見出し画像

次の雨を待つ

君が濡れないように

ぎゅっと抱えて歩いた日

二回りも小さい傘を

一緒に支えて歩いた日

傘をさす君のリュックが濡れないように

背中をかばって歩いた日

雨が降るたび少しずつ

小さい君が遠ざかる

次の雨が降るときは

横並びで歩くだろう

私の傘の雨水が

君にかかってしまわぬように

少し離れて歩くだろう

でもね忘れないで欲しい

君の傘のそれより上に

大きく大きく広がる愛が

いつもあなたを覆っていること

この手が離れたその後も

いずれ私が星になっても

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?