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散歩記録 可動橋「勝鬨橋」

明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします

2022年1個目の記事となります

本編

今回は、中央区築地~勝どき間の隅田川上に架かる「勝鬨橋(かちどきばし)」を、元築地市場側にある「かちどき橋の資料館」にて撮影した写真と共に紹介していこうと思います。

入場料は無料で火、木、金、土曜日の9時~16時頃まで。

写真のフォルダを見たら天気のいい写真が一枚もありませんでした。

勝鬨橋は今からおよそ80年前、1940年に竣工された可動橋
(可動橋というのは橋桁が動くことで船舶が川を通行できるようにした橋のこと。)

可動橋には、橋桁が上下する「昇開橋」


橋桁が水平方向に回転する「旋回橋」


他にも引込橋、運搬橋などいくつか種類があり
その中でも勝鬨橋「跳開橋」という橋桁が跳ね上がるタイプ。


勝鬨橋が開閉していたのは1940年の開通から1970年までのおよそ30年間。
最短70秒最大角度の70度まで橋を開くことが出来、最盛期には一日に7回20分ずつ開いていたこともあるらしい。

しかし道路交通量の増加船舶の通行量の減少上流に開閉機能を持たない「佃大橋」が出来たことで通行する船舶の種類が限られ開閉回数が減少していき
1970年に最後の開閉を終え今に至る。 

資料館内の説明板。


今は勝鬨橋が開閉する姿を見ることはできないが、かちどき橋の資料館にて開閉する模型当時の映像、実際に使われていた配電盤図面等を眺めることが出来るので気になった方は是非訪れてみて欲しい。
様々な資料を見た後で渡る橋はまた一味違った趣を見せてくれるだろう。

画面右端にあるボタンを押すと解説の音声が流れながら橋が開閉し、船が通過する。
かなり大きい部品。これを移動させるためか天井にはクレーンがついていた。
電気の流れが説明された看板
配電盤。 横には直接触れることはできないものの運用時の日誌のような物や模型もあった。


また、夜にはライトアップもされていて隅田川沿いのテラスから見るその姿はとても美しい。

隅田川に反射する光はまるでイルミネーションのよう。


そんな勝鬨橋は開閉を終えた後も、下流にある築地大橋が開通する2018年までは隅田川の最下流に架かる橋として長い事存在感を放っていた。

現在の隅田川最下流に架かる橋、築地大橋。道路周りが未完成でかなり不便なためか通行量はまだ多くはない。


竣工から80年以上経った今もなお、生活道路や観光地として周辺地域を支え続けてくれている勝鬨橋。

傍らにある資料館と合わせて、是非訪れてみて欲しい。


※コロナとの兼ね合いで現在は橋の内部の案内ツアーが中止となっていますが、下記URLより「バーチャル見学ツアー」を楽しむことが出来ます。



記事中で使用しなかった写真など

1948年5月当時の雑誌の一ページ。構造や仕組み等細かく説明されている。
可動部分は軽量化のため木製の床板が使われていたらしい。
それに加え詳細なパーツ名などが記された模型。
橋の開閉を補助するための重りが設置されていたらしくそれの説明。
大雪の中の勝鬨橋。 普段なら奥にビル群が見えるがほぼ何も見えず。

かちどき橋の資料館はかつての変電所を改装したもので、決して大きい施設ではないがかなりの情報量が詰まっていてとても面白かった。

おわり

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