現役合格のための5つの姿勢
金沢大学理工学域理工3学類 岡山操山 M.R.さん
【OSD代表より】
M.R.さんは、実直で礼儀正しく、老若男女問わず多くの人に愛される方です。志高く掲げ、自習室に通い詰めてコツコツと勉強する姿に、この生徒さんは絶対に合格させねば!と特に思っておりました。共通テストのスコアがなかなか積み上げられず苦しいときも決して歩みを止めずに勉強し続けた姿は、後輩たちの模範でした。金沢で充実した学生生活を送っているM.R.さんの"生徒の声"をご覧ください。
端的に伝えたいこと
僕は今回、高校三年生になった時から大学生として3か月ほど生活してみてについて書かせていただきましたが、大学生になってからの話を中心に、時間が大切な受験生の皆さんにとっては受験と無関係で無駄と感じられる部分が多くあると思います。そのためはじめに僕が合格するために必要だと感じることを端的に5つにまとめて書こうと思います。
1つ目は、わからないことは聞くということです。わからないことは自分の勉強不足か理解していないだけなので感情0でわかるまで質問して問題を解けるようにすることが大切です。わかったふりをしても誰も褒めてくれないし自分が損するだけです。そこで、わからないことが分かった時は専用のノートにまとめることがおすすめです。よく間違えることをまとめた「間違いノート」もおすすめです。
2つ目は、知識をつけるということです。1つ目とも被る点がありますが知らないと何もできない問題がほとんどです。物理でも数学でも、やり方を覚えてでも解けるということが一番です。僕はなぜか数学などの理系科目は暗記してはいけないと心のどこかで思っていましたが、公式を覚えて、問題が解けると自信が持てて公式の理解もできるし次からも解けるようになります。
3つ目は、自分のルーティーンを作るということです。計画を立てるなどして自分がいつ何を勉強していつスマホを触るのかをおおよそ決めておくと安心感をもって、心に余裕がある状態で勉強ができます。そのため意味もなく焦ったり無駄なことを考えたりしなくなって今行っている勉強に集中できるようになります。そして休憩もきちんととれてリフレッシュした状態で勉強に戻れるという好循環が生まれます。
4つ目は、共通テストの勉強や対策は先生に頼るということです。実際僕は時間配分から各教科の勉強法などのほとんどすべてを先生やインストラクターに教わりその通り勉強して時間管理をしたことで、本番で最高得点を取ることができました。なので、本番で最高の結果を得るためにプロである先生たちに、困らせるくらい色々聞いて頼ることをお勧めします。また、二次試験の勉強ですが自習室にこもって毎日朝から夜まで自分の志望校のことだけを考えて楽しんで勉強すればきっと合格できます。
5つ目は、受験生は決して何も偉くないということです。自分が入りたい大学に自分の意思で勉強しているだけなので親や先生が協力してくれていると思いますが、常に感謝の気持ちをもって謙虚に受験勉強を頑張ってください。
OSD入塾から共通テストまで【3/28執筆】
僕は中学校入学からずっと個別指導の塾に通っていました。その理由としては、個別指導が自分のわからないと思っていることを簡単に質問しやすい環境だと考えていたからです。しかし、結論としてはその考えが自分の甘えや手抜きにつながっていたと思います。なぜなら自分の判断で分からないと思ったところは質問して、わかるまで教えてもらうことは可能ですが自分が分かったつもりのことは一生わからないまま試験を受けることになります。そのため僕は先生の授業で授業中に質問をされて何も答えられなかったときに自分の理解が分かったつもりだったのかと何度も気付くことができました。僕は3年生の5月ごろにOSDに入りました。その時は英語がとても苦手だったのですが、正直何とかなるかというボヤっとした自信だけありました。ただ先ほども述べたように、授業中に先生に質問された時に全く答えることができずにかなり落ち込みました。しかし落ち込むのは自分の知識不足が原因であり、その時間に何の意味もありませんでした。この一連の、問題が解けなくて悔しがっているふりが無駄だと気付いたのが共テ直前の12月の時間が無くなり本当に焦り始めたときであり、とてももったいない時間を過ごしていたと感じました。