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名前を連呼する選挙カーに思うこと

僕の暮らしている地域で選挙があり、選挙運動が展開されていました。部屋にいて聞こえてくるのは、選挙カーからの訴えです。でも、「訴え」といっても中身は「◯◯です! ◯◯でございます! ◯◯をお願いいたします!」と候補者の名前を連呼するものばかり。なんだか低俗だな…と思いました。

名前を連呼する価値とは?

よくは知りませんが、「政策よりも何よりも、名前を覚えてもらった方が選挙に有利」というような研究があるのでしょう。そうでなければ、候補者の名前を連呼するというような異様な方法が選ばれるわけがありません。

聞かされる側からすると、ほぼ「騒音」として認知されるであろうそれを繰り返す様子には、覚悟のようなものも垣間見えますが、それでもやっぱり低俗なことだと思うのです。

なぜかというと、有権者を「政策を比較して候補者を選び投票する能力のない人」だと見なしているからです。

「選んで下さい」から「比較して下さい」へ

選挙運動において本当に必要な態度は、「選んでください!」ではないと思うんです。名前を連呼する態度は、「考えなくていいから私を選んでください!」と言っているように(僕には)聞こえます。

でも、自分をアピールするだけでは、有権者は冷静に選択が出来ません。自分の主張に一定の有効性があり、十分に選択肢のひとつであると考えるのであれば、出来る限り冷静に、出来る限り客観的に選択してもらえるように、配慮をすべきではないでしょうか。

古い古いしきたりの支配する古い古い選挙ワールド。一番変えなきゃいけないのは、そうした態度だと思うのですが、いかがでしょうか。

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