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「忘れない」も「全部忘れて進む」もどちらも尊い

大きな災害や事故などがあると、その出来事に対して「決して忘れない」と決意する人がいます。尊い決意だと思います。一方で、「全部忘れて前に進もう」と決意する人もいます。同じくらい、尊い決意だと思います。

過去の災害や事故への向き合い方

日本は災害大国。多くの災害があり、被災された方も大勢います。そうした災害などから痛みと引き換えに学んだことや、失った人々のことを「決して忘れない」とか「風化させない」と決意する人がいます。

人は忘れていく生き物なのに、「決して忘れない」と決意するのには、余程のことがあったからです。

一方で、「色々あったけど、もう思い出すのはやめよう。全部忘れて、次に進もう」と決意する人もいます。同じ体験をした人の中に「決して忘れない」と決意する人がいるくらいなのに、「忘れよう」と考えるのにも、余程の覚悟が必要です。

忘れることは悪いことではない

どちらも尊重されるべき決断なのに、日本社会の全体的なトーンは、「忘れない」ということが良いことだという感じがしませんか?

もちろん、責任主体であれば、それを簡単に忘れてもらっては困ります。自分たちの失敗や、想定の甘かった結果、大きな被害を招いたり拡大させたりしたといった事実があるのなら、その教訓を活かす責任があります。

でも、個人のレベルなら、「忘れない」も「忘れよう」もどちらも正しいし、尊重されるべきですよね。

出来事に対する態度の取り方は一人ひとり違います。だからこそ、自分らしく自分を大切に出来る態度の取り方を選択したいと思います。


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