにお気に入りの一冊をお聞きしてみると、こちらの本を選んでくださいました。世界各国の美しい本屋さんが写真で紹介されており、ペラペラとページをめくるだけでも楽しめそうでした。皆さんも是非手に取ってみてください。

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お店にある本は貸し出しも行っているそうです。気になったものはお家でじっくり読むこともできます!

・書庫バーの魅力
 書庫バーでは『本プレ』というイベントを月に1度、第4火曜日に行っているそうです。毎月テーマを決めて、テーマに沿った本を各自で持ち寄り、お互いに紹介(プレゼン)、最後にどれが1番読みたいと思ったかをみんなで投票します。優勝者は書庫バーのドリンクチケットがもらえるそうです!毎月この『本プレ』のために準備している常連さんもいらっしゃるんだとか。常連さんも新しいお客さんもみんなで楽しめるイベントなので、本が好きな方はぜひ参加してみてください!

書庫バーのコンセプト
 書庫バーは“アートやデザインを通して新しい繋がりが見つかる場所” をコンセプトにしています。アート関連の方でなくても、年齢や性別も関係なく、色々な人が繋がれる場になってほしい、とおっしゃっていました。お話を聞いて、前述の『本プレ』もまさにこのコンセプト通りのイベントだなと感じました。

 と、ここまでインタビューに夢中になっていましたが、ここでドリンクをいただきました!カフェで提供されるかのようなかわいいカクテルを用意してくださいました。

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順番にネーポン(神戸発祥のオレンジジュース)とエスプレッソのノンアルコールドリンク『エスプレッポン』、『大人のクリームソーダ』、パッションフルーツのカクテルです。どのドリンクも味も見た目も最高です。
なかでも目を引く『大人のクリームソーダ』は雨の日限定のメニューだそうです!(この日は晴れていましたが特別にお出ししてくださいました…!)雨の日を狙って書庫バーに行きたくなってしまいますね。
また、毎月おすすめメニューが変わるそうなので要チェックです。

しばらく美味しいドリンクをいただきながらももさんとお話していると、「書庫ノート」というものを見つけました!その日訪れたお客さんが感想や日記などを書いているそうです。

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私たちも中身を見させていただいたのですがお客さん同士で交換日記のような形で利用していたり、お酒の感想を書いていたり、絵を描いていたりと様々で、書庫バーに訪れた人の楽しそうな姿が想像できるとともに人と人との繋がりを感じることができました。

・書庫バーの今後
 これからの書庫バーについてお聞きしました。常連客も多く、特に土日の夜はお客さんが多いそうですが、今後もっと繋がりを増やし、賑わったお店にしていきたい。若い人にもたくさん来てもらえると嬉しいです、とおっしゃっていました。

最後に、ももさんにも旧居留地の魅力をお聞きしました。

・旧居留地の魅力
 街並みが綺麗で外観だけでも楽しめることと、お店同士の繋がりがあることです。近辺のお店の方同士でのコミュニティができており、お互いにお店に行き合ったりもされているそうです!

おしゃれでありながら落ち着ける空間で本とお酒を楽しみ、人との繋がりも広げられる書庫バー。その場で触れたアートの話を、その場にいる知らない人たちと分かち合うってとても素敵だと感じました。みなさんもぜひ足を運んでみてください。

書庫バー
〒650-0021 兵庫県神戸市中央区三宮町3丁目1−16TEL:078-331-2633
営業時間:17:00~23:30
水曜定休
HP:https://storage-kobe.com/floor/shoko-bar/ 
Instagram:https://instagram.com/shokobarkobe?igshid=YmMyMTA2M2Y=


私たちは今回初めてBarを訪れてみて、Barへのイメージがかなり変わりました!種類豊富なお酒からノンアルコールのかわいい飲み物まで、お客さん一人一人に合わせて幅広く色んなドリンクを用意してくださり、様々な年齢の方が楽しめる場所だと思いました。まさか、Barであんなにかわいくて甘くて美味しいお酒が飲めるとは思っていませんでした…!

また、お邪魔した2軒のBarはタイプが全く違いましたが、どちらのバーテンダーさんも共通して「Barは人との繋がりや会話を楽しめる場所」ということを話してくださいました。バーテンダーさんも含め様々な方とお話ができるBarは、学生の私たちにとってもとても有意義な時間が過ごせる場所だと感じました。

まだBarに挑戦したことがないみなさんも、Barで自分の世界を広げてみませんか?
この記事を読んで少しでもBarに行ってみたい、意外と私でも行けるかも?と、思っていただけたら嬉しいです。

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