自分を悪く言ってはいけない本当の理由
「俺バカだから」「わたしポンコツなんで」
こうした自分を悪く言う言葉を使う人は、おそらくそれほど本気でもないのでしょう。でも、たとえ本気でなくても、自分のことを悪く言うと自分自身の心身を傷つけます。なぜなら、「話し手としての自分」ではなく、「聞き手としての自分」が、あなたの言葉にじっと耳を澄ませているからです。
謙遜し過ぎの日本社会
特に若い世代に顕著ですが、「させていただく」を連発する人が増えています。何でも「させていただく」って言えばいいんじゃないんだぞ、と聞いていて思います。
「謙遜しておけばとりあえずOK」
そんな安易な姿勢が透けて見えます。同時に、謙遜にとどまらず、自分自身を悪く言う人も多いです。
「いや、私なんてまだまだです。ほんと全然ダメです」
「頭悪いんです、すいません」
口癖のように自分を悪く言う人もいます。弊害を知らないからです。
「話し手としての自分」と「聞き手としての自分」がいる
通常、人が「私」だと認識しているのは顕在意識です。この場合は、「話し手としての自分」がそれにあたります。
よく言われるように、人の意識は「顕在意識」とそれを底支えする「潜在意識」で成り立っています。「潜在意識」は文字通り意識化に「潜在」していますから、直接やりとりすることが出来ません。
あなたの顕在意識が「話して」いるとき、あなたの潜在意識はそれを「聞いて」います。意識されないだけで、「聞き手としての自分」がじっと耳を澄ませて話を聞いています。
自分で自分を悪く言えば自分を傷つける
想像してみてください。
「私バカだから」「俺、ポンコツなんで」「私なんか全然ダメです」「私なんてどうせ大したことありません」「私、頭悪いんで」「私ブスなんで」
こうした言葉を、一言も発さずに、じっと聞いているもう一人の自分=聞き手としての自分のことを。傷つきますよ。可哀想すぎます。
これは自分自身への呪いです。体にどんどん入っていってしまうのです。
子どもたちのなかにも、自分のことを悪く言うのが口癖になっている子がいます。よくないことです。幼いころからそんなことを繰り返せば、深く傷つきます。自覚はなくとも、いざという時の一歩が出なかったり、受け取るべき豊かさを辞退したりすることにつながります。
自分のことを悪く言うのはやめましょう。
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