見出し画像

サマリアを活用した発明内容の説明資料の作成(活用シーン記事)

知財業務では、特許公報に記載された発明内容の説明資料を作成する業務シーンがたびたび発生します。例えば、開発部門などの他部署や、上司、クライアントなどへの説明の際に資料作成が発生することが一般的で、以下のようなケースが一般的なようです。

  • 他社特許の発明内容を開発部門や上司に説明するための説明資料(企業知財部)

    • 開発レビュー(デザインレビュー)、競合他社特許の定期ウォッチング、競合他社特許情報の研究開発部門への提供などの際

  • 新規出願時などの際に従来技術の発明内容をクライアントへ説明するための説明資料(事務所弁理士)

  • 拒絶理由通知などの際に引用文献の発明内容をクライアントへ説明するための説明資料(事務所弁理士)

このような発明内容の説明資料作成は、日常業務でも頻繁に発生するタスクですが、特許公報の内容把握とともに、要点を的確に抽出して説明資料を作成する必要があり、手間と時間がかかる作業です。特に、発明内容は理解できたものの、発明内容を適切に表現することに苦手意識のある方も多いのではないでしょうか?

サマリアは発明の要点を的確に抽出した様々な高品質サマリ(要約)を作成可能

サマリアは特許文書の読解支援AIアシスタントです。サマリアを利用することにより、要点を的確に抽出した高品質な要約(サマリ)を手軽に出力することができます。図面等と組み合わせて用いることにより、発明内容の説明資料を短時間で簡単に作成することができます。

特許読解AIアシスタント/サマリア

サマリアを利用した特許要約の作成

サマリアは、様々なシーンに対応できるサマリ機能を備えます。サマリ機能の詳細は「簡易質問(クイックアシスト)」のページをご参照ください。

例えば、発明内容の説明資料に便利なサマリとしては、以下のようなサマリを簡単に作成することができます。

  • 発明をわかりやすく説明(一般質問→一般質問→クイックアシスト→「発明をわかりやすく説明」):特許公報の概要をすばやく理解するためのサマリを作成するのに便利です。構造化抄録に比べると発明を多面的にわかりやすく記述してくれます(サマリアの基本的なサマリ作成機能です)。

  • 構造化抄録(一般質問→構造化クイックアシスト→「構造化抄録」):発明内容を技術分野、用途、課題、解決手段、効果などのDWPI形式の抄録形式で出力する機能です(詳細は別のnote記事の「こちら」もご参照ください)。項目ごとに出力できるため、用途、課題、解決手段などで整理して公報を読みたい場合に便利です。

  • 請求項1を説明:請求項1をわかりやすく説明してくれます。侵害予防調査の際などに、請求項1を読んで欲しい場合に便利な機能です。

  • クレームチャート:独立項、請求項の要約・サマリを作成します。権利範囲やポイントをざっと確認したい場合に便利な機能です。

サマリ作成手順

サマリアを利用した特許文書のサマリ作成手順はとても簡単です。サービスにログインすると「公報番号」の入力画面が表示されます。文書番号の入力欄に公報番号をそのまま入力します。すぐに特許公報のテキストが照会されて入力されます。『アップロード』ボタンを押すと、特許公報を読み込ませることができます。

公報番号の入力

特許公報が読み込まれると、全文がハイライトした状態で表示される。

特許公報の文書読解パネルのレイアウト

画面左上の「質問」メニューから作成したい「サマリ」の種類を選択します。例えば、一般的な用途であれば「発明をわかりやすく説明」と「構造化抄録」がおすすめです。

サマリ作成機能の選択

サマリを選択すると、処理が実行され暫く待つと画面右下に回答結果が出力されます。作成されるサマリは、発明の位置づけなどの要点を的確に抽出したサマリが作成されます。また、実施形態や変形例などが複数ある場合にも、それぞれの実施形態、変形例ごとに整理した内容が出力されます。

作成したサマリ

発明内容の説明資料の作成

出力されたサマリと、図面などをスライドに貼り付けるだけで、発明内容の説明資料を作成することができます。説明資料の内容に応じて、「請求項1を説明」「クレームツリー」などの出力結果を組み合わせることにより、充実した説明資料を作成することができます。

スライドに貼り付けるだけで説明資料が完成

また、サマリアが備える『AIアシスタント機能』を利用することにより、特許文書に対して自由に質問することもできます。質問に対するAIアシスタントからの回答結果も、発明内容の説明資料の作成に用いることができます。

以上の通り、サマリアをご活用いただくことにより、開発部門などの他部署や、上司、クライアントなどへの説明資料を短時間で手軽に作成することができます。従来、こういった資料作成も、公報の読解から資料作成まで含めると30分〜2時間程度かかることも珍しくなかったと思います。

また、特に特許公報の内容は理解したものの、それを整理して説明資料としてまとめるのはまた異なる日本語能力が要求されるため、苦手意識のある方も多かったのではないでしょうか?

是非、サマリアを説明資料作成業務の業務負荷、業務負担低減にご活用ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?