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散歩記録 平成を臨む「晴海客船ターミナル」



晴海客船ターミナルは2022年2月20日に閉館
 その後7月ごろから解体工事予定。
 さらに現在、まん防により敷地内はほぼ全面的に
 立ち入り禁止となっています。

※本記事は、東京都でのまん防適用前に撮影した写真を使用しております。

本編

概要・歴史等

今回紹介するのは、東京都中央区晴海の南端に佇む
「晴海客船ターミナル(晴海埠頭)」

現在の、特徴的な見た目の晴海客船ターミナル1991年(平成3年)
東京湾の開港50周年を記念して開業。


本来の用途であるフェリーターミナルとしてはもちろん
バブル期に建設されただけはある、その豪華で特徴的な見た目
レインボーブリッジや東京タワーを含む東京湾を一望できる立地等から
観光スポットやテレビ撮影のロケ地としても人気を博していました。

敷地南にある臨港広場から見えるレインボーブリッジ
臨港広場にあるオブジェと水浴びをする鳥と停泊していた船、左にひっそりと写り込む東京タワー


しかし、1993年 客船ターミナルへの航路上に
「レインボーブリッジ」が完成。

レインボーブリッジの橋桁は、設計当時の基準となった豪華客船が
橋下をギリギリ通行できる高さ
に作られたため
時代が進み豪華客船が大型化していったことで
レインボーブリッジを潜れない豪華客船が増加。


レインボーブリッジよりも内側にある晴海客船ターミナルの出番は徐々に減っていきました。

その後30年近く、入港する船の数は減っていきながらも
フェリーターミナルとしての役割を担ってきた晴海客船ターミナルですが

2020年の東京オリンピック開催にあたり
レインボーブリッジよりも外側の江東区青海に
「東京国際クルーズターミナル」が完成。

こちらはレインボーブリッジを潜れないサイズの大型客船も接岸することが出来るうえ、晴海客船ターミナルは施設の老朽化が進んでいることもあり
2022年の2月に閉館しその後7月から解体されることが決定。

晴海客船ターミナルは閉館後一度解体され、レインボーブリッジを潜れる
中~小型の客船を受け入れる施設として一度整備され
東京国際クルーズターミナルと合わせて2バース(船の停泊スペース)
での運用となる模様。

2月20日の閉館から解体予定の7月までしばらくの間建物は残るようですが
立ち入り禁止のフェンス等がどのように設置されるかも不明。
閉館度に建物全体を撮影できるとは限らないため、今が最後のチャンスかもしれません。



施設内の写真等


ここからは閉館前に撮影した施設内の写真をいくつか掲載していきます。

施設外側から撮影したもの。人のいない綺麗な建物。


スマホで撮影したパノラマ写真がどう投稿されるのかのテストも兼ねて。


臨港広場と繋がっている2階テラスから。


屋外にあるスケスケの階段。風の強さもあってとても怖かった。


臨港広場から見た客船ターミナル。1階がが閉店している喫茶店。


臨港広場の大体の全体像。画像のサイズを小さくすると何故かぶれているように見える。


大階段を上り3階から入ってすぐのところにあった掲示板。
スペースに対する情報の少なさが物悲しい。


エレベーター内の写真。思いっきり自分が写っていたのでモザイク処理済み。
床と天井以外は鏡張りで、何となく平成初期を思わせるデザインだった。


エレベーターで6階展望台フロアへと上がって連絡通路からの写真。
未だ整備中で人のいない晴海ふ頭公園が見える。


展望台。北東にはオリンピック選手村、南西にはレインボーブリッジが見える。
骨組みがやや邪魔だが、東京湾を一望することもできた。双眼鏡もある。


選手村方向。かつてはもっと先まで見渡せたらしいが
今はビルが立ち並びそこまで遠くは見えない。



薄っすらレインボーブリッジが見えてる。


展望台の上を見上げた写真。
天井は球状のもっこりしたものが3個つながった形。2個ではない。


展望台の登り口。


不思議な形のトイレと晴海ふ頭公園、勝どきや晴海のビル群。


下から見上げたトイレ。周囲に人が全くいないうえに中も薄暗く大分不気味だった。



4階?テラスから見た豊洲大橋。豊洲大橋もいつか紹介したい。


2階メインラウンジから見た景色。丁度正面にレインボーブリッジが見えとても美しかった。
しかし、節電のためか電気はほとんどついておらず建物内は何となく薄暗い印象。
掲げてある旗がなんだか良い。


正面入り口横のスロープ。


新豊洲の方から見た晴海客船ターミナル。


芝浦の方から見た晴海客船ターミナル。


アクセス


閉館するのにアクセスを紹介するのも少し寂しい感じもしますが
オリンピック選手村との兼ね合いで道が複雑化していて
初見で辿り着くのが難しいと感じたため一応紹介しておきます。

まずは月島警察署の近くにある交差点からスタート。

環二を跨いで中央清掃工場を右に見ながら真っすぐ進みます。


すると突き当りが行き止まりとなっているため左折。
(横断歩道は信号機が無いため十分に左右確認をして渡ってください。)

その後突き当りを右折したら晴海客船ターミナルが見えてきます。


現状、区画道路5-1号線が通行止めとなっているため
勝どきからであれば特に迷うことなく辿り着けるのですが
豊洲からだと、最短ルートで行けないためやや面倒な道を
進むことになります。


まとめ

どこか懐かしい雰囲気を残しながらも、立ち並ぶビル群にも負けない存在感で東京の玄関口としての役割を担ってきた「晴海客船ターミナル」
時には、ロケ地であったりコスプレイベントの会場としても利用され
様々な人に愛されてきました。

近年流行しているウイルスの影響で、閉館前に予定していた展示会は中止。
恐らく閉館までに営業を再開することは無いかと思われますが
最後にその姿を見ておきたいという方は是非訪れてみてください。




おまけ

現地へ見に行けないという方もそうでない方も、Googleマップの
「ストリートビュー」機能を活用すると、現在の姿だけでなく
2008年まで遡って雰囲気を楽しむことが出来て面白いです。
おすすめ。

url貼り付けが上手くいかず新しい状態の写真が写ってますが、このスポットで2008年まで遡れます。
左上の Googleマップで見る ボタンよりお進みください。


おわり。

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