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「V-safe開示で判明。日常生活困難150万人、通勤通学困難120万人」はミスリード

[2023/4/23更新]
「V-safe開示で判明。日常生活困難150万人、通勤通学困難120万人」はミスリード 。開示データは論文で分析された既知のもので、1〜2日で回復する一過性で軽微な事象ばかり。かつ、VAERS同様、自発報告なので因果関係は不明。件数だけを捉えて恣意的に誇張されている。

【解説】
ICAN(Informed Consent Action Network)が訴訟でCDCにV-safeデータを開示させたもの。
V-safeとは、VAERS(ワクチン有害事象報告システム)のサブセットのひとつで、スマートフォンで登録参加できる有志の自発報告システム。VAERS同様、医療機関の確認無しに個人の主観で報告できるものなので、量的な判断ではなく、傾向の検出に使われる。VAERSに組み込まれ定期に公開される。また、ACIPミーティングで分析レポートとして公開される。

◾️VAERSデータ検索システム
https://wonder.cdc.gov/vaers.html

◾️ACIPミーティングhttps://www.cdc.gov/vaccines/acip/index.htmlhttps://www.cdc.gov/vaccines/acip/meetings/downloads/slides-2022-09-01/05-COVID-Shimabukuro-508.pdf

◾️Do we have any data on vaccine side effects from V-safe?
https://vsafe.cdc.gov/?fbclid=IwAR04vrx7FIYFw8mgRckUZqxGym8

開示されたものと同じV-safeデータの分析には、既にLANCET論文がある。
2020/12/14〜2021/6/14のVAERS,V-safe報告データを分析し、結論は「報告された有害事象のほとんどは軽度で期間も短い」であった。

◾️LANCET論文 (2022/6/1)
https://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(22)00054-8/fulltext

以下はファクトチェック

◾️Skepticalraptor
ICAN misuses v-safe data to mislead about COVID-19 vaccines
開示されたV-safeの生データは、LANCET等が示すものと全く同じで、一時的な痛み、発熱、疲労などの不快な副作用が、1〜2日は日常生活に支障が出るかもしれないが、長期にわたることはほとんどないものである。ICANは、既知のデータの件数だけを示して、ワクチンに対する恐怖、不確実性、疑念を生み出みだそうとしている。
https://www.skepticalraptor.com/skepticalraptorblog.php/ican-misuses-v-safe-data-to-mislead-about-covid-19-vaccines/#more-22070

【追記】
ワクチンや治療薬の有効性・安全性については自己でご判断ください。当方は、皆さんが正しい情報を基に判断できるよう、デマの指摘に努めます。