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仮想現実もいいけどリアリティは自分でつくれます

いよいよメタバース、きますね!
仮想現実空間を現実の延長のように生きる時代が、ついに到来しようとしています。え、何の話?という方は、こちらの映画の予告編をどうぞ。こういうコンピュータによってつくられた世界のことです。

テクノロジーの恩恵を楽しむ前に

2021年の秋、FacebookがMetaに社名を変更すると発表しました。Oculusを買収して、Meta Questを発表。これが仮想現実空間への鍵になります。これを身に付ければ、仮想現実空間に入って様々なことが出来ます。

いまテレワークが進んでいますが、テレワークではなく、メタバース空間で働く日はもうすぐそこまで来ていますし、ライブなんかもここでどんどん開催されるはずです。なんだか楽しそうだし、めんどうな用事はここで済ませたいという人も多いでしょう(下の動画でMeta Questを使用する様子が分かります)。

僕自身は、こうした進歩はすごく面白いものだと思っています。でも、人を支配するのに、こんなに便利なツールはないなと、同時に思います。相手の生活環境を変えるのは容易ではありませんが、VRなら簡単です。

リアリティをつくるのは誰か?

僕はずっと、「リアリティを自分でつくる」ということにこだわって生きてきました。それが自分らしく生き抜くための手段だったからです。

世の中はこういうものだ、という教えがあります。「教え」なんていうと経典みたいですが、そんな高尚なものではなく、親や社会環境から洗脳のようにして刷り込まれる、常識や社会通念のことです。

常識や社会通念というのは、決して立派なものではありません。体系をなしておらず、実質は「こういう場合は、こうすべき」という雑多なパターンの寄せ集めに過ぎないからです。でも、それが寄せ集められると、リアリティが形成され、人はそこを現実世界だと感じるようになります。

自前のリアリティで生きられる

僕は、こうした「常識的なリアリティ」に、まったくなじめませんでした。「普通の会話」を全然楽しいと思いませんでしたし、同世代の子どもと楽しくあそぶのは、非常に難しかったです。

大人になってもそれが続くことを悟った20代に、僕は、身体感覚を基本に自分のリアリティを再構築することに取り組みました。野口三千三さんの野口体操の理論と実践や、師である鳥山敏子さんが身をもって示してくれた生き方が、僕を導いてくれました。

刺激に負けない心身をつくる

僕は、メタバース的世界は、刺激と反応をベースに設計されていくと思います。例えば、最近のFacebookアプリには、ショート動画が表示されるようになっています。フォローしていない人の投稿する動画でも、自動再生されます。

動画の内容は、ある人には欲しい商品の動画であったり、別の人には規制されつつもうまく性的に刺激する動画であったり、単に再生回数の多い動画であったりします。アルゴリズムが、それらを決定し、刺激し、反応を引き出し、長い時間そこに留めます。

進化したVRのもたらす没入感はすさまじいものになるはずですから、それを楽しみ、利用されずに利用するためには、それに対抗し得るだけの強さが必要になるはずです。自分の身体で感じ、自分の頭で考え、自己決定すること──そのことを通して起ち上げる「自前のリアリティ」が、メタバース到来後の世界を自分らしく生きるために必要ではないでしょうか。

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