男だけど、家事って難しいよ。
私は妻の妊娠をきっかけに家事に積極的になった。
それ以前は言われたことしかやらないダメ夫だったから、心を入れ替えて妻の求めるレベルの家事を目指して必死に取り組み出した。
妻から指摘を受けたらメモを取って壁に貼る。
家事が終われば報告してフィードバックをもらう。
私なりに工夫してやっていくうちに、仕事をこなすようにやれば家事とすぐにできるのではないかと考えるようになっていった。
しかし、それは大きな間違いだった。
家事は仕事ではなかったのだ。
なぜそう思ったのか挙げてみる。
・仕事はお金を得られる。例え手を抜いたとしても。
・家事はお金を得られない。いくら頑張っても。
・仕事はうまくいけば評価される。褒められて昇給、昇格することができる。
・家事は評価されない。やって当たり前の世界で褒められることもほとんどない。
このように家事と仕事を比較するとわかるが、家事ってとんでもないブラック業務だったのだ。
モチベーション維持が非常に難しく、報酬を得られない労働。できて当たり前、やって当たり前と思われている労働だから、人から感謝されることはない。
そーいえば、たまに妻から「鏡を綺麗にしたんだけど気づかないの?💢」と叱られたことがあった。
当時はなぜ怒っているのかわからなかったが、今なら理解できる。妻から見て私の態度は"やって当たり前"と考えているように写ったんだ。
家事はブラック業務。
このことに気づけた私は、これから妻とうまくやっていけると思う。夫婦で協力してブラックをなるべくホワイトに変えていける方法を模索できるから。
家事についてグチグチと言う男は、きっと仕事ができない奴なんだろうな。
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