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本物へ通ずる道

「シーバス リーガル12年」

シーバス


スーパーや量販店などでよく見かけるシーバス12年。
その知名度の高さからブレンデッドスコッチウイスキーの代表格の一つとも言えますが、見たことあるけど手に取る勇気はないなーという方もまぁまぁいるのではないでしょうか。

ということで、シーバス リーガル12年を簡単に紹介します。

スコッチウイスキーなので、原産国はもちろんスコットランド。
ブレンデッドウイスキーなので数種のシングルモルトとグレーンモルトをブレンドしています。

原酒は、ストラスアイラをキーモルトとして、グレンリベット、ロングモーン、ベンリアックなどのシングルモルトが使われており、やや硬めでややウッディ、ほんのりシェリーな風味に仕上がっております。

もちろん完成度も高いので、水割り、炭酸割り、ロック、ストレートと、どんな飲み方をしてもヘタレません。

家で水割りにする場合は、少し多めに加水して、ちょっと長いかなーくらいまで混ぜてあげると、柔らかみがでてかなり飲みやすくなります。
炭酸割りの場合は少し堅めな味わいになりますが、多めの炭酸で割ってあげると少しドライに味わえます。
家で飲むときは薄めのほうが飲みやすいですし、薄めにしても持ち味を損ねない貫禄のあるウイスキーなので、そちらでも十分に楽しめます。

ちなみに自宅で測る濃いめ薄めの簡単な基準ですが、家の大きめのグラスに対して基本的に大さじ3杯(45ml)くらいが濃いめ、大さじ2杯(30ml)くらいが普通、大さじ1杯半(20~25ml)くらいで薄めといった感じでしょうか。
もちろんグラスのサイズにもよるので一概には言えませんが、だいたいそんな基準でいいと思います。
そこから自分の好みに合わせて分量を調節してもらえれば、家飲みを楽しむには十分です。

バーテンダーはグラスの容量に対しての割合いを加味しながら作るので、お店によってその分量は様々だったりしますが、基本的にはワンショット30mlというのを基準にしたうえで、その人、その店に合わせてバーテンダーが完成形の味をイメージして作っています。

シーバス12年というウイスキーは、ほとんどのBARに置いてある1本なので、気になるかたは1度BARに行って水割りかソーダ割りを頼んでみて、家で作ったときや、他のお店と比べてみるのも面白いと思います。

その際に一つ注意点ですが、水割りや炭酸割りというのは、お店で出そうとするとかなり技術力のいるものになります。
プロのバーテンダーは、シンプルが故に、考えることがたくさんあります。

なので、しっかりとした基準を作りたい方は、まずオーセンティックバーに行ってください。
ホテルのBARでも良いのですが、最初はホテルのBARの方が敷居が高く感じるかもしれません。

もちろんダイニングバーやショットバーでもしっかりと作ってくれるところはありますが、始めのうちは何がしっかりと作るということかわからないと思います。
理由はすっ飛ばしますが、確率から考えてオーセンティックバーの方が基本的思想がしっかりしているお店が多いので、始めはそちらで味わってみることをお勧めします。

素人が作るチェーンの居酒屋となんら変わらない考え方でお酒を作るBARというお店もたくさんあります。
それが悪いというわけではありませんが、まずは本物に触れるということに慣れてみてください。

このシーバス12年というウイスキーですと、ちょっと街中の小洒落たダイニングバーあたりに行けば、素人が作っても簡単に900~1000円くらいしてしまいます。
オーセンティックバーなら、プロが作って大体1200円前後で飲めると思います。(お店によりますので前後しますが)
この数百円の間に、ただ注いで混ぜるだけという考え方の人と、とてつもない量の知識や技術を用いて、その1杯を美味しく作ろうというプロとの差があります。

始めはそれでも違いがよくわからないかもしれません。
なら少しでも安い方がと思うこともあるかもしれません。
でも、本物を味わい続けると、そうじゃないものが解ってきます。

それが自分で分かり始めてくると、世の中のお酒というものに対する考え方が、大きく変わってきます。

是非、何かのきっかけに、オーセンティックバーへ足を運んでみてください。

慣れると家でのお酒の楽しみ方も一層違ったものになると思います。

そんな本物への入り口の1か所に、是非シーバス12年を。


「シーバス リーガル12年」

シーバス




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