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1ヶ月毎日雑談をしてみて

日本で非常事態宣言が始まってから、毎朝(日本時間)雑談をする会(以下、「朝の会」)をしてきた。(詳細については、以下の記事)
非常事態宣言が終わるまでという予定だったので、非常事態宣言が終わった今、今月いっぱいで僕から主宰しての実施は終わるんだけど、やってみて感じたこととか、得たものを書いていこうと思う
結論だけ先に書いとくと、毎日の雑談ええなーというお話

そもそも朝の会を始めた目的は、以下の仮説からだった。
(経緯や詳細については、上の記事を読んでみて!)

「毎朝、誰かと顔を合わせて話すことで、相手との絆を深める。雑談の中で、絆が深まった相手に、今日することや昨日したことに軽く話すことで、少しだけ1日の過ごし方に対する意識が高まり、その1日を充実させようとするのではないか?」

実際やってみてどうだったのか?

まだ、参加者から感想を聞いているわけではないので(聞くかも未定)、全部主観になってしまうけど、結論から言うと、めちゃくちゃいい時間になった。そして、出来れば今後も続けたいのが本音だ。(その日1日が充実したかは分からない笑)

何が良かったかと言うと、以下のような感じ。

・意外に話のネタは尽きない
・10〜15分の予定だったけど、気づけば1、2時間過ぎているような充実した時間を過ごせた。
・アウトランド(朝の会のコミュニティ名)が始まって約5年経った今、色々それぞれ苦悩しつつも、話せることとかやれることがめちゃ増えてんやなーと、エモさを感じた。
・そして、より仲良くなれた。
・ひょんな話から悩みが共有され、それぞれが自問する時間ができた。(緩い壁打ち)
・交換日記が始まった。会話のスピードでは、話されない、メンバーのまとまった考え方が知れた

だいぶ長くなるけど、1つずつ具体的に書いていこうと思う。

話を盛り上げるために、特別なことをする必要はない

毎日話すことになるんだけど、意外に話のネタは尽きない。
もちろん、日によってこの人はいないとか、たまに参加する人もいるわけだけど、自分も含め何かしらダラダラと話したいことってあると思った。

すごく当たり前なんだけど、みんなそれぞれ、日々何かをインプットし、それに対して考えているんだと実感した。

たぶん、ぱっと見は似たような毎日の繰り返しなのかもしれない。また、過去の体験の引き出しから話す時もたくさんあると思う。
ただ、短い頻度で話していると、毎日の繰り返し動作の中での小さな違いさえも話題になり、そこから話が広がる。

話が盛り上がるために、常に特別なことにトライする必要はないんだなと思った。

楽しい時間はあっという間

始めた当初は、10〜15分の予定だったけど、30分以内で終わることなんて一度もなかった。zoomの40分制限にいくどとなく会話をぶつ切りされても、くじけず気づけば1、2時間過ぎているという充実した時間を過ごせた

もちろん、途中で抜ける必要がある人には、自由に抜けてもらっていた。
参加者がどう感じていたかは分からないけれど、参加してくれていたということは、きたいと思う何かを作れていたのだと思う。

コミュニティも5年も経てば、成長を実感出来る

アウトランドというコミュニティは元々新卒の時に、何かビジネスを立ち上げたいと息巻いたメンバーでスタートした。

それぞれが気の合う友人や同僚を仲間として連れて来て、月1で勉強会やビジネスを立ち上げようとすったもんだする以外にも、会社以外でよく飲み遊ぶ人達であり、僕にとっては九州から東京に出てきて初めてできた気の許せる友人達でもある。

仕事においてお互いまだまだ実力の足りなかたったこともあり、それぞれのスペシャリティを発揮できる前に、途中から、ビジネスコミュニティからコミュニティの文脈だけが残る形となった。

初期から数えると約5年経つが、社会人なりたてほやほやの当時から考えると、各々が苦悩しつつも、話せることややれることがめちゃくちゃ増えてんやなーと、エモさを感じた。

というのも、全員バックグラウンドも職業も違うが、何かに困った時に様々な視点との対話で、自然と視界が広げられるのはすごくいいことだと改めて実感した。

フィードバックもこの5年間のお互いの趣味思考を踏まえたものになるので、ふとしたコメントで自身の変化に気付きやすかったりもする

何気なく続けてきた、緩く深い関係にありがたさを感じざるを得ない。

より仲良くなる

人の関係の濃さは、共有できる文脈の量で変わると思う。(これについては、別で書きたい)
これは、恋人だけに限らずどんな関係性においても同じだと思っている。

ここで言う文脈とは、「お互いが同じくらい知っている共通のこと・もの」と思ってくれればいい。価値観・考え方・知識的なことに限らず、一緒にした体験だってそうだ。

単純接触回数を増やすと、それだけ共有する文脈の量は多くなる。
朝の会の話でいくと、毎朝お互いのくだらない話から、深い話までグダグダと繰り返すわけだ。当然、共有する文脈の量は増える。

それっぽく理由を書いたが、とにかく毎日話すと仲良くなったっていうシンプルな結果が僕らにも起きた!(片思いの可能性もある。笑

緩い壁打ちができる

人が相談する時、大体は1人で悩んで悩んで、ああもうダメっ、って時に「相談させて欲しい」と気持ちや頭の準備をして、相談することが多いと思う。

雑談では、「これ、そこまで思い詰めてないけど、会話止まったし今話すかー」的な緩さの悩みが話せる。

勇気のいらない緩い壁打ちができるのだ。

また、雑談なので、急に話された本人達も言葉にならない言葉を返しながら、「自分はどうだろう?どう返そう?」とかを自問することになる。

僕の場合は、読書をして考えたこと、生活で感じた疑問をふわっと話し、みんなのつっこみや質問によって、自分の考えを整理できた

いい感じで、インプット>アウトプット>編集>インプットというサイクルが出来る

メンバーのお互いでこれが起こると、よく分からない何かが生み出されている感じがして、とても楽しい。重要なのは、これがただの副産物ということだと思う。

交換日記:ふだんの会話のスピードと異なる会話

チャットもそうかもしれないが、交換日記はお互いを知るにはもっといいツールだと実感した。

テクノロジーの弊害で何もかもスピードが速くなることの弊害はあると思っていて。その一つが会話が速くなりすぎることだと思っている。会話よりもネットで調べた方が早かったりするから、「これってなんだろうね〜?」と妄想する時間が減ったように思う。

テキスト(チャット)でのコミュニケーションは会話を遅くすることはできるが、結局は会話の延長なので、話したかったことも会話の流れによっては話さずじまいということも増える。

SNSだとコメントされないので、フィードバックがおきない可能性があるという弊害もある(コメントほしい笑)

それを埋めるものとして、交換日記はいい方法だと思った。
誰かが、コメントすることが担保されている。また、自分が考えていることを自由に表現できる。途中で誰かが、さえぎるという会話ならではのアクシデントもない。

普段あまり発言をしなかった人が、どんなことを考えているのか?など、が知れていい。

しょせんは「日記」なので、体裁も特に頑張る必要もない。

雑談ええなー

もちろん、元々の関係値が前提となっている話ではあるけど、要は、心理的に安全な場であるかどうかが肝だと思う。

とんでもなくしょうもない話も受け入れられる場が、会社でも家庭でも友人関係でも、必要だと思う。そこにいていいんだと思える場所が、少しでも増えるといいと思う。

受け入れられる心の余裕と豊かさを増やしていきたい。

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