大瀬 佳之 / Ose Yoshiyuki

大瀬 佳之 / Ose Yoshiyuki

最近の記事

知財情報フェア2024/出展報告【パテント・インテグレーション株式会社】

10月もあっという間に終わりの時期になりました。 今月は、2024知財情報フェア(正式には、2024知財・情報フェア&コンファレンス)に出展しており大忙しでした。 今年も、ブースには沢山の方々にお越しいただき有意義な時間を過ごすことができました。特に、情報サービス事業を行っているとなかなかユーザの方と面と向かってお会いする機会が少ないのですが、ユーザの皆様からいただくフィードバックは今後の開発方針に影響を与えるものでとても有り難いものです。 ウェビナーの御案内情報フェア期間

    • 弊社保有特許について(知財活動の特徴、理念)

      10月2日から10月4日にかけて東京ビッグサイトで開催された「知財情報フェア」において、弊社「パテント・インテグレーション株式会社」のブースにお越しいただき、誠にありがとうございました。 多くの方々から弊社が保有する特許についてご質問をいただきましたので、ここに簡単にご説明させていただきます。 弊社の取り組みパテント・インテグレーション株式会社は、特許情報サービスを提供する企業として、創造的な独自技術の研究開発と知的財産を大切にしております。 弊社は、知財実務における生

      • AIによる特許の中間対応支援(サマリアの拒絶支援機能/図面対応事例の紹介)

        10月2日〜10月4日の間に東京ビッグサイトにて開催された「知財情報フェア」の「パテント・インテグレーション株式会社」のブースにお越しいただきありがとうございました。 弊社が提供する「特許文書の読解支援AIアシスタント・サマリア」において6月頃より提供している拒絶支援ワークフロー機能について多くのお客様に関心を持って説明させていただきました。特に、図面も読み込んで対比させることが可能な点について多くのお客様に感心を持っていただき説明させていただきました。 この記事では、弊

        • AIによる特許文書からの成分抽出(サマリアの用語抽出機能)

          10月2日〜10月4日の間に東京ビッグサイトにて開催された「知財情報フェア」の「パテント・インテグレーション株式会社」のブースにお越しいただきありがとうございました。 弊社が提供する「特許文書の読解支援AIアシスタント・サマリア」において、9月のアップデートにより「特許図面」の解析にも対応したことから、化学・材料分野の様々な企業様からお声掛けをいただきました。有り難うございます。 一部のお客様からは、特許請求の範囲や、明細書中からの成分に関する用語の抽出について関心を持って

          弁理士から起業家へ:知財教育の変遷と未来への挑戦(Udemyクーポン有り)

          2024年7月1日、弁理士の日を迎えるにあたり、知財業界の教育について考察する機会を得ました。弁理士として、また知財情報サービス企業の経営者として、この分野の発展を間近で見てきた経験から、業界の教育の現状と未来、そして自身の経験を踏まえた洞察を共有させていただきます。 私の弁理士への道振り返れば、弁理士になったきっかけは偶然といえるものでした。2006年、東京大学の駒場素粒子理論研究室で超弦理論の研究を行っていた私は、博士課程2年生でした。研究実績も乏しく、将来の進路に悩ん

          弁理士から起業家へ:知財教育の変遷と未来への挑戦(Udemyクーポン有り)

          サマリアを活用した発明内容の説明資料の作成(活用シーン記事)

          知財業務では、特許公報に記載された発明内容の説明資料を作成する業務シーンがたびたび発生します。例えば、開発部門などの他部署や、上司、クライアントなどへの説明の際に資料作成が発生することが一般的で、以下のようなケースが一般的なようです。 他社特許の発明内容を開発部門や上司に説明するための説明資料(企業知財部) 開発レビュー(デザインレビュー)、競合他社特許の定期ウォッチング、競合他社特許情報の研究開発部門への提供などの際 新規出願時などの際に従来技術の発明内容をクライアン

          サマリアを活用した発明内容の説明資料の作成(活用シーン記事)

          サマリアを活用した開発部門への情報提供の改善(活用シーン記事)

          企業の知財担当者の方から「開発部門へ定期的に特許情報を提供しているが、読んでもらえない」こういったお悩みをよくお聞きします。具体的には、以下のように『特許リスト』を定期的に研究開発部署へ回覧(配布)する業務を通常業務に組み込んでおられるケースにおいて、配布した特許リストがなかなか読まれないといったお悩みのようです。 SDI配信(特許情報の定期配信) 侵害予防のため他社特許情報の提供 他社開発動向のための特許情報の提供 従来、単に特許公報リストを、公報の書誌要約(課題、

          サマリアを活用した開発部門への情報提供の改善(活用シーン記事)

          特許情報解析において生成AI(大規模言語モデル)が可能にしたこと

          ChatGPTが登場してから1年以上経ち、様々な領域で活用が進んでいます。特許読解支援アシスタントサービス「サマリア」も、もうすぐリリースから1年が経とうとしています。 ここで、特許情報解析において生成AI(大規模言語モデル)が可能にしたこと(実現したこと)について、「従来できなかったこと」と対比して説明したいと思います。知財業界でもまだまだ生成AIを活用していない人が多いと思うので、良ければこの記事を読んでいただき、生成AIが「従来、人間でなければできなかったどのようなこ

