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Adobe FireflyにトライしたBXデザイン部

カバー画像は、筆者がAdobe FireflyをイメージしてAdobe Fireflyで生成した画像です。

はじめに

みなさん、こんにちは。マネーフォワード BXデザイン部でコミュニケーションデザイナーをしているosamuです。
今回は、マネーフォワードのBXデザイン部が生成AI(今回はAdobe Firefly)について、BX勉強会※で学んだことのご紹介です。(この記事の内容は、2023年10月19日時点のものです)

※BX勉強会の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

なぜやるか

「画像生成AIに取り組みました」とタイトルを打っておきながら気が引けるような書き出しをしてしまうのですが、実はBXデザイン部の業務において、画像生成AIを利用するシーンはごくわずかなのが現状です。そのため学習として取り組むにしても、どこで活用すればいいのやら?と成果や期待値も未知数です。

しかし、もはや生成AIに関する世の中の流れは、もはや不可逆なのではないでしょうか?法的な整備や倫理などの問題はあれど、「備え」として取り組んでおくことに無駄はないように思えます。

そして、この状況の中、BXデザイン部のメンバーから聞こえた声は…
「おもしろそう!」「まずはやってみよう!」
そう目をキラキラさせながら「やってみようオーラ」に溢れていました笑。

「やってみなければ価値はわからない」「そこに可能性があるならトライしてみよう!」という、メンバーたちの勢いも後押しに、BX勉強会でAdobe Fireflyをトライする運びとなりました。(開催日:2023年10月19日)

Adobe Fireflyとは

Adobe Firefly

Adobe Fireflyについて、簡単に触れておきましょう。

Adobe Fireflyは、アドビ社が提供する画像生成AIサービスです(アドビ社公式:Adobe Firefly)。firefly.adobe.comで入手できるスタンドアロンのWebアプリで、2023年9月13日にAdobe Fireflyが正式版となり、商用利用も可能になりました。

Adobe Fireflyには、いくつかの機能がありますが、今回は「テキストから画像生成」を中心に体験しました。

「テキストから画像生成」とは、テキストプロンプトよる指示で画像を生成する機能です。

例えばプロンプトを「超高精細な写真、水でできた王冠、斜めから撮影」と入力して実行すると、下記のような画像をAIが生成してくれます。

画像生成の例

Adobe Fireflyの特徴の1つに、プロンプトの他に「効果」というスタイルを参照する機能があります。

流行、テーマ、テクニック、効果、マテリアル、コンセプトの6カテゴリーで、これらのスタイルを組み合わせることで、オリジナルの画像を生成することができます。

効果例の一覧

画像生成もくもくタイム

Adobe Fireflyについて、ある程度理解できたところで、各自自由に生成してみました。

まずは使ってみて「使い方」や「どのくらい意図通りに操れるのか?」などを感じ取れれば、OKだと思います。

あえて「生成テーマ」を設定しなかったことで、好みや個性がでて楽しかったです!

生成した画像の例

使ってみた所感

実際に使ってみての感想をメンバーに聞いてみました。

  • ポジティブな感想

    • いろんなテイストで生成できて楽しい!

    • 思ったより簡単に操作できた!

  • うまくいかなかった点

    • 短すぎるプロンプト(エラーが出ます)

    • 人物の全身(パーツが歪みます)

    • 人物の複数生成(パーツが歪みます)

意見交換

もう少し掘り下げて会話をしてみました。
業務利用を視野に入れた際に、活用できそうなことや懸念されることについて、意見交換をしました。

活用できそうなこと・シーン、期待できそうなこと

  • インスピレーション

    • アイデアの発散(ムードボード)

    • 自分では思いつかないアイデアが得られる

    • レイアウトや構図などの参考

  • 撮影系

    • 撮影イメージの作成

    • 撮影が難しいシーンの写真

  • 資料系

    • 社内資料のイメージ画像

  • 背景素材

    • 背景のグラフィック

    • 主役にならない装飾としてのテクスチャー

    • パターン違いの素材

  • イメージ系

    • グッズや商品のモック画像

生成が難しそうなもの、利用する上で問題・リスクになりそうなこと

  • 権利関係の不安

  • クオリティコントロール

    • 同じトンマナで、複数の画像を生成するとき、うまく同じものができなさそう

    • ブランドの顔になるような重要度の高いクリエイティブでは使いづらそう

    • 配色の細やかな コントロールが難しい

短時間での感想ですが、実務利用にも期待が持てそうな予感もあり、初回の学びとしては十分な成果が出せたように思います。
不安や懸念事項もありますが、技術進化で解決できそうなこともあると思うので、今後の進化に期待したいですね!

おわりに

まだまだ触りはじめたばかりなので、「自在に操る」までには至れませんでしたが、それでも「生成AIの活用」という流れに向かって「チームで最初の一歩を踏み出せた」ことには、意味があると思っています。

今後はこの「歩み」の歩数を増やしたり、歩幅を広げられるように継続していけたらと思っていますので、続報にご期待ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また、マネーフォワードに少しでも興味を持っていただけた方がいれば、ぜひ下記のリンクからお気軽にご連絡ください。