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じぶんの地域の”好き”×外からみた”好き”が、出会ってつながる。~「大野とツナガルbar」現地で開催しました。

湧水のまち・福井県大野市と東京のつながりを作る関係人口の講座として始まった越前おおのみずコトアカデミー

第3期となった今年は、大野のことを学ぶだけにとどまらず、「自分ならではの関わり方のアクションを、実際にやる」というところまでやりたい、
ソトコトさんにお声掛けをいただき、かけるは今年、企画運営パートナーとしてご一緒させていただきました。

10月から始まった全5回のプログラム。2/15に、その最終回でもある現地発表会を終えたので、その様子をお伝えするとともに、大野に関わったことを通じて、改めて気付いたわたしたちの考えも、まとめてみたいと思います。(かける 施)

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(現地発表会が始まる直前に、えいえいおーをする3期生のみなさん◎)

自分のまちが大好きな人たちが自ら動く、大野

わたしたちは、多様な文化が有り続ける世界を目指しています。
それってつまり、価値基準が多様で、一つじゃない、ということにもなると思っています。
「儲かればいい」「大きくなればいい」といった資本主義的な価値基準や世界観だけでなく、自分たちが良いと思うもの、好きなものをちゃんと認識して大事にして、それを自分たちの手で体現していくし作っていく。
そんな共同体がちゃんと生き残り続けて溢れる世界は、とっても素敵だし楽しいだろうなぁ、と思うのです。

そんなわたしたちが今回みずコト3期を通じて初めて大野の方々と接し、大野に行って感じたのは、大野はまさにそういうまちなんだなぁ、ということ。

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みずコトをご一緒している大野市役所の荒矢さん・片瀬さん、大野ご出身・在住でデザイナーで、SONOUFORESTIVALといったじょもろい取り組みをつぎつぎと仕掛ける長谷川さんと、その仲間のみなさん。

そんな大野人のみなさんと出会って、大野のみなさんが自分のまちの素晴らしさに気づいている。でもそれをそのまんま維持しようとするのではなく、新しい視点や感性を取り入れて、もっと育んでいこうとしているんだな、と感じました。
それを集まる人達で自然とやっている。それはありそうでなかなかない、とても素敵なことだと思うのです。

そんな大野の魅力に掛け合わさる、みずコト3期生の”好き”から生まれたアイデア

そんな大野市が、関係人口を増やしたいという思いから始まったみずコトアカデミー。3期は、東京近郊に住む社会人の皆さんを中心に、11名の参加者が集まりました。

参加のきっかけは、「大野や地域についてもっと知りたい」「自分も何か関わりたい」などの思いから。
プログラム中は講座だけでなく、実際に大野を訪れるフィールドワークも。

そしてかけるもご一緒させていただくことで、自分の”好き”なもの・ことから、大野で実際に自分で見つけた”ならではの魅力”をかけ合わせて、自分なりに大野に関わるアクションのアイデアを考えてみよう!という観点を加えてみて、3期をやってきました。

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(プログラムの様子)

そのマイルストーンであった2/15の現地発表会は、3期生の大野への関わりしろのアイデアを現地のみなさんに発表し、仲間を募る場。
この日に向けて3期のみなさんは、実際に小さくアクションもしたりとそれぞれに準備をして、臨んだのでした。

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(当日会場で写真展示をした3期生も。とっても素敵な写真なんです◎)

2/15ツナガルbarは、その双方が出会い、つながり、次に向かうきっかけの場

3期になって初めての取り組みでしたが、結果、ツナガルbarは大成功!

3期生のみなさんは発表だけでなく、展示をしたり、実際にこの場でアイデアのプロトタイピングを行うメンバーもいたので、体験型にもなったのが、とても面白かったです。

ちなみに、3期生の発表内容の一覧はこちら!

・大野水、東京水、飲み比べbar
・水健康デトックス「大野の水」飲み続けてみた肌ピタ発表
・大野の日本酒マリアージュおすすめレシピ提案
・大野の写真展
・関係案内所『カンケイ商店』(大野現地の方による新プロジェクト)
・ホステル『荒島旅舎』(大野現地の方による新プロジェクト)
・”美髪の町”大野、ブランディングポスターづくり
・かきコト
・おおの気持ちいいセレクション~みずコト展示&棚田ビアガーデンプロジェクト~
・お水に流せbar

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また、来場してくれた大野現地のみなさんも、じょもろい取り組みをされている方々ばかり!
月1回だけオープンする、子どもからお年寄り100人も集まった上庄食堂を運営するお母さん達に、
新しいホステルを始める方、大野の内と外をつなぐ”関係交流所”を始める方(現地の方も発表してくれました!)、
旅館の女将さんや、商店街の会長さんもいらして、
3期生の発表を熱心に聞いてくれたり、休憩時間には、応援カードを通じて、感想やいいと思った点、「自分もこんなこと協力できるよ!」といったことを書いて、直接渡してお話したりと、たくさんの交流も生まれました。

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全員の発表が終わった後は、ソトコト指出さん、大野市役所の片瀬さん、長谷川さん、かけるの渡邉で、クロストーク。
3期生の発表やみずコト自体の意味づけが伝わったことはもちろん、
それが大野の皆さんにどういう新しい気付きをもたらし得るか?
外からの視点で自分たちの魅力や立ち位置、そしてならではの価値に新たに気づくことなどについて、新しい視点の濃密トークとなりました。

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その後はお待ちかね、大懇親祭!

