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公開するつもりで文章を書く効用

日記のような自分だけが読む文章と、このnoteのように公開で書く文章では、書くことの効用が違います。公開するつもりで文章を書くと、自分の中の曖昧さに気づけます。つまり、前に進むことが出来るということです。

プライベートの日記には何でも書ける

日記を書くと気持ちが整理される、という話があります。確かにそういうこともありますが、ただただ自分の気持ちを吐き出すことと、客観的に自分をとらえることには、大きな隔たりがあります。

例えば、本当は自分が悪いのに、叱責した相手を批判したい気持ちを持ったとします。何というか、そういう気持ちって、僕はすごく分かります。共感する人も多いでしょう。

日記に、叱責した相手を批判する文章をたくさん書けば、気持ちはスッキリするかもしれません。それで、それ以外に何かメリットがあるかというと、ありませんよね。だって、悪いのは自分なのですから、それを認めないことには先に進めません。

公開するつもりで書くと嘘はつけない

それに対して、公開するつもりで文章を書くと、勢いだけで自分の本心に嘘をつくことが難しくなります。他者からの視線というのは、自分らしさを発揮しにくくなる働きがある一方で、自分が自分についている嘘を続けにくくなる、つまり、自分の本当の思いをつかみやすいという効用があります。

嘘、といっても詐欺のように誰かを欺くという意味ではなく、肝心なところを敢えて曖昧なままにしているということや、まだ自分にとってよく分からないことなのに断定的に言い切るというような、自分で自分につく嘘です。

公開するつもりで書くと、白々しいことを書けば自分で分かります。嘘をついていれば、書いていて必ず分かります。

半公開で文章を書くサークルをつくりました

僕は長年、実名で文章を書いてきました。公開前提で文章を綴ることの効用を、身に染みてわかっています。

でも、公開しても誰も読んでくれないと、だんだんプライベートの日記帳のようになり、効用が薄れてしまいます。ある程度のレベルで書けないと、人が読んでくれないのも事実です。

でも、この効用に限って言えば、文章のクオリティは重要ではありません。正直に書く場があるということこそが重要です。自分の正直な気持ちに気づくことは、自分自身との出会いです。そして、自分と出会えると、人は自然と次の一歩を踏み出せます。

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