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生きる意味捜索隊

 とある授業レポートで自由度が高いのを良いことに、生きる意味について深夜テンションで書いたことがあった。もう3年半ほど前に書いた文章だが、一部修正、抜粋してnoteに記録したいと思う。↓

 今回生きる意味について書く上での「生きる」は、心臓が動いていて社会生活を営んでいる、というようなニュアンスでいきたいと思う。なぜなら、初めに生きるという言葉の意味をある程度限定しておかないと、その行為自体の意味を考えることが困難なためだ。
 まず、生きる意味と言われて出てきやすいのは、子孫を残すためというものだろう。これは人間以外の生物(社会生活は営んでいないことが多いが、心臓は動いている。)についてなら、ほとんどの人がそう答えるかもしれない。しかし、人間の話となるとどうだろうか。特に現代の日本では出生率は下がり、子供を産まない、結婚をしないという選択をする人も増えてきている。子孫を残すことだけが生きる意味だとすれば、子どもを作らない人は生きる意味がないことになってしまうが、決してそんなことはない。現代の私たちにとっては、生きる意味と子孫を残すことは必ずしもイコールではないのだ。
 では現代の私たちにとっての生きる意味とはなんなのかを考えていきたいが、私自身「生きる意味はこれだ」という話はあまりしたことがないし、聞いたこともない。だが、「○○が私の生きがい」というような話はたまに耳にするような気がするし、その生きがいという言葉は生きる意味とほぼイコールの関係にあるように思う。その2つが同じ意味だとすると、生きがいという言葉で思い浮かぶのは仕事、趣味、家族などだろう。つまり、生きる意味もそれと同じだ。あまりに簡単に答えにたどり着いてしまったが、よく考えれば当たり前のことだ。現代の多様化する社会の中で人はそれぞれ生きる意味を見出して生活している。
 ここまでは予定通りすんなり(?)きたが、今回はここから先を考えていきたい。現代の私たちは様々な生きる意味を見出して生きているが、かつては多様な価値観が認められず、子どもを多く生み育てることが生きる意味だった時代があったと思う。これはより動物的で本能的なものであり、社会の発展や進化の歴史を遡るほどその傾向は強くなると考える。つまり、すべての生物の大元にある生きる意味は子孫を繁栄させることだと考えられる。このことについて、なぜ子孫を繁栄させるのかということを考え始めると大変だ。種の繁栄は種が生き残るために必要なのかもしれないが、そもそも生物が生き残ることはなぜ必要なのか、なぜ生存本能があるのか、なぜ生物は生まれ、生きているのか、等々、私の空っぽの頭では到底考えることができない問題のため、今回は目を背けることにする。
 子孫を残すというところから目を背けてしまったため、残された生きる意味は仕事や趣味ということになった。これらは生物のシステム的には少し不思議に感じるようなものだ。そこで私は、これらの意味は子孫を残すことに全く興味がない人たちが、どうにか生きるために後付けした意味ではないかと考えてみたが、必ずしもそうとも言えないと思う。子どもを作りたいという思いが少しはあったとしても、仕事や趣味にそれを上回る魅力があればそれを優先するということもあるし、それは取ってつけたような後付けの意味ではないだろう。そう思うと、なぜ生物の本能的な子孫を残すということと並んで仕事や趣味が生きる意味として登場したのかがわからなくなってしまった。
 そこで発想を変えて、子孫を残すことも含め、全ての生きる意味は後付けの意味ではないかと考えてみる。すべての生物には子孫を残す本能と生存本能がなぜかあり(なぜか、はもう考えられない。)、生存本能だけでは人間は生きる意味を考えはじめ路頭に迷ってしまうが、たまたま子孫を残すという本能があったお陰で、それを意味とすることができた。つまり生存本能はもともと存在したものの、生きる意味としては後付けであり、社会が発展した結果、それと同列になりうる仕事や趣味という価値観が登場した、ということだ。
 正直自分で書いていてかなり前から混乱しているため、何が言いたいのかほとんど見失っているが、簡潔にいうと、定められた生きる意味などない、ということだ。生きる意味など全て後付けであるのだから、自分で見出すのが良い。自分の好きなように生きるしかない。それが答えだ。
 無理やりありきたりで良い感じ言葉で締め括ることで、あたかもまとまりのある文章のように見せかけようとしたが流石に無理があったようだ。3時間近く考えていたこともあり文章もぐちゃぐちゃになってしまったが仕方ない。結局は何も解決しないままだが、考えるのはとても苦しく、それ以上に楽しかった。もうその事実で良しとしようと思う。人生の縮図のような濃密な3時間だった。

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