この場で3期生の成田さんは、「おみずに流せbar」の企画を実際にやって、終始大盛況!

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現地の方がひっきりなしに来てお話。
ママ側には3期生も立って、まさにスナックのようにいろんなお話をたくさん聞いて、最後はどんなお話も「水に流そう」ということで、ほろ酔いとともに流したのでした(笑)

いらしていた渋柿の作家さんに、懇親会の場で取材をする、カラスに食われるだけで終わってしまう柿を活かして何かやってみよう、という3期のまりーさんも。

最後まで大野の方もたくさん残って、3期生と話したり、多くの交流が生まれ、とても嬉しかったです!

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(3期生が作って展示したパネルを見てくれる大野のみなさん!)

そしてやはり大目玉は、3期の荒川さんのアイデア「大野きもちいいコレクション~棚田でビアガーデン」に、大野側での協力者が3名もできて(棚田近くでカフェをやっている方、棚田があるエリアの青年会の方、今回の懇親会の素敵なケータリングを作ってくださった二色の方)、ゴールデンウィークに実際にやることが決定したこと!!

懇親会の最後にみんなに共有すると、拍手で祝福され、嬉しい締めとなりました!

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(荒川さんと、協力くださる棚田エリアの方々で握手!)

他にも、この場に来ていた、関係案内所を始める中村さんの元のインターンの大学生がこの場に触発されて、「自分もやりたいことを始めよう!」となったことも、胸熱。

現地の方からも、

「こういう新しい視点の取り組みは、とにかくまずは応援したい」

「すごく良かった。自分も大野に移住して 1 年で、最初の新鮮な感覚がな
くなり“当たり前”になってきていたので、移住当初の視点を思い起こせた」

などといった感想をいただきました。

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(グラレコで3期生の発表内容を見返す来場者のみなさん)

じぶんたちの大好きなものを大切にする文化を、つくっていきたい

東京をはじめとするいわゆる都会では、ときに経済合理性ばかりが優先されすぎてしまい、知らず知らずの内に人間が歯車になってしまうことも。

だからこそ、”これ好き!”という、ごくごく個人的な感情と、その大好きなものやことを大切にする文化をつくりたい、と思っています。
”これ大好きなんだよね”と話してる時って、ぜったいに笑顔ですもんね。

今回のみずコトアカデミーでは、大野現地のみなさんがその感覚で生きている現場に触れ、そこからわたしたちも学ばせていただいたからこそ、このような気付きにも至りました。

また、3期をご一緒した参加者のみなさんは、ふだんは東京近郊にいらっしゃることが多いのですが、そのような感覚を共有して、自分ならではの好きを育んでいく一歩のきっかけになれたら嬉しいですし、これからもそれを一緒に作っていければ嬉しいです◎

そして、ゴールデンウィークの棚田をはじめ、これからも大野に関わり続けていきたいですね!東京での大野ファンコミュニティを自負していきましょう^o^

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(現地発表会に来た全員での集合写真!)

改めて大野のみなさん、ソトコトのみなさん、半年間楽しい時間をご一緒させていただき、本当にありがとうございました!これからもいろんな形でのご縁が続いていければ嬉しいです◎

付録:ツナガルbar会場の写真集

最後に、この場は大野のみなさんが手作りの素敵な会場を準備してくれたからこそ!でした。現場の様子の写真集、ぜひご覧ください◎

会場は、七間通りという目抜き通りで、長らく空き店舗だったとても広い場所を使わせていただきました。
通りすがるまちの人たちも、「ここで何をするんだろう!?」とチラチラ気になる様子。

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長谷川さんとその仲間の拓郎さんで、とっても素敵な内装をしてくださいました!当日は午後に3期生が到着し、最後にみんなで会場準備をしました。

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ケータリングをしてくれたフードユニット・二色さんのご飯の美味しさよ。
大野ならではの食材(里芋や、この時期だと舞茸)などを使った見た目も味も美しく美味しいお料理たちでした!
全部オリジナルレシピで、お母さんをされて働きながらこのような活動もされていて、二色さんご自身もチャレンジャーのお一人なのです。

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素敵な会場のおかげで、場の雰囲気もさらに和んだように思います。本当にありがとうございました!

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(ソトコトさんが作ってくださった、みずコトのチロルチョコ。かわいい)



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