この体験から、解けなかった問題があれば解けるようになる勉強を行うことが一番成績を上げる方法だと断言できます。またその解けない問題やわからない問題は自分が授業中に答えられなかった問題はもちろん、自分以外の人があてられて自分がわからないと思った問題も危機感を持って復習をしたほうがいいと思います。解けないのに、自分がわからなかった、答えられなかったという印象が薄い問題こそ次も答えられず、最悪ずっと解けないままになってしまうのでより警戒して取り組む必要があります。実際に僕は分からないことについてまとめた専用のノートを作っていて、授業中に自分がわからない、覚えていないと感じた単語や文法をメモしておいて復習の際にそのメモを自分の知識だけで理解できるように完成させるようにしていました。
共通テストについて
共通テストは時間の管理が本当に大切ですが、知識がないと早く問題を解くことも正確に解くこともできません。僕は共通テストの勉強をやるぞ!と意気込んだ矢先、知識が身についてなさ過ぎて時間内には解けたけれど正答率が低すぎたり、解けると思った問題に時間をかけすぎて時間が足りなかったりして心が折れてしまいました。そこで、正しい方法ではなかったかもしれませんが解決策としてひたすらフォーカスなどの問題を解いたり単語を覚えたりしまくりました。おそらく11月ごろにそんなことをしていたと思いますが、絶対にそんなことにならないようにコツコツ努力しておいたほうがよかったと後悔しています。そこから徐々に問題が解けるようになり、時間配分もそこそこうまくできるようになっていきました。しかし解けない問題は出てくるので、そのたびに教科書や参考書で調べて知識を追加していきました。僕が共通テスト勉強の対策として断言できるのは先生に積極的に質問するということです。時間配分の仕方や問題の解く順番、選択肢の絞り方など自分が知らないことを基本的に先生はほとんど知っています。多くの人は人生で初めて受ける形式の問題に対して自分で対策を練ることはできないと思うので、プロである先生に頼って、正しい解き方を教えてもらうことが最も効率的で点数が取れるようになる勉強法だと思います。
共通テストから二次試験まで
まず初めに、僕は正直二次試験の対策がとても楽しかったです。先生や親と共通テストの点数から自分がどの大学を受けるのかを相談して、多くの大学を候補に出してもらい、その中から自分の意思で入学したいと決めた金沢大学の勉強をするという目標がはっきりしていて言葉では表現しづらいやる気のようなものを持っていたからだと思います。およそ1か月半という短い期間の中で合格するために計画を立て、毎日9時から19時ごろまで自習室で勉強していました。僕のルーティーンは9時から12時まで数学か物理の問題を解き、お弁当を食べ、13時ごろから先生に英作文を添削してもらって15時ごろから帰るまで数学か物理の問題を解くという毎日を送っていました。この生活をすることで自分が解ける問題が増えていくことが実感できてどんどんやる気が出て捗りました。またOSDの自習室にいるとなぜか先生に監視されているようで個人的には適度な緊張感をもって勉強することができ、それがとても楽しく、落ち着いて、集中して勉強できました。英作文の添削ではできなかったことがあれば専用ノートに書いて2度とミスしないように心がけて、できなくても落ち込むことなく、「よし、次はもっと良く書こう!」と前向きに取り組みました。ただこれは毎日送り迎えをしてくれてお弁当を作ってくれた両親のおかげだと感謝しています。勉強する教科を変える際に親がお弁当の中に入れてくれていたクッキーなどのお菓子を食べることで息抜きをしていました。集中力が続かなくなったらトイレに行ったりお菓子を食べたりなどして積極的に休憩して気分を変えてまた頑張ることが大事だと思います。過去問をほとんど覚えてしまったのが原因ではあると思いますが、僕は参考書で勉強することのほうが大切だと思います。過去問ももちろん大切ですが参考書のほうが多くのタイプの問題を扱っているので過去問で出題される範囲を理解し、演習として解法を身に付けたり確認したりすることには優れていると思います。特に金沢大学の物理は大問が5つあり、力学・波動・電磁気、過去問には原子が出題されている年もありました。そのためすべての単元を満遍なく、試験問題と近いレベルの問題を解くために自分の持っている問題集を有効活用することが大切だと思います。
