【動物園の思い出7】ジェフロイクモザル@浜松市動物園
動物園の思い出7本目は、浜松市動物園のジェフロイクモザルです。
動物を被写体にしていると、その日の動物の気分次第で、良いシーンが撮れたり撮れなかったり。
自分の努力ではどうにもならない事が多いです。
通える動物園であれば再訪すれば良いのですが、遠征となるとそうもいきません。今回の浜松市動物園では、開園からずっと良くない日でした。
訪問したのは2018年の11月24日。晴天で、気温もそれほど低くなく、人も動物も動き回るには気持ちの良い日でした。
それなのに何故か変化がない。
たまにあるんです、こういう日。動物さんが寝ているわけでも、動いていないわけでもないのに、とにかく穏やかな一日。
ゆっくり見るには良い日ですが、撮影側としては残念な日になりがちです。
やはりこの日も良いシーンには恵まれず、気が付くと15時半。閉園まであと1時間になっていました。
浜松まで来てお昼も食べずに歩き続けて、この撮れ高…。
最期にもう一周回っても、撮れる気がせず、体力的にも厳しくなっていたので、正面ゲート付近で閉園まで適当に時間を潰すことにしました。
そして、最後の場所として選んだのが、ジェフロイクモザルの展示場。
お猿さんならずっと見ていられるし、コミュニケーションもとりやすので、顔だけでも憶えてもらえればと思ったのです。
ただ、こちらも特にこれといって変化は無く、お猿さんがたまに寝室から出て来てはすぐ戻る。そんな状況が続いていました。
夕飯が待ちきれずそわそわしているのかな…なんてことを考えながら見ていると、突然ドラマが起こりました。
吊り橋が架かった柱に登ったお猿さんが、腰を下ろして口をパクパクさせ始めたのです。鳴くのとは違い、声は出さずに何度もパクパクしています。
まるで私に何かを訴えているような、歌っているような…。
何とも言えないメッセージ性を感じ、夢中でシャッターを切りました。
そして撮影したのがこちらの写真です。
最後の最後で記録できたお猿さんからのメッセージ。
皆さんにはどんなメッセージが伝わってきますか?
色々イメージして頂けると嬉しいです。
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