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生き方のこと、もっと話し合おう

日本社会では「生き方」についてちゃんと話す機会が殆どありません。「どんな業界に就職したい?」とか「都会暮らしと田舎暮らしはどこがいい?」とか「子どもは何人ほしい?」とか、枝葉やオプション的な部分についての話ばかり。どう生きたいのかという根っこの話、もっとしたくないですか?

進路指導とは呼べない進路指導

中高生の時には「進路指導」というのがありました。三者面談とか、ありましたよね。子どもの立場で思い出す人、親の立場で思い出す人、それぞれだと思います。

僕が中高生の頃の進路相談は、「志望校の確認」でした。どんなことをしたいのか、何が好きなのか、どんなことについて悩んでいるのか、何を自分の中ではっきりさせたいのか、というような話は一切せず、「志望校は?」という話から始まり「合格するためにはもっと勉強を」という話に行き着く退屈なものでした。

「そんなに進路指導と呼べるのか?」とは思いませんでした。悪い先生じゃなかったとは思うけど、そもそも人の進路について相談を受けたり指導したり出来るような生き方をしていたのかは不明です。

枝葉ではなく根っこの話が必要

コースに割り振る程度の進路指導がまかり通っていたのは、昭和の終わりの日本社会が安定していたからです。生き方を根っこまで問わずとも、いくつかのお決まりのコース(並列的というよりは序列的なものでしたが)に割り振るくらいで済みました。

でも、平成を経て令和になり、コロナまでやってきて、日本も世界も激動の時代に突入しました。既定路線なんて(あると信じている人がまだ多いけど)、実際にはもうありません。年齢にかかわらず大人もそうですが、子どもたちはもっとそうです。

それなのに、枝葉はオプションについての話題ばかりで、その根っこについての話をする場がほとんどありません。生き方を根っこから問い直すことなく生きてきた大人ばかりの社会ですからね。

でも、それを悪くとらえるのではなく、「これからは、深く掘り下げて、どう生きたいのか、何が自分にとっての幸せなのかとか、深い話をしよう!」と切り替えることが大切なのではないでしょうか。子どもたちの未来のためにも、自分自身のためにも。

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