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ボーダレスに生きるための場づくり®

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わたしたちの内側には、自分で選んだわけではないのに「こういうもの」と決めつけてしまっている考え=常識や社会通念がたくさんあります。そういう借りものの考え方・生き方に風穴を開け、自… もっと読む
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次の扉を開く! 「100%わたしの責任」という捉え方

責任という言葉は、ときに重く響く。「責任を取る」とか「責任を追及される」とか、嫌な話感がすごい。ただ、そんな風に責任を偏って狭くとらえてしまうと、場は本来の輝きを発揮できない。 「責任者」はだれだ?公園に空き缶が落ちていた。近くに空き缶入れがあるのにもかかわらず、地面に捨てられている。さて、あなたなら、だれに責任があると考えるだろうか? A:空き缶をポイ捨てした人 B:公園の管理者 C:空き缶を発見したあなた とりあえず、この3択。 (A、B、Cのうち、あなたの見解は?

場づくりと常識の壁

場づくりをしていると、しばしば「常識の壁」に突き当たる。 「こんな場をつくったら、変に思われるかな?」 「この場の価値を説明しても、きっと分かってもらえない…」 このような疑念は、コンセプトが新しいと起こりがちだ。 「家庭の主婦が夜中まで会議するなんておかしいのでは?」 「まず一人前になって、それからやるべきことなのかな?」 この種の疑念は、スタイルが新しいとよく起こる。 どちらも正体は、「常識の壁」だ。 新しくつくられた場は、大抵何らかの新規性を帯びている。

ボーダレスに生きるための場づくり

ワークライフバランスという概念がある。「仕事と家庭の両立をしましょう」という考え方で、職場と家庭を往復するような生活をする人が想定されている。それが「スタンダードなライフスタイル」という設定だ。しかし、だれもが職場と家庭を往復して生きているわけではない。僕自身もそうだ。 僕は、一般的な「職場」や「家庭」という概念のなかで暮らしていない。理解はしているし、それを大切に思う人々を尊重するが、僕自身は違う。 ワークライフバランスが推進され、幸せを感じる人もいるだろう。それはそれ

その活動は幸福につながっていますか?

この活動は、幸福にどう貢献できるのか? これは、「場づくり」の重要な問いです。 あなたは、自分のやっている(やりたい)活動が、 ・自分自身の幸福に、どう貢献しているのか? ・そこにかかわる人の幸福に、どう貢献しているのか? ・社会や世界の幸福に、どう貢献しているのか? ということを、真正面から考えたことはありますか? 幸福につながらない活動に意味なんてある?多くの“慈善活動”や“社会をよくする活動”があります。 それに取り組むなら、まず「この活動はどう幸福に結びつく

「選びたくない選択肢」からの選択を迫られたらどうする?

「え? このふたつから選ばなきゃいけないの…? どっちも嫌なんだけど…」  こんな思いに、定食のセットメニューから進路選択まで、あらゆる場面で出くわす。まるで「選べない自分がダメ」かのような空気だ。しかし、そもそも質問がおかしいのでは? 選択肢が間違っているのでは?  そんなときにどう対処すればいいのか、まとめてみた。 カレーを「辛い/甘い」でしか捉えられない人たち 僕はカレーが大好きだ。レトルトカレー、ココイチのカレー、インドカレー、ネパールカレー、自分でもいろいろな

「ファンタジー」と「キャンプ感覚」で壁を突破する

「場づくり」の計画を立てているとき、理想はあっても、 「ちょっと無理かな…」と思えてしまうこと、ありませんか? 規模が大きいもの、繊細さが要求されるもの、専門性が高いものなど、 「自分にはとても無理だ…」と萎縮してしまうこともあるでしょう。 そんなときに、前進するための方法を、きょうはお話しします。 場づくりを「キャンプ感覚」でやってみよう!それは「キャンプ感覚」で取り組む、ということです。 あなたは、キャンプに行ったことはありますか? 近頃は豪華なキャンプが流行し

「地域課題」に惑わされない──周囲の理解や応援がなくても、場をつくれる?

唐突ですが、あなたが場をつくるとして、その場は、周囲の人々の応援を得られると思いますか? >>> メルマガの無料購読はこちら <<< 「地域の課題解決」という行政用語行政の人と仕事をしていると、「地域の課題解決」という文脈で、様々な活動がとらえられていることが分かります。「必要としている人がいるから、その活動がある」ということですが、この考えの筋道に、疑問を感じることもあります。 「地域の課題」なんて、簡単にみつかりませんし、みつかっても、なかなか解決しません。 (大抵

場づくりをしていて「コスプレ感」を感じたら…

僕は、滅多にスーツを着ませんし、ネクタイも締めません。こだわりがあるわけではなく、機会がほとんどないからです。 そのため、僕がネクタイをするのは、葬儀の喪服が定番です…。 お通夜やお葬式に行くとき、少し早めに準備を済ませて、喪服を着て、ネクタイも締めて、まだ出発までに時間がある。自宅のキッチンで、所在なく時間をつぶしている──。 そんなとき、僕はなんとも言えない「ある感覚」を覚えます。まるでこっそりと女装をしているような、不思議な感覚です。 僕はこの感覚を、「コスプレ

あなたは既にはみ出している─「場づくり」が必要な理由

いきなり結論から書くと、「場づくり」をしようというような人は、多かれ少なかれ「はみ出して」いる人たちです。 場をつくる必要があるのは、ちょうどいい場が、自分の身の回りには存在しないからですよね。似たようなものはあっても、本質が違う。方向性は同じでも、不足感がある。必要だと思う場が、社会にはないわけです。 だからこそ、自分で場をつくる「必要感」が生まれます。 自分の内側(心のなか)と、外側(自分を取り巻く社会)が、それぞれあります。そして、自分の内側には、「思い」がありま