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運動会・体育大会にひそむマモノたち
運動会・体育大会の練習を始める前に…
もうすぐ2学期が始まりますね。私が担任をしていたころ、夏休みはいつも運動会の団体演技の内容を考えていました。
この行事にはマモノがひそんでいます。それは、「そろっているって、サイコー!」「大人数を率いてるワタシ、スゲー!」「みんながんばってるよ!カンドー!」ってマモノです。
学びの成果?
いやいやそれはマモノじゃなくて学びの成果ですよ!全員が絆でつながり、同じようにダイナミックに動くことで凄い迫力が生まれるんです!だから感動が生まれるんですよ!ってお声も聞こえてくるかもしれません。
いやまあ、言いたいことはわかりますよ。実際、集団行動とかで検索すると、寸分たがわずな動きをする凄い動画出てきますよね。すなおにスゴく練習した成果やなあって思います。
けど、一方で、切り捨てられた人っていないのかなって思っちゃいます。「なんべん言ったらわかるん!?」「あなた一人が一所懸命じゃないと、みんなが一所懸命じゃないって思われるんよ?!」「全然ダメ!やり直し!」などなど。義務教育を終えるまでの子どもたちなら、なおさらです。
そろっているがすばらしい!が絶対的な価値観になると、何が起きますかね?そろえられない子どもの排除です。あろうことか、教員主導で排除をしてしまう危険があります。
子どもによりそって
とは言っても、運動会(体育大会)は決まってるし…団体演技をやりません!とか言えないし…。ですよね。もちろん、運動会ダメ!ゼッタイ!ではありません。けど、くれぐれも子どもたちの人権を尊重した行事にしてほしいものです。
「あなたたちの姿をみて、保護者の人はカンドーするんやで!」「そんな演技やと、カンドーせんよ!」なんて言葉がけをする教員も実際にいますが、感動ポルノ化した行事にはしてほしくないですね。
夏休み明け、運動会に向けてスタートダッシュ!と力まず、子どもたちに「よく来たね」から始めていってほしいと思います。
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