二次試験から合格発表まで【3/29執筆】
金沢大学の二次試験が2月25日にあり、合格発表は3月9日にありました。25日の試験終了後にすぐ岡山に帰りました。僕は中期試験を受けず、後期試験は愛媛大学を受験する予定でしたが26日の一日だけは友達とカラオケに行き息抜きをしました。高校三年生の受験生の一年間はクラスの打ち上げなども含めて一度も遊びに行っていなかったのでこの日だけはとても楽しみました。しかし正直英語以外はできた感触がなくとても不安でした。金沢大学の試験問題の解答速報はどの学習塾も出していなかったのでTwitterやYouTubeなどで誰かが解答を出していないか常に調べていました。結局どこを探しても自分を安心させることができるものを見つけることができなかったので諦めて後期の勉強を始めました。とはいっても第一志望の大学の試験を終えた後なので全く身が入りませんでした。ただ、愛媛大学の後期試験は数学だけだったのが幸運で、集中していない状況から過去問を解き始めたとしても気づいたら集中できており少しは勉強できていました。3月に入って合格発表まであと何日か指で数えられるくらいになってから、緊張してご飯があまり食べられませんでした。金沢大学の合否判定は大学のホームページに自分の受験番号を打ち込むと一発で合否が分かるというものだったので合格という字が見えた瞬間に喜びを感じ、安心しました。そこから入学までは大学の手続きなどを忘れないように行いながらひたすら友達と遊びました。
合格してから引っ越しと入学式【4/8執筆】
僕の両親は僕が金沢大学を受験すると決めたあとすぐに、金沢で住む家を探してくれていました。ただ僕自身一人暮らしに必要な設備もわからずどんな家に住みたいかというこだわりもなかったので親に任せっきりの状態でした。また正直心の中では家を探す時間があれば勉強したほうがいいのではないかと考えていました。結局親が絞ってくれたいくつかの候補の中から自分が住みたいと思った家を決めました。いざ合格して引っ越すとなっても家の周りに何があるのか全く把握していなかったし家と大学の位置関係すらあまりわかっていませんでした。引っ越してから入学式などの学校行事が始まるまでおよそ1週間あり、知り合いが一人もいなかったので毎日家の周りに何があるのか散歩したり駅や学校、入学式の会場まで自転車で行ったりして探索していました。そのおかげで金沢のことを少しは知れましたが、事前にきちんと調べておくことが大事なのはもちろん、調べてくれて良い家を見つけてくれた親に感謝し、改めて受験生だからという決まり文句を盾に面倒だと感じたことやわからないことに取り組まなかったことを反省しました。入学式では副学長に、「国民のみなさんの税金をいただいて支援してもらっている、大学という環境で学習をするのだから、将来社会に出てその支援をしていただいていた分を還元できるように責任感を持って4年間しっかり学習してください」と言われ、自分が何をしに大学に入ったのか再認識しました。なので、高校生の時のように、大学合格という目に見える大きな目標がないとしてもサボることなく大学でも学習をしなければと感じました。
授業開始から1か月経って【5/9執筆】
授業開始が4/6だったのでおよそ1か月が過ぎました。大学では自分で時間割を決める履修登録という大イベントがあり、いろいろな書類を読みながら登録漏れがないか友達と確認しながら行いました。僕たちは週12時間、一コマ90分で、正直この1か月は高校の時に習ったことに加えて少し新しい内容を習うだけだったのであまり大変だとは思いませんでした。学習以外の面ではサークルや部活の新歓にほとんど毎日参加し、色々なスポーツのサークルで体を動かしたりご飯に連れて行ってもらったりしてすごく楽しかったです。GWには祖父母の家に帰省し久しぶりに家族とゆっくり過ごしました。一人暮らしは洗濯掃除料理、すべてを自分で行わないといけないので大変ですが、同時に親の偉大さがよく分かりました。まとめると、大学生は楽しいです。もちろん課題や授業はあり一人暮らしだと家事もありますが高校生の時に比べて自由な時間が多いです。そのため友達や先輩と遊ぶこともできるので、今は大学生になれて本当に良かったと思っています。
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