双極性障害と生きていく。自分らしい働き方第4回【2013年/平成25年:妻の怒り②】

こんにちは、おさむんです。
前回の投稿からだいぶ間が開いてしまいました。

はじめに

平成25年1月19日に夫婦でメンタルクリニックを受診しました。その時、妻に私の精神病院の入院歴がばれました。
「これでもうおしまいだ。きっと離婚されて3人の息子とも会えなくなる…」そう思いました。しかし、妻は一緒に病気と闘っていこうと言ってくれました。感謝しかありません。実はこの時の記憶を妻は書面に残しています。今回は妻の手記の一部を抜粋しお届けします。
 夫が精神疾患になって妻はどう向き合ったのか?気持ちの整理、取った行動、感情の揺れ。読んで頂けたら幸いです。

怒、怒、怒、怒、怒

診察室を出ても言葉が出なかった。夫に声をかけることもしなかった。とにかく1人になりたかった。職場の上司、精神科専門看護師、精神科うつ認定看護師(妻は精神科の看護師です)話す内容は決まっていなかったがとにかく声が聞きたかった。そして涙が溢れた。夫がうつ病と言われたことよりも精神疾患で入院歴があることの方がショックだった。精神科に入院を必要とする状況とはどのような状況の時か、知っているからこそ衝撃的だった。
どんな激しい症状だったのか、その時の病名は何だったのだろうか?(今と昔では精神疾患について随分考え方が変わってきたが、私の子供の頃は精神科病院は脳病院と呼ばれており頭のおかしい人がいる病院と親から教えてもらっていた)仕事では精神科看護師でいながらどこかで精神疾患患者への歪んだ思いがあった(この考えはその後変わってくる)
この時、夫が着ていたダウンジャケットは捨ててもらった。この日のことがフラッシュバックしそうで嫌だった。とにかく今後一切、平成25年1月19日という日を思い出したくなかったのである。

さいごに

読んでいただき有難う御座います。この時の私は妻の声掛けにただ頷くだけで立っているのがやっとでした。妻の険しい表情を見て「大変なことになった。どうして今まで隠していたのだろう。勇気を持って妻に話していれば適切な治療を受ける事が出来たはずだ。休職せずに済んだかもしれないじゃないか。」そんなマイナス思考が頭の中を渦巻いていました。今後も妻の手記を元に10年前の私を振り返っていこうと思います。

それではまた。


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