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井の中の蛙、大海で活きる
どこで見たかは忘れてしまったけど、「井の中の蛙になれない世界が、子どもの自己肯定感を下げている」という言葉が印象に残っている。まさにその通りだと思う。今の世の中は競争相手が多すぎる。
クラスで1番、家族で1番、そういうものが子どもに自信を与える。小さい頃のそんな自信が、自己肯定感を作り上げる。世間知らずというのは悪い意味で使われることが多い言葉だが、必ずしも悪いことではないと思う。
子どもは大きくなりいずれ世間を知って挫折を味わうわけだが、それは悪いことではなくむしろ必要不可欠なことだ。自己肯定感という芯があれば、その挫折に立ち向かうことができる。たとえ自信を失ってしまっても、自信を獲得するという体験を知っている。だから取り戻すために努力することができる。
だが小さいうちから広い世間を知っているとなると、自信など持てるはずがない。要するにインターネットの話だが、この世界はまだ自信のない子どもを、井の中から引き摺り出してしまう。大きくなるほどに現実の解像度は上がっていく。初めから自信を持ったことがない人間が、それを獲得するのは難しいと感じる。
世界中のことを画面一つで知ることができる。便利な時代になった。しかし、便利なことが良いこととは限らない。私たちが子どもの頃には起こり得なかった問題が起きるかもしれない。大人は子どもに寄り添って、声をよく聞いて、想像しなければいけない。今回はそんな想像の話だ。井の中で力をつけろ。いずれ大海で戦うために。
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