夜遅くは何時から? あなたの常識は私の非常識
「そんなに夜遅くはさすがに無理です!」
会議の日程調整をしていたら、ちょっと怒った感じでこう言われたことがあります。「常識でしょう?」と言われたような気がしましたが、何時までなら大丈夫なのかが問題だと思いました。
「常識でしょう?」と言うけれど…
「そんな夜遅くに会議をするなんて…」という話が出た場は、学生や社会人や子育て中の親などが混在したコミュニティです。みんな生活リズムも違います。起床時刻も就寝時刻も違います。そこには常識というよりは、個々の違いがありました。
僕は当時、学生という立場で会議に出ていて、「そんな夜に?常識ないの?」という感じで言われて、ちょっと嫌でした。普通に「◯日の◯時からがいいです」と言えばいいだけの話ですからね。
でも、それも含めて、お互いの「常識」という範囲の食い違いが、ありありと分かりました。「夜遅い」というのが、一体何時頃を指すのか、その範囲がバラバラなのです。
何時までなら大丈夫なんですか?
結果的に「何時までなら大丈夫なんですか?」と誰かが尋ねて、さしてもめることもなく次の会議が設定されました。「常識」よりも「具体的な条件」を示した方が、ずっと簡単でした。
やりたいことがあるけれど、「常識」が立ちはだかって躊躇したり断念したりすることは、よくあります。でも、その理由が「常識だから」では、次がありません。
私の常識はあなたの非常識。逆もまた然りです。
常識などという曖昧なものに頼らず、解像度をあげて具体的に話すことで、それと渡り合っていくことが出来ます。また、「常識でしょう?」という態度は、相手とつながるのではなく、距離を置く態度だと言えそうです。
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