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恋愛ってそんなに大事?恋愛は「心の風邪」説

「恋愛」にまつわるコンテンツは、歌・映画・ドラマ・漫画・小説など多岐に渡っており、巨大なマーケットになっています。でも、恋愛のこと、少し大事に考え過ぎじゃないでしょうか。
今回と次回は「恋愛ってそんなに大事?」というテーマを扱います。今回は「恋愛なんてただの心の風邪」という考え方を紹介します。

恋愛している人が輝いて見える理由

恋愛している人、特に付き合い始めの人は、とても輝いて見えます。外見に気を使うようになるということもあるのかもしれませんが、本質は別のところにあります。

付き合い始めの時期は、お互いが相手のことをたくさん考えており、何かしてあげたいと思っています。いわば、相手にエネルギーを送り続けている、送り合っている状態です。

ごく普通に暮らしているとそんなにエネルギーを受け取れませんから、恋愛初期のエネルギー大盤振る舞いの時期は、輝いて見えます。

付き合い始めの高揚感は心の風邪です

このような、相手にエネルギー送りまくり&受け取りまくりの特殊な高揚感が、「心の風邪」と言える所以です(うつ病のことを「心の風邪」と表現することがあるそうですが、ここで言う心の風邪はうつ病のことではありません、念のため)。

恋愛状態を「熱に浮かされたような」なんて言いますよね。

平常心ではないですし、愛だとか慈しみだとか、そういう高尚なものでもないです。ただの高エネルギー状態。遠足前夜に熱を出す子がいますけど、あれと同じです。

あの素晴らしい感覚をなぜそんなに酷く言うのと思う人もいるかもしれませんが、それには理由があるのです。

付き合い始めの時期が過ぎるとどうなる?

付き合いはじめの時期の高エネルギー状態、意識の高揚感は、相手から無尽蔵に送られるエネルギーです。さて、それは、望めばずっと受け取れるのでしょうか。

そんなことはありません。むしろ、望んでも受け取れなくなります。

相手から送られてくるエネルギーが高揚感の源泉だと分かると、「これからもずっと送ってよね」ということになります。しかしながら、他人にエネルギーを与え続けると、人は枯れてしまいます。生きていくための意欲となるエネルギーは、他者から受け取るのではなく、自分の内側から湧き出させるものだからです。

お互いに「前みたいに送ってよ」と言い合うようになると何が起こると思いますか? いままでの「与え合い」が転じて「奪い合い」になるのです。

ここから先は、よくある疲弊する恋愛ストーリーそのもの。ものすごくたくさんのエネルギーが流れるのですが、それって、そんなに大事なことなのでしょうか。

人生には恋愛なんかより大事なことがあるはず

もちろん、恋愛から学べることはたくさんあります。自分自身のことを振り返っても、多くを学んだと認めるしかありません。

でも、最大の学びは、「恋愛なんて世間で言われているほど大事じゃない」ということです。人生の時間を、相手からのエネルギーをゲットするために費やすなんて馬鹿げています。そんなの、はじめから負け試合だからです。

気功の考え方では、「人には生きている限り無限に湧いてくる気(エネルギー)の泉がある」というのがあります。相手から奪うことにかまけていると、自分自身の内側にあるエネルギーの井戸に蓋をして、他人に求めてばかりになってしまいます。

そこから抜けるのは、いわばエネルギー的自立。寂しくても、自分らしく生きるのです。次回は、「恋愛は変態説」についてお話します。

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