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映画鑑賞記録002 「悪魔のシスター」


ブライアン・デ・パルマの傑作がデジタルリマスター版。自分が生まれた頃の作品(それも真の傑作)を大画面で観られるなんて幸せ!

デ・パルマ監督はヒッチキコキアンということだが、工夫を凝らしたカメラワーク、70年代のクラシックと現代的なバランスが絶妙なファッションやインテリア、バーナード・ハーマンの音楽、とヒッチコックのエスプリを尊重しながらも、散りばめられたエレガントな演出はデ・パルマ監督の「芯」となっているのを感じた。

シンプルなストーリーの中に、戦争、人種差別、女性の社会参加など、社会問題を押し付けがましくなく極細の針のように忍び込ませ、シルクのスカーフで頬を撫でるような極上の作品だった。
ホラー映画を超えて、映画の本質を観た満足感でいっぱい。


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