          特許情報解析において生成AI(大規模言語モデル)が可能にしたこと

          サマリアを利用した侵害予防調査支援

          サマリアは、特許公報等の特許文書の読解支援アシスタントサービスです。 サマリアを利用することにより、特許文書の要約(サマリ)を作成したり、用語の意味をわかりやすく説明させるなど特許文書の読解負荷を低減させることができます。 企業内の知財業務において、自社の製品仕様に抵触(該当)する他社特許を調査する侵害予防調査(クリアランス調査)、また、自社特許を侵害する他社製品を調査する被侵害品調査などの業務を行うことがありました。どちらも、対象製品が特許請求の範囲に該当するか否かを検討す

          サマリアを利用した侵害予防調査支援

          サマリアを利用した特許文書の分類作業

          サマリアは、特許公報等の特許文書の読解支援アシスタントサービスです。 サマリアを利用することにより、特許文書の要約(サマリ)を作成したり、用語の意味をわかりやすく説明させるなど特許文書の読解負荷を低減させることができます。 ところで企業内の知財業務において社内特許の整理・管理、特許解析などの際に、特許文書のそれぞれに独自分類(タグ付け)などを行う業務を行うことがありました。 そのような業務においては特許文書を読む必要があるため、サマリアを読解支援ツールとして利用するだけで

          サマリアを利用した特許文書の分類作業

          特許公報の読み方、まとめ方、伝え方

          企業で研究開発業務に従事されている方、知財担当者の方であれば特許公報を読む機会があると思います。「特許公報」は難解で読みにくく、時間とストレスがかかる苦痛な作業ではないでしょうか。 この記事では、弁理士である筆者が、これまでの経験に基づき特許公報の読み方、そして読み込んだ特許公報をまとめて他の人に伝える際のポイントを整理しました。 また、筆者は特許公報の読解を支援するAIアシスタントサービス「サマリア」を提供しています。「サマリア」は、特許公報を要約したり、用語説明などを

          特許公報の読み方、まとめ方、伝え方

          特許読解AIアシスタント「サマリア」を特許翻訳で活用する(転載)

          特許翻訳会社のストランズ・インターナショナル株式会社の代表取締役 藪内達也さんに「或る特許翻訳者の書斎」に掲載いただいた「記事」の許可を得た上での転載記事となります。 パテント・インテグレーション株式会社のCEOであり、弁理士をされている大瀬さんが、特許読解AIアシスタントのサマリアを開発されました。 このツールは、アカウント登録さえすれば誰でも無料で使うことができ(2023年10月3日現在)、主たる機能は、難解な特許明細書の読解や、スクリーニング機能(侵害予防調査など、

          特許読解AIアシスタント「サマリア」を特許翻訳で活用する(転載)

          DWPI(Derwent World Patents Index)のような構造化抄録を作成する機能【サマリア】

          DWPI(Derwent World Patent Index)は、核技術分野の専門家による標題および抄録を作成し、技術分野ごとの独自分類を付与した独自抄録である。 DWPIの構造化抄録については、「Derwent World Patents Index(DWPI)抄録の評価の試み(松谷貴己 他, 情報管理 2013 vol.56 no.4)」に詳しく紹介されている。 DWPIは優れた特許抄録として広く知られている。一方、次のような課題も有する。 公報発行からのタイムラ

          DWPI(Derwent World Patents Index)のような構造化抄録を作成する機能【サマリア】

          特許の公報番号の番号体系を変換(トランケーション)するためのChatGPT活用Tips

          複数のデータベースを活用していると、公報番号の番号体系が相違していてたりして不便なことありますよね? 公報番号の番号体系の変換は「トランケーション」などとも呼ばれており結構煩雑な作業です。 従来は、Excelなどで自分自身でExcel関数を作成して変換されている方も多かったと思います。 ChatGPTを活用することでこのトランケーションを簡単に行わせることができます。 今回、お客様より他のデータベースからの公報番号をサマリアに入力したいとの問合せがあり、まさにChat

          特許の公報番号の番号体系を変換(トランケーション)するためのChatGPT活用Tips

          特許読解アシスタント「サマリア」の出力サンプルの提供を開始しました

          AI(人工知能)による特許文書の読解支援アシスタントサービス「サマリア」により、どのような回答結果が得られるのか、サンプルデータの提供を開始しました。 これまで、「AIアシスタント」っていうけど、結局、どんな回答が得られるの?みたいに具体的にイメージを持たれていない方も多いかなと思います。現在、多くの方からは特許文書の読解の際の負荷、ストレスが大きく低減できたといったフィードバックを頂いております。 現在、「サマリア」は無料で提供しておりますので、この機会に是非アカウント

          特許読解アシスタント「サマリア」の出力サンプルの提供を開始しました

          クレームツリーの作成支援について「サマリア」

          8月21日にリリースした、特許文書の読解アシスタントサービス「サマリア」の「クレームツリー」機能について紹介したいと思います。 なお、「サマリア」は特許公報などの特許文書の読解を効率的に行うためのAIアシスタント・サービスです。サービスは以下のURLより、右上の「お申し込み」ボタンから無料でアカウント登録し、ご利用いただくことができます。是非、ご利用ください。 クレームツリー機能について「クレームツリー」は、特許庁への手続き等の際に正式に用いられる用語ではありません。「ク

          クレームツリーの作成支援について「サマリア」