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「ユーザーフォーカスを体現したい」経理本部が開発協力する想いを聞いてみた

こんにちは、マネーフォワード クラウド会計Plusのマーケティングを担当している大佐古です。マネーフォワード クラウド会計Plusは2020年2月にサービスリリースされた後、内部統制がより効果的になるよう強化され、リリース半年で100社を超える上場企業・上場準備企業様にご導入いただいています。

実は、ユーザー第一号がマネーフォワード経理本部でもあり、今回はマネーフォワード経理本部がどのようにサービス開発に関わっているかをご紹介します。

マネーフォワードの経理本部は自社プロダクトを活用しています📣

マネーフォワード経理本部では自社サービスを積極的に活用しています。利用ツールや詳しい活用方法や業務フローは「マネーフォワードが四半期決算をテレワークで乗り切った方法」でも紹介しているのでご興味があればぜひご覧ください。

経理本部の協力のもとUserFocusな開発を実践

マネーフォワードは「User Focus・Technology Driven・Fairness」の3つの行動指針をもとに社会活動を行っています。その中で経理本部が最も大切にしているのは「User Focus」です。それを体現するべく、マネーフォワード クラウドの自社利用を積極的におこなっています。利用する中で得られた知見を開発にフィードバックし、サービス向上を通して最終的にお客様へ還元されると考えています。

どのように開発に協力しているのか?

マネーフォワード クラウド会計Plusをご利用いただいているお客様は、内部統制が必要な上場企業や上場準備企業です。2017年に上場した当社はまさにそのターゲットであり、会計Plusの開発協力を行うのにフィットしていました。

具体的には、リリースまでに

①ユーザーヒアリング
②ユーザーストーリーマッピング
③ユーザビリティテスト
④会計Plusβ版への移行&フィードバック
⑤実運用

の各段階で経理本部が協力を行いました。特に、①②で仕様を決めるための打合せでは活発な議論があったようです。③ではUI/UX改善のために、経理本部のメンバーの操作を録画するなど、実務に即した開発に寄与しました。また、④⑤については本リリース前にいち早くユーザーとして行いました。会計Plusの開発は京都拠点で行っていますが、移行当日は開発メンバーが東京に来てわいわい行っていた様です。

▼移行時の様子@東京オフィス(みんな素敵な笑顔☺)

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さらに、大きな機能開発がされる際にも、ユーザーヒアリングから運用まで、さまざまな場面でマネーフォワード経理本部が活躍しています。

また、使用感や運用方法は営業活動にも活かされています。お客さまから運用方法について質問があった際には、実際に使っている経理本部の皆さんにお伺いしています。特に、経理本部長の松岡さんはレスが早いです👀(笑)

経理本部長の松岡さんに話を伺いました!

ーーユーザー1号として会計Plusを利用すると決めた理由はなんですか?

会計Plusの内部統制機能自体が上場企業として当社が求められている機能であったため、一刻も早く導入したいなという思いがありました。実際に導入し、内部統制監査を受ける中でこの判断は正しかったと思っています。

一方2月末が四半期決算のため、その直前に会計ソフトを移行するにはリスクもありました。しかし、お客様にご利用いただく前に一度自社で利用したいとチーム全体で意見が一致し、導入を決断しました。「移行しても大丈夫」という開発チームへの信頼やリスペクトもあったと思います。

導入を決めた背景には、マネーフォワード クラウド経費で新機能がリリースされた際に自社利用ができていなかったというチームの反省がありました。新機能を使わない理由を作るのは簡単で、懸念点もあげればきりがないですが、よく検討してみれば既存機能で対応できるということもよくあります。

日々利用して、お客様よりも早く開発にフィードバックすることが当社の経理本部の付加価値だと思っています。使わないことは本来発揮できる付加価値を放棄していることにもつながるので、積極的に利用しています。会計Plusも同じ感覚です。

ーー利用開始時はいかがでしたか?

正直にお話すると、移行してすぐにパフォーマンスの問題が発生してしまいました。マネーフォワードのデータ量が想定を超えていたことが原因です。良いテストユーザーだったと思います(笑)。開発が即時対応してくださったおかげで結果的に大きなエラーにならなかったですし、四半期決算も無事に終えることができました。経理本部が移行してから本リリースまで2週間ほどでしたが、とても貴重な期間だったと思いますね。開発がものすごいスピードで対応してくれてたことを覚えています。

ーー運用開始して約1年になりますが、プロダクトの使い心地はどうですか?

画面設計の時から関与し、モックで触って「こうしたほうがいい」と直接伝えた要望を反映いただいたのでとても使いやすいです。UIの確認のために「〇〇の業務をするときに、直観的にどのサイドメニューをクリックしますか?」とデザイナーがアンケートをしていたのは面白いと思いましたね。

議論を通して実際に採用された機能には、例えば「仕訳登録設定」機能があります。当初の設計だと、登録と申請を同時にする機能はありませんでしたが、「一度下書きに保存したい場面とそのまま申請したい場面の両方がある」とフィードバックして申請時のフローを選べるようにしてもらいました。その他に、振替伝票入力や残高試算表、推移表のデザインもやりとりをしましたね。

▼採用された「仕訳登録設定」

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また、全体的な処理速度も早くなったと感じています。

ーー開発とのコミュニケーションはどのようにされていますか?

開発チームが経理本部専用フォームを作ってくれているので、日々使いながら困ったことがあればすぐにそちらのフォームに投稿しています。実装されていないものもありますが、開発の方で優先度を整理してしているのがわかるので、順次実装されていくという安心感があります。

ーー開発協力に関して経理本部サイドが感じるメリットってありますか?

当社が会計Plusや経費のターゲットである中堅・上場企業であるため、有意義なやり取りが増えています。我々が困っていることとお客様のニーズが近いのだと思います。開発にフィードバックできる当社ならではのやりがいがありますし、チームのメンバーもそこに魅力を感じていると思いますね。

ーー開発の方とコミュニケーションがあることについて、一番のメリットはなんだと思いますか?

ユーザーの声を真に集めるのは難しいと思っていて、ユーザーが本質的なところまで話すのも、開発側がしつこく聞くこともなかなかできないと思います。表面的な改善要望からニーズを深掘りすることは難しいと思うので、経理本部がユーザーとして議論することでサービスに還元できることがメリットだと思います。チームにはさまざまなバックグラウンドのメンバーがいますので、いろんな目線・意見は貴重だと思いますね。

実は、私は過去のキャリアでシステム保守などの経験があり「システム要件的に対応が大変だろうな」と思うことはありますが、あえて無邪気に伝えてみています(笑)。そこは辻さんもよく言っているようにUser Focusなサービス提供が大切だと考えていますね。

ーー今後の経理本部はどんな活動を予定していますか?

今も一企業の経理本部としてセミナー登壇で情報発信を行っていますが、引き続き、登壇を通してお客様とコミュニケーションを増やしつつ、情報のアップデートにも繋げていきたいと思っています。また、10月の電子帳簿保存法の改正を受け、さらなる社内のDX化を進めていきたいですね。

さいごに

マネーフォワード クラウド会計Plusをはじめ自社・グループ会社のサービスを積極的に利用しています。一番身近なユーザーだからこそサービス改善につながる発言を積極的に行っています。

取材中に「高機能なERPを、日本の約9割を占める中小企業に対し安価に提供できる素晴らしさに、経理本部として貢献できることがうれしいですし、夢があると思っています。」とおっしゃっていて、経理本部チームのプライドを感じました。本記事を通して、松岡さんはじめ経理本部の皆さんの開発への想いが伝わるとうれしいです。

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