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人はコントロールするものではない。人は自由に考え動くもの。

 先日、参政党やめました。という文章を書いて今までになく多くの反響があって驚いているのですが、今、なぜ参政党の神谷体制が崩れていっているのかを考えた時、神谷さん(以下神谷とさせていただきます)の「人を動かす考え方」が、僕らとは全く違うのだと思いました。

 神谷のやり方は、人をコントロール(支配)する方法です。指示を出して命令に従わせる。
 僕が不思議なのは、ボランティアの組織であるはずの参政党の人たちが、その命令に従っているということです。

 これは詐欺のテクニックなのですが、「今大変なんだ」「時間がない」「僕を信じて」という言葉は常套句であり、「愛情」や「正義感」を奮い立たせることで人は簡単に「洗脳」されてしまいます。

 僕が経験した中で同じような事例をお話しすると、毛皮を売っていたある会員制のパーティーでは会長が悲劇のヒーローを演じていて、「今、会長を助けなければ、あの人の大きな夢は実現できない」と思い込んだ人たちが、同情心で、または正義感なのでしょうか、争うように毛皮買っていました。もちろん詐欺なのですが、誰も訴えることはない。これが人を騙すテクニックなのです。

 参政党に入って、ちょっとでも「騙されていないか?」と感じた方があれば、正常ではないでしょうか?
 何も疑問を感じなかった人は、あちら側、つまり騙そうとする側のグループだと思います。
 どちらが正しいかではないです。今の時代に善悪はなく、勝ち組か負け組かで決まる世の中ですから、勝ちグループに入って、僕のような人間は消えてしまえばよいと心底思っている人たちは多いかもしれません。(怖いですね)
 
 ごめんなさい、大事なことに気がつきました。「騙す」という言葉はよくないですね。彼らは、騙すつもりではなく、正義感から人を「コントロールしよう」と考えているのだと思います。
 コントロール=支配すること。
 私があなたを「教育」すること、それはあなたのため、人類のためなんだという上に立った考え方です。
 それを許しても良いかどうか。
 僕はそう言う考えにむちゃくちゃ腹が立ちます。

 「個人の尊重」は、現代の市民が戦い抜いて勝ち得てきた根本原理です。
 日本国憲法はそれを根本原理とした、非常に先進的な憲法であると断言できます。憲法に対してはさまざまな考えがあるとしても、基本原理はそこにあるということを理解しておいていただきたい。(井上ひさしの日本国憲法を読んでみてください)

 しかし、神谷方式は全く違う。神谷の考えに「個人の尊重」は全くない。これを「全体主義」というのだと僕は思います。
 それに従う人たちって、何?
 今の参政党員の言動や動きを見ていると、全体主義以外の何者ではない気がします。
 僕はこれがものすごく気持ち悪い。

 参政党は自分たちで作る党ですー 参政党はDIYですー 参政党に参加することが政治に参加することですー 参政党はそのプラットホームですー という言葉を信じてやる気になった僕ですが、昨年夏の参院選が終わった後に気がつき始めました。
 そんなことは全部ウソだったんです。
 <神谷さんは今迷っているだけでまた戻ってくるだろう>とも考えて、その後しばらく様子を見ていましたが、ダメでしたね、昨年9月ごろから本心の神谷が現れれてきてしまいました。(むちゃくちゃな党規則と党大会規約を作った頃からです)

 僕の考え方は、
「人と人は違う考えを持っている。それは認め合うこと。だから、みんなで一緒に歩むのだ。」と言うものです。
 しかし神谷は、
「私の考えは正しい。間違っている考えを正しい方に導くのが私たちの務めだ。」
 と言う考え方で、全く違うのです。

 僕は人よりも偉くはないから、人を否定するような言い方はできない。違いが合意できる点を見つけて、妥協しながら社会を作っていくことが、個人の尊厳を根本とした民主主義の原則だと思っています。
 しかし、神谷は自分が為政者になりたがっているだけはないかと思います。
 共産党の目的は国を滅ぼすことだとか言い始めましたし、偏差値評価による教育ではなく自由な教育を推進すべきだと言いながら、参政党員には競争理論を押し付けたりしていますから、言っていることとやることが全く違う。つまり、理論がないのだと僕はわかりました。

 ここまで言えばもういいでしょう。
 もうあまり参政党のことは書きたくはありません。
 僕は人の批判をしているよりも、自分が動いて、少しでもこの世の中を良いものに、美しいものにしたいと思っています。

 幸福実現党の政策はよく考えられています。
 共産党は日本の未来を真剣に考えています。
 自民党は烏合の衆ですが組織力が抜きん出ています。
 公明党の地方議員はみんな真面目に活動しています。
 れいわの経済政策は正しいと思います。
 立憲民主党には人として信頼できる人がたくさんいます。
 維新には何もありません。
 参政党は詐欺みたいなもんです。
 他は知りません。

 僕が思うことは、いろんな人の考えを知って、政治に参加しなければならないということ。
 選挙に行くのは義務ではなく、意思があって初めて行くべきなんです。
 考えがないのに1票を投じるのなら、行かない方がよほど正しい。

 この世の中は、人が作ったものではなく、自分が作るもんだと言う考えさえ持っていれば、未来は開けると思う。

 
 

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