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光り輝く島 スリランカ

不安が過ぎるスリランカ

日本のメディアではスリランカの経済が破綻したニュースやデモ運動のニュースで持ちきりの中、僕は仕事の関係で人生二度目のスリランカへ。

スリランカへ行くまでにいろんな人からスリランカの現状の問い合わせが多く、僕自身も少し、いや、かなり不安に思っていました。

「ホンマに今、行って大丈夫なんかなぁ。」
「行くんは行けてもちゃんと帰ってこれるんかなぁ。」
「不安はあれどもう行くことは決まってんねんから腹括るしかないよな。」

そんな思いのままスリランカへ。

ポジティブすぎるぜスリランカ

いざスリランカへ着くと「ホンマについ最近まで暴動起こってたんか?」と思うほど人も街も穏やかで「なんや平和やん」と思う瞬間が多々あれど、でもやっぱり経済破綻の影響がわかるシーンも沢山あった。

平和は平和なんだけど、シャッターが下りている店が多かったり、都会はそうでもないけど田舎の方に行くとガソリンスタンドには長蛇の列がなしていたり。

政府が変わったと言え、本当の意味で落ち着くのにはもう少し時間がかかるんだろうな。

なんて思いながら同行してくれているスリランカ人に「ガソスタ凄い列やね」というと「いやいや、全然マシよ。一番ひどい時は二日並んだよ!」

え?!ふ、二日????!!!

「でも全然大丈夫!」

「何が?!」

「並んでいる間はみんなでご飯食べたり、歌ったり、踊ったりしながら待っているからね!全然平気なの!」

ぽ、ポジティブすぎる。

スリランカって僕が思っているよりもずっと強くて前向きだ。

自分の目で見て肌で感じることは大切だ

5年前初めてスリランカへ訪れた時、本やインターネット、人から聞いて教えてもらって得た知識が一気に自分の脳みそ、体全身に吸収されたのが分かった。本物の知識として得た瞬間だった。

こんな風に感じるのはあの時が初めてだった。

どこまでも続く広大な茶畑と摘みたての葉の香りが広がる製茶工場。
朝早くから工場は稼働していてマシンの音や、人の足音、茶葉をすくい上げる音、床に散らばった茶葉を箒ではく音が聞こえてくる。

聞き慣れない言語が飛び交っているのも新鮮だった。

クラクションのなる頻度も。笑(スリランカでは「ちょっと通りますよ〜」の合図で鳴らすから、もうずっとどっかしらでクラクションが鳴っている。)

紅茶の仕事についてもう10年以上になるけれど、国によって紅茶の時代背景や文化が異なるのは本当に興味深く魅力を感じる。

お茶の歴史は長い。

長い歴史の中みは決して綺麗なことばかりではない。だけど、その歴史の上に文化というものは成り立っていると僕は思う。

その歴史を犠牲ととるのか誇りととるのかは人それぞれ違うと思うけど、5年前も今も僕が出会った人たちはみんなセイロンティーを作ることに真剣なんだ。みんな誇りを持って命を燃やしている。

今の世の中情報社会だ。簡単に情報が手に入る世の中だ。
その情報が正しかろうと誤りであろうと溢れかえっている世の中だ。

だからこそ自分の目で見て肌で感じて耳で聞くことが大切だ。

二度目のスリランカ。行って本当に良かった。
今回の訪問でスリランカの誇りを受け継ぐのは生産者だけじゃなく、買い手であり茶商である僕も受け継いで行かなければならない。

また熱い気持ちになった。

アーユーボーワン

「『アーユーボーワン』は健康で長く生きてくださいという意味です。また元気な姿でお会いしましょうね。」

必ずまた元気な姿で会おう。

アーユーボーワン
心を込